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市街地での熱戦を制した松田祥位 女子は池田瑞紀が2連勝で総合優勝|富士山サイクルロードレース

3月2日(日)、静岡県富士市の富士市役所前特設周回コースにおいて「富士山サイクルロードレース2025」の2日目(最終日)が開催された。この日は午前中からジュニアや一般、マスターズ、女子、そして富士クリテリウムチャンピオンシップの交流戦と決勝が行われ、メインレースとなった富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝は最後の集団スプリントを制した松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が優勝した。

富士市中心部へ舞台を移した特設コース

3月1日と2日の2日間にわたって開催された「富士山サイクルロードレース2025」の2日目は、静岡県航空協会富士川滑空場から富士市の中心部に舞台を移した。メイン会場となった富士市中央公園では、飲食ブースやフードトラック、地元企業や自転車関連メーカーなど多数のブースが出店しており、普段自転車レースを観戦しない地元の方々も多く訪れていた。

コースはメイン会場である富士市中央公園の目の前を通る富士市道臨港富士線(通称:青葉通り)を両車線封鎖し、折り返す1周1.8kmの周回コースとなった。市役所の前を通る片側3車線の目抜き通りであり、通常は交通量の多い通りのため、路面には轍や段差があり、コース脇にはガラス片や小石なども多数落ちていた。見た目以上に集中力を要するコース設定となっている。

午前中のレースでは「チャリダー★」ロードレース男子部も出場

午前中にはU15、男子ジュニア+U17、男子マスターズ、男子エリート+U23のレースが行われた。男子マスターズと男子エリート+U23のレースにはNHKのテレビ番組「チャリダー★」のロードレース男子部も出場。男子エリート+U23には元プロの佐野淳哉や小出樹もチームの一員として出場した。

お昼のパレードランを挟んだ後、12時45分からは富士クリテリウムチャンピオンシップ交流戦がスタートした。1.8kmのコースを15周する27kmで行われ、57名の選手が出走。集団からのアタックが幾度となく繰り返されるものの、決定的な逃げを成功させる選手はおらず、最後はゴールスプリントとなった。

スプリントでは集団の先頭で落車が発生したものの、加藤快介(新潟食料農業大学)が優勝。2着には竹内蓮翔(順天堂大学)、3着には山下虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング)が入った。しかし、山下は落車の起因となったとして「選択したレーンから逸脱し、他競技者を妨害する若しくは危険を及ぼす、または違反スプリント」と判定され失格、100スイスフランの罰金が科せられた。これにより3位には繰り上がりで鎌田将(東京大学)が入った。

池田瑞紀が2連勝で女子総合優勝を飾る

11名の選手がスタートラインに並んだ

女子レースは2日間のポイントの合計により順位を決定する方式となっており、合計ポイントが同点の場合には2日目の順位により決定される。13時35分から行われた女子レースには1日目よりも1人多い11名の選手が出走。1.8kmのコースを10周する18kmで争われた。

チーム楽天Kドリームス勢に田中杏奈(順天堂大学)が食らいつく

レースは1日目同様、チーム楽天Kドリームス勢がレースをリードする展開となった。特に池田瑞紀と水谷彩奈が積極的に前に出る姿が見られた。田中杏奈(順天堂大学)が食らいつく場面もあったが、この日も池田と水谷の2人が4周目に集団から抜け出すことに成功した。

池田瑞紀と水谷彩奈(ともにチーム楽天Kドリームス)が抜け出す
3位集団は5人に
独走に持ち込んだ池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス)
優勝した池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス)
2位に入った水谷彩奈(チーム楽天Kドリームス)
3位集団のスプリント

先頭の2人は集団とのタイム差をどんどんと広げ、後半は1日目と同様にチームメイト同士の勝負となった。最終周、独走に持ち込んだ池田が2日連続で優勝。2位には水谷が入った。3位争いは5人の集団スプリント勝負となり、元楽天Kドリームス所属で地元富士市出身のガールズケイリン選手・鈴木奈央(JPCU静岡)が3位を獲得した。

2日間の合計による総合順位は、1位と2位が二日連続で同じ順位に入った池田(2ポイント)と水谷(4ポイント)となり、3位は2日連続で4位に入った田中(8ポイント)となった。

