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府中から富士山へ「2020自転車ロードレース レガシィサイクリング2025」が盛大に開催

3月1日(土)、2020東京オリンピック自転車ロードレースのコースを活用した「2020自転車ロードレース レガシィサイクリング2025」が開催された。この大会は東京都武蔵野の森公園を出発点とし、道志みち、籠坂峠を経て富士スピードウェイに至る全長約118kmのコースで行われた。

今回のルートには、2024年10月に国土交通省のサイクルツーリズム推進モデルルートに指定された「東京多摩2020レガシーロード」が含まれている。このルートは八王子、三鷹、府中、調布、町田、小金井、多摩、稲城の8市が連携して整備したもので、全長約38kmに及ぶ。参加者はこのレガシーロードから山梨県、静岡県のコースへと続く道のりを走破した。

豪華なサポート体制でライダーをバックアップ

大会の特徴として、参加者への手厚いサポート体制が挙げられる。一般社団法人ジャパンサイクルリーグ代表の片山右京氏をはじめ、東京2020オリンピック日本代表として出場した増田成幸(JCLチームUKYO)、最近開催されたアジア選手権U23カテゴリーで優勝した鎌田晃輝(JCLチームUKYO)、さらには実業団チーム「FORCE」のメンバー等がサポートにあたるという贅沢な布陣となった。

当日は2月の寒波が続くかと思われたが、気温が約20℃まで上昇する好天に恵まれた。参加者は武蔵野の森公園をスタートし、大國魂神社での参拝を経て南多摩尾根幹線道路へと向かった。小倉橋までは交通量が多かったものの、その先からは快適な道志みちのライドを楽しんだ。

参加者の挑戦と感動

「道の駅 どうし」では休憩ポイントが設けられ、体力に不安のある参加者はJCLチームUKYOのサポートバスに乗車して山中湖エイドステーションやゴール地点の富士スピードウェイまで移動することができた。一方、まだ脚力に余裕のある参加者はコースに戻り、ライドを続行した。

多くの参加者は終始笑顔でライドを楽しんでいたが、山伏峠付近では疲労の色が見え始め、「足が痙りました!」という声も聞かれた。普段から自転車に乗り慣れている社会人ライダーも、片山右京氏と一緒に走ろうとしたものの、山伏峠で置いていかれる場面もあったという。

それでも参加者からは「プロは速かったですが、とても楽しかったのでまた参加したい」という声が多く聞かれ、プロライダーとの距離が近いこともあり、満足度の高いイベントとなったようだ。

片山右京氏のコメント

大会を主催した2020レガシィサイクリング実行委員会の片山右京氏は次のようにコメントしている。

「このイベントは、東京2020自転車ロードレースのコースを舞台にサイクルスポーツの普及と認知度の向上を目指し、地域に根付かせるために開催されました。昨年は猛暑予報により開催を断念しましたが、今年は多くの参加者と協力者の支えにより、規模を抑えて手作りの大会として実施することができました。」

特に片山氏は、東京2020大会以来協力してくれたボランティアやグッドチャリズム宣言プロジェクト、実業団チーム「FORCE」、沿道の関係自治体の方々への感謝の意を表している。また今回は一般参加者も募り、e-Bikeを使ったサイクリングプログラムなど新しい試みも導入したと述べた。

「東京2020のオリンピックロードレースコースは距離が長く、アップダウンの多い厳しいコースですが、美しい景観を楽しみながら自然に触れることができる魅力的なコースです。次回以降の大会も、多くの人に楽しんでもらえるよう工夫を凝らし、引き続き開催していく予定です。皆さんからのご意見やアドバイスもお待ちしています。」

小泉昭男氏が自転車の魅力を語る

大会には一般財団法人日本自転車普及協会会長の小泉昭男氏もゲストとして参加し、次のようにコメントした。

「レガシーサイクリングの企画は、夏の暑い時期を避け、この時期に開催されたことが大変良かったと思います。特に、富士山の美しい景色の中で自転車を楽しむことができた点がすごく良かったです。」

小泉氏は自転車の楽しさについても言及し、「交通安全のことがよく言われますが、自転車で一番大事なのは楽しむことです。年齢に関係なく、皆さんに自転車を通じて楽しんでいただき、健康を維持してもらいたい。そして、国の医療費削減にも貢献できればと思います」と強調した。

今後の自転車イベント展望

小泉氏はまた、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)についても触れ、一昨年から従来の8ステージ制で再開し、今年も各ステージの打ち合わせが終了したことを明かした。新しいチームの参加など、より楽しめる内容になるよう計画されているという。

さらに小泉氏自身の取り組みとして、「来年の春頃から大阪からの東海道五十七次を自転車で実施する計画があり、各自治体や自転車愛好会、量販店など多くの方々に参加いただき、自転車の楽しさを広めたい」と述べ、詳細はブログなどで発信する予定だと語った。

小泉昭男氏のプロフィール

小泉昭男氏は1945年10月6日生まれ、神奈川県川崎市出身。川崎市議会議員を5期務めた後、参議院議員を2期務めた。参議院では決算委員長や国土交通委員長を歴任し、2016年に参議院議員を引退。同年11月には旭日重光章を受章した。現在は一般財団法人日本自転車普及協会の会長として、自転車の普及と交通安全の推進に尽力している。

おわりに

「2020自転車ロードレース レガシィサイクリング2025」は、オリンピックのレガシーを生かしたサイクルイベントとして、プロと一般ライダーが交流しながら東京から富士山麓までの壮大なコースを走破する貴重な機会となった。次回の開催にも期待が高まる中、今後も継続的な開催により、サイクルスポーツの普及と地域活性化に貢献していくことが期待される。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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