
自転車大国ベルギーが生んだ革新的ブランド「RIDLEY(リドレー)」

坂本 大希
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自転車の国ベルギーブランドとして知られる「リドレー(RIDLEY)」。ここではそのブランドストーリ、さらにロードラインナップの中核となる「ファルコン」と「フェニックス」を紹介する。
石畳と自社風洞施設が、ブランドの進化を止めさせない
国技として自転車が盛んな国、ベルギー。そこに本拠を構えて自転車の設計・開発を行っているブランドがリドレーだ。石畳の多い国でもあり、自転車にとって過酷な環境で開発されていることが大きな特徴だ。そのため、軽量性をもちろん重要視するものの、たとえ少し重量が増えたとしても、「耐久性」「剛性」「走行性能」のバランスを優先させることがリドレーの開発コンセプトであり、他のブランドと異なる点だろう。
もう一つの大きな特徴は、2013年に5つの企業が共同開発するために合同で作ったバイクバレーという団体の存在だ。その研究拠点となる施設がリドレー本社敷地内に建てられたが、リドレーはそれを2020年に買収。風洞実験施設を自社で有する数少ない自転車ブランドとなった。風洞実験や流体解析の他、同施設内にはポジションや快適性を分析するラボなどもある。科学的なアプローチから合理的に開発を行うリドレーの進化は止まらない。
究極のオールラウンドバイクの血を引く 戦えるミドルグレード
Falcn ファルコン
49万5000円(フレームセット)
昨年春に満を持して登場したオールラウンドレーシングバイクであるファルコンRS。そのミドルグレードにあたるのがこのファルコンだ。使用しているカーボンの種類がRSは60T/40Tであり、こちらは30T/24T。また、シートポストは本モデルでは27.2mmを採用し扱いやすくなっている。上位モデルのRSと比較した場合の重量増が気になるところだが、Sサイズで約140gの増量に抑えつつ、剛性と快適性は上位モデルと同等程度だ。ミドルグレードといえども、「軽量性」「空力性能」「剛性」を兼ね備えた高次元のバイクになっている。
空気の流れを最適化するため、ディフューザー概念を取り入れたフォーク。ダウンチューブ周囲の空気抵抗を最小限に抑え、時速50kmで10%の空気抵抗を削減する


Spec
フレーム:30T / 24T HM UD カーボン
フォーク:フルカーボン
フレーム重量:946g(XS) / 956g(S) / 988g(M)
フォーク重量:421g
ボトムブラケット:BB86
最大タイヤ幅:34mm
サイズ:XS、S、M
カラー:ブラック-レッド、ホワイト-シルバー
石畳のクラシックでも活躍するエアロエンデュランスレーサー
Fenix SL¡C
フェニックス スリック
38万5000円(フレームセット)
石畳を走るプロ選手たちを支えてきたフェニックスシリーズ。そこにエアロダイナミクスの観点を加え、「エアロエンデュランスレーサー」として進化したモデルがこのフェニックス スリックだ。また、リドレー往年の名モデルである「ダモクレス」から続くダイヤモンドシェイプチュービングが使われている点もファンにとってはうれしい。これをトップチューブとダウンチューブに採用し、剛性と強度を向上させている。ホイールベースも長く、安定した走行をより意識することで、過酷なレースで戦える車体に仕上がった。



Spec
フレーム:30T / 24T HM UD カーボン
フォーク:フルカーボン
フレーム重量:980g(XS) / 1,006g(S) / 1,029g(M)
フォーク重量:379g
ボトムブラケット:BB86
最大タイヤ幅:28mm
サイズ:XS、S、M
カラー:パールホワイト/ブラック-グレー
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 撮影:戸谷信博
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PROFILE

坂本 大希
元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。
元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。