松田祥位が集団スプリントを制して富士クリテリウムチャンピオンシップを制覇

スタートラインの先頭には地元チームのレバンテフジ静岡とチームブリヂストンサイクリングが並んだ

そして14時25分からはこのレースのメインイベントである富士クリテリウムチャンピオンシップの決勝がスタートした。1.8kmのコースを30周する54kmで争われ、75名の選手が出走した。

集団から飛び出す佐藤光(チームサイクラーズ・スネル)
石原悠希(シマノレーシング)が飛び出す場面も

レースは序盤から佐藤光(チームサイクラーズ・スネル)や佐藤駿(群馬グリフィンレーシングチーム)、久保田悠介(ヴィクトワール広島)、山本元喜(キナンレーシングチーム)などが飛び出す場面があったもののすべて集団に吸収された。

新井敬太(日本大学)が集団の先頭に立つ

6周目には優勝候補の1人である兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が変速不良によるメカトラブルでバイクチェンジを余儀なくされた。チームメイトが集団から下がり兒島の復帰を待ち、引き上げる場面もあった。

孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が1回目の中間賞を獲得

1回目の中間賞が設定された10周目になると集団から6名程度の選手が飛び出したが、すぐに集団に吸収された。集団での争いとなり、孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が1つ目の中間賞を獲得した。

横塚浩平(VC福岡)と白川幸希(ヴィクトワール広島)がアタック
先頭は4名に

中間賞ポイントを過ぎ集団が緩んだタイミングで、2023年大会の覇者である横塚浩平(VC福岡)と白川幸希(ヴィクトワール広島)がアタックを仕掛けた。13周目には集団から追走を掛けた床井亮太(レバンテフジ静岡)と林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)が先頭に追い付き、先頭グループは4名となった。

メイン集団はシマノレーシングやチームブリヂストンサイクリングが中心となってコントロール

メイン集団はシマノレーシングやチームブリヂストンサイクリングが中心となってコントロールし、先頭グループとのタイム差は最大で30秒ほどまで広がった。先頭グループの4名は2度目の中間賞が設定されている20周目に差し掛かると、地元チームの床井が中間賞を獲得。この活躍が認められ、床井は敢闘賞にも選出された。

先頭の4名
河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)を山本元喜(キナンレーシングチーム)が追いかける
宮崎泰史(キナンレーシングチーム)と松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が集団から飛び出す

しかし、先頭グループでは徐々に林原が苦しそうな表情を見せる場面が増え、集団も逃げとのタイム差を縮め始めた。24周目には宮崎泰史(キナンレーシングチーム)と松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が集団から飛び出す場面があったものの、この動きも集団に吸収された。

4名の後ろに集団が迫る
チームブリヂストンサイクリングが先頭にトレインを並べる
集団スプリントを制した松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)

残り2周で先頭の4名も集団に吸収され、最後は集団スプリントになることが濃厚となった。最後のヘアピンを好位置で折り返したのはシマノレーシング。入部正太朗(シマノレーシング)を先頭に、2番手には久保田が入り、その後ろには石原悠希(シマノレーシング)、中井唯晶(シマノレーシング)と先週と同じ並びでゴールスプリントに突入した。残り250mで中井が石原から発射したものの、ゴールへの緩い登りでそれを捲った松田が優勝。2位には中井、3位には石原が入った。

チームブリヂストンサイクリングのみんな
松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)

優勝した松田は「今日はすごいたくさんの方にご来場いただいて、たくさんの応援届きました。本当に力になりました」と感謝の言葉を述べた。続けて「僕自身走るのは2回目なんですけど、1回目は予選で落車をしてしまって出場できず、本戦に出たのが今回初めてだったんですけど、やっぱり富士市のこの大動脈を使ってのレース、すごく他にはないレースだなと思いました」と大会の特徴に言及した。

また、「チームブリヂストンはトラック競技もやっていて、富士市の隣の隣、三島市に拠点を構えています。伊豆ベロドロームのトラック競技で培ったスピードをまたロードレースに持って、また勝利を重ねていきたいと思います」と今後の抱負を語った。

中井唯晶(シマノレーシング)

2位の中井は「チームでやらせてもらって、レースを前々で進めていったんですけど、最後はちょっと松田選手の脚に負けてしまいました。またちょっと練習頑張りたいと思います」とコメント。3位の石原は「自分は今日アシストという立場だったんですけど、なぜか3位になれて良かったです」と喜びを語った。

