BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

東京発のシティ派フォールディング小径「iruka(イルカ)」

洗練されたデザインと実用性を兼ね備えたフォールディングバイク「iruka」。都市生活に溶け込む唯一無二のスタイルをもつブランドの魅力を、創業者の小林正樹さんに語ってもらった。

株式会社イルカ創業者/小林正樹:慶應大学卒業後、森ビル勤務を経て、インターネット広告会社オプトの創業メンバーとして参加。取締役CFOとして敏腕を振るうも、2008年に退社し、折りたたみ自転車ブランドを創業すべく、株式会社イルカを設立

生き物のような有機的なフォルムとアーバンでスタイリッシュな印象が特別な存在を醸しだす

代々木公園でお話を聞いた。傍にちょこんと置かれたirukaはまるでご主人を待つペットのよう

世の中には自転車があふれているし、ショップには多種多様な自転車が並んでいる。複数の自転車を所有している読者も多いだろう。しかしたくさんの自転車を乗りこなし、それぞれの長所短所を把握していたとしても、その不満を解消すべく自転車を開発してメーカーになろう、と決意する人はまず居ない。そしてその決意を実現できる人はほぼ皆無だろう。どんなにアイデアがあっても、それを具現化するまでの道のりは、恐ろしく困難だからだ。

小林さんは引越しを機に知人の勤めていたショップで折りたたみ自転車を購入。自転車通勤をスタートさせた、というオーソドックスな自転車ライフの始まりだった。購入に当たってはいろいろ調べて、乗り比べもした。その中から選んだ自転車は、とても快適だった。自転車だと見慣れた会社までのルートですら新しい発見があり、その楽しさに魅了された。しかし徐々に、自転車自体に不満に思うところが増えていく。

職場で自分の夢を共有し合うセッションがあり、考えるうちに浮かんだのが「折りたたみ自転車ブランドを作る」という言葉だった。自覚すると全てが腑に落ちた。

友人の結婚式の時に見たソムリエナイフから着想を得た折りたたみの構想があった。それを具現化させるためには工業的な技術が必要だ。その特徴的なフレーム形状が大きなネックともなり、何度もの試作を繰り返した。スタートから10年を超え、タッグを組むプロダクトデザイナーも二代目となった。しかしそのことで、事態は好転。メインフレームをアルミ押出成形することで、高強度で軽量なフレームが量産可能になったのだ。「自転車ブランドを作る」と決意してから13年目。2019年にirukaは量産され世界へと飛び立っていった。irukaの美しいデザインと機能性は海外でも高い評価を受け、現在では17もの国への出荷実績がある。「会社は小さいままで、グローバルで通用する『スモーバル』のロールモデルとなりたい」と小林さんは笑う。

現在進めているのはirukaの外装変速機バージョン。他にも新製品の開発が控えている、東京に灯った新たな自転車メーカーの灯火は着々と大きくなって、世界を巻き込んで行こうとしている。

長らく自転車に携わってきた編集の西山も、irukaのエピソードには興味津々。何より日本初の自転車ブランドが世界にも広がることが喜ばしい

ワンタッチで変化自在。シーンに合わせてスマートに

ここからは、折りたたみの手順を改めて紹介しよう。

STEP.1

ロックを解除してサドルを持ち上げ、後輪をトップチューブ下に折りたたむ。これでおすわり(駐輪)の状況が完成となる。

STEP.2

レバーを解除しフォークをたたむ。これによってトップチューブが下がり、後輪は自然とスリットの中に収まることに。

STEP.3

ステムの中間にあるレバーを解除して、フォークとは逆側にハンドルをたたむ。畳んだときに前後輪が平行になるように設計してあるため、この状態で押し歩くことも可能だ。建物内での移動や鉄道駅などでは重宝しそうだ。

STEP.4

最後にサドルピラーを縮めて両側のペダルを折りたためば、完成。ピラーはより短くなるように2段階式にたたむ構造になっている。どの手順も直感的に操作でき、自立した状態でおこなうことが可能。

折り畳みの最終形態がこちら

真横からだと分かりづらいけれど、後輪はフレームの真ん中を貫通している。そのため折りたたんだ時の高さがかなり低く抑えられている
右/正面側・後側から見た姿。幅はちょっと広めだが、折りたたみ時の安定感はピカイチ。 左/メインフレームとリアのジョイント部分にはエラストマーサスペンションが装備され、振動吸収も考慮されている
真上から見ると前後の車輪が平行かつ同軸なのがよく分かる
前輪側からの姿。全方向に美しいirukaの折りたたみスタイル

よりアクティブな走行向きのスポーツモデル「iruka S」

小回りが効き、漕ぎ出しも軽い18インチを採用し、なおかつ制動力も高いディスクブレーキをアッセンブル。走るシーンを選ばない、ストレスフリーのスタイリッシュな一台だ。片持ちのフォークなど、ギミック好きな小径車ファンの目を釘付けにするディテールが満載で、注目されること間違いなし。

流線型のirukaは爽快に走っていても、ゆっくりポタリングしていてもサマになる一台だ

iruka S(イルカ S)

価格:25万4800円

トップチューブの先端にかわいらしくイルカのロゴが配置されている
ハンドルを折りたたむための機構もメカメカしくてカッコいい
いちばんの特徴であるスリットの入ったトップチューブ。特別なアルミ成形技術を応用することで、溶接以上の剛性と強度を可能にした
リアの左右対称なフレーム形状も美しい
片持ちフォークの物々しいギミックと、トップチューブのコロンとした先端の形状が対照的

SPEC

フレーム:A6061アルミニウム
変速機:シマノ アルフィーネ 8s
シフター:シマノ アルフィーネ
ホイール:Alexrimes DM24 Double wall F28H/R32H
タイヤ:シュワルベ コジャック 18×1.25
カラー:シルバー/ストームグレー/ブラック/ブルー/レッド
重量:11.9kg

アップライトに乗れるコンフォートバージョン「iruka C」

iruka C(イルカ C)

価格:19万9800円 ハンドル形状をM型にして、アップライトな乗車姿勢を取れるようにしたコンフォートモデル。18×1.5という少し太めのタイヤをセレクトすることで、リラックスして乗れるオールマイティな仕上がりに。内装5段仕様ながらもワイドレシオでカバーし、かなりお手頃な価格でのリリースされたニューモデルだ。

SPEC

フレーム:A6061アルミニウム
変速機:シマノ STePS Nexus Inter5
シフター:シマノ  NexusRevo Shift
ホイール:Alexrimes DM24 Double wall F28H/R32H
タイヤ:GMD iruka オリジナル  18×1.5
カラー:シルバー/ストームグレー/ブラック/ブルー/レッド
重量:12.1kg

アクセサリーも充実

iruCarry

着脱式のリアキャリアは、サドル下とシートピラーを支点に吊り下げるという斬新な形状。最大積載量5㎏までと、実用性の高いアイテム。

iruCart

最大15kgまでの荷物を載せてサドル下のフックで牽引できるトレーラー。取り外せばカートとして利用もできる。

iruCatch

iruCatchは着脱式のバッグホルダー。ハンドルポストに装着するだけで、バッグを安定して固定できる優れもの。

iruka公式サイト

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load