石原悠希(シマノレーシング)
周回賞を獲得した孫崎大樹(ヴィクトワール広島)と床井亮太(レバンテフジ静岡)
敢闘賞を獲得した床井亮太(レバンテフジ静岡)

リザルト

U15

1位 渡邊稜己(LEVANTE HOPE) 8m39s
2位 茂木陽向(#1-PRIMERA-) +01s
3位 佐野将麻(ORCA CYCLING TEAM)
4位 白須樹
5位 天野湊輔 +02s
6位 渡井健太(TEAM YOUCAN)
7位 富永和彦(#1-PRIMERA-)
8位 中込圭
9位 宮口翔(備後しまみeNShare)
10位 西條真弘(LEVANTE HOPE)

男子ジュニア+男子U17(MJ+MU17)

1位 佐野凌麻(ORCA CYCLING TEAM) 27m22s
2位 安川尚吾(栄徳高等学校) s.t.
3位 小林柊友(岐阜第一高等学校)
4位 古金蒼汰(TeamUKYO Reve)
5位 大石哲平(静岡北高等学校) +01s
6位 落合隼(静岡北高等学校)
7位 相田洸太郎(ORCA CYCLING SCHOOL)
8位 高橋祐樹(LINKVISION GIRASOLE CYCLING)
9位 宮地拳汰(名古屋たちばな高等学校)
10位 安藤誠一郎(LEVANTE YOUTH) +02s

男子マスターズ(MM)

1位 白鳥興寛(ARCCレーシングチーム) 27m09s
2位 末岡正充(TONY Racing) s.t.
3位 岸本伊織(ロードレース男子部)
4位 山崎諭(松邨柔道クラブ)
5位 山本敦(SBC Vertex Racing Team)
6位 山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT)
7位 木村直司(カンピオーネ)
8位 渡辺拓也(SBC Vertex Racing Team) +01s
9位 長島悠貴(NAMIBIA PROJECT Cycling Team)
10位 山口真人(TeamZenko)

男子エリート+男子U23(ME+MU23)

1位 佐藤寛朗(AutoBahnGotemba) 39m21s
2位 田渕君幸(TRYCLE.ing) +01s
3位 佐藤文彦(ロードレース男子部)
4位 武井裕(TRYCLE.ing)
5位 小出樹(ロードレース男子部)
6位 岩森蒼汰(アヴニールサイクリング山梨ディベロップメント)
7位 福岡育実(Promotion x Athletes CYCLING) +02s
8位 瀬川ジョエル(AOI TRUST OVER RAGE RACING)
9位 由井馨
10位 長尾拓人(AutoBahnGotemba)

富士クリテリウムチャンピオンシップ交流戦

1位 加藤快介(新潟食料農業大学) 39m15s
2位 竹内蓮翔(順天堂大学) s.t.
3位 鎌田将(東京大学)
4位 濱田大空(法政大学)
5位 塚本善広(立命館大学)
6位 長谷川嘉洋(慶応義塾大学) +01s
7位 中川挺太(アヴニールサイクリング山梨)
8位 生田楓唯(作新学院大学)
9位 高橋荘(新潟食料農業大学)
10位 風間大和(法政大学)

女子(F)

1位 池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス) 2pts
2位 水谷彩奈(チーム楽天Kドリームス) 4pts
3位 田中杏奈(順天堂大学) 8pts
4位 鈴木奈央(JPCU静岡) 9pts
5位 岡本美咲(チーム楽天Kドリームス) 10pts
6位 濱口夕海(法政大学) 13pts
7位 西山千智(High Ambition 女子サイクリングアカデミー) 15pts
8位 野寺楓(JPCU静岡) 16pts
9位 小林真矢香(JPCU富山) 18pts
10位 相見涼花(法政大学) 21pts

富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝

1位 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) 1h16m17s
2位 中井唯晶(シマノレーシング) s.t.
3位 石原悠希(シマノレーシング) +01s
4位 シーム・キスコネン(レバンテフジ静岡、エストニア)
5位 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)
6位 橋本英也(キナンレーシングチーム)
7位 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)
8位 大仲凜功(早稲田大学)
9位 大森虹亮(順天堂大学) +02s
10位 藤井涼介(アヴニールサイクリング山梨)

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せいちゃん

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稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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