
GTから新型AVALANCHE(アバランチェ)が登場、3種のモデルを4月より発売|GT

Bicycle Club編集部
- 2025年03月12日
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ライトウェイプロダクツジャパンは、アメリカの自転車ブランド「GT」から、新型マウンテンバイク「AVALANCHE(アバランチェ)」の3つの新モデルを2025年4月に発売することを発表した。このシリーズは街乗りからトレイルライドまで幅広いシーンで活躍することを目指し、「雪崩のように駆け下りろ」をテーマに開発されている。細部までアップデートされた新型アバランチェは、あらゆるレベルのライダーに向けた「Fun」なライディングエクスペリエンスを提供することが謳われている。
歴史ある「アバランチェ」の進化
GTの歴史の中でも最も長く愛されているモデルの一つであるアバランチェは、同じくGTの名車「ザスカー」の弟分として位置づけられている。GTというブランドのマウンテンバイクラインナップの中で中核を担う存在として長い歴史を持つモデルだ。
新型アバランチェには、GTの特徴的な「フローティングステー・トリプルトライアングル」フレーム構造が採用されている。この独自構造は、シートステーとシートチューブの溶接を廃した革新的な設計で、驚くほどしなるシートステーによりリアタイヤが路面にしっかりと食いつくとともに、ライダーへの衝撃を効果的に吸収する。
このフレーム構造の最大の特徴は、テクノロジーの進歩により、従来の高い強度と剛性を維持しつつ、快適性が大幅に向上している点だ。具体的には、従来のデザインに比べて30%、通常のダイヤモンドフレームに対しては実に50%の快適性向上を実現している。これにより、長時間のライディングでも疲労を軽減し、より多くのライダーが快適に楽しめる設計となっている。
3つのモデルラインナップと詳細スペック
新型アバランチェは「エリート」「コンプ」「スポーツ」の3モデルで展開され、それぞれに個性的なカラーリングとグレードに応じた装備が用意されている。
アバランチェ エリート
価格:151,000円(税込)


- カラー:マットブラック / ブロンズ
- サイズ展開:XS(27.5インチ)/ S(27.5インチ)/ M(29インチ)/ L(29インチ)
- フレーム:サイズにより(XS,S)GT AVALANCHE 27.5″または(M,L)GT AVALANCHE 29″、ディレーラーハンガー付属
- フォーク:ROCKSHOX FS JUDY TK、クラウンアジャスト式、サイズにより27.5″または29″、QR、コイルスプリング、トラベル100mm、ブラックステルス、オフセット(XS,S)42mm(M,L)51mm、スチールコラム、B1モデル
- ドライブトレイン:11速シマノドライブトレイン(シフトレバー SL-U6000-11R、リアディレイラー RD-U6000、カセットスプロケット CS-LG400-11、11-13-15-17-20-23-26-30-36-43-50T)
- ブレーキ:シマノ油圧ディスクブレーキ(BL-MT200/BR-MT200)、フロント800mmホース、リア1700mmホース
- タイヤ:VITTORIA BARZO 26TPI、サイズにより27.5″ x 2.25″または29″ x 2.25″、ワイヤービード、ブラックサイドウォール
- ハンドルバー:Φ31.8アルミライザーバー DB、バックスウィープ9°、アップスウィープ5°、ライズ15mm、サイズにより幅680/700/710/720/740mm、ダブルバテッドチューブ仕様
- ステム:3Dフォージドステム、Φ31.8クランプ、コラム径1-1/8″、角度±7°、サイズにより長さ60/70/80/90/100/110/120mm
- サドル:WTBスチールレールサドル、サイズ142x280mm、シェル素材フレックスチューンド、パッド素材DNAX、カバー素材PUレザー、グラフィックWTBロゴ
アバランチェ コンプ
価格:129,800円(税込)


- カラー:ディープティール / モスグリーン
- サイズ展開:XS(27.5インチ)/ S(27.5インチ)
- フレーム:GT AVALANCHE 27.5″、ディレーラーハンガー付属
- フォーク:SR SUNTOUR 1-1/8″ スチールコラム、80/100mmトラベル、ポストマウント、アルミ製ロワー、32mmCPスチールスタンチオン
- ドライブトレイン:10速シマノドライブトレイン(シフトレバー SL-U6000-10R、リアディレイラー RD-U6000、カセットスプロケット CS-LG400-10、11-13-15-17-20-23-28-34-41-48T)
- ブレーキ:シマノ油圧ディスクブレーキ(BL-MT200/BR-MT200)、フロント800mmホース、リア1700mmホース
- タイヤ:WTB RANGER 27.5″ x 2.25″ COMP 30TPI、ワイヤービード、ダークサイドウォール
- ハンドルバー:Φ31.8アルミライザーバー AL6061、幅720mm、ライズ25mm、アップスウィープ6°、バックスウィープ8°
- ステム:MELT FORGED ステム、4ボルト Φ31.8クランプ、コラムクランプ径28.6mm、角度8°、長さ75/90/105mm
- サドル:GTサドル
アバランチェ スポーツ
価格:107,800円(税込)


- カラー:ダスティブルー / パーリーホワイト
- サイズ展開:XS(27.5インチ)/ S(27.5インチ)/ M(29インチ)/ L(29インチ)
- フレーム:サイズにより(XS,S)GT AVALANCHE 27.5″または(M,L)GT AVALANCHE 29″、ディレーラーハンガー付属
- フォーク:SR SUNTOUR 1-1/8″ ステーラー STKM、80/100mmトラベル、コイルスプリング(プリロードアジャスター)、ポストマウント、クラウンブラック
- ドライブトレイン:9速シマノドライブトレイン(シフトレバー SL-U4010-9R、リアディレイラー RD-U4000、カセットスプロケット CS-LG400-9、11-13-15-17-20-23-28-36-46T)
- ブレーキ:シマノ油圧ディスクブレーキ(BL-MT200/BR-MT200)、フロント800mmホース、リア1700mmホース
- タイヤ:WTB RANGER、サイズにより27.5″ x 2.25″または29″ x 2.25″、ワイヤービード、ダークサイドウォール
- ハンドルバー:Φ31.8アルミライザーバー AL6061、幅720mm、ライズ25mm、アップスウィープ6°、バックスウィープ8°
- ステム:MELT FORGED ステム、4ボルト Φ31.8クランプ、コラムクランプ径28.6mm、角度8°、長さ75/90/105mm
- サドル:GTサドル
各モデルの共通点と相違点
3つのモデルは、価格帯と装備に差異があるが、いくつかの重要な共通点も持っている。
共通する特徴
- すべてのモデルでGTの特徴的な「フローティングステー・トリプルトライアングル」フレーム構造を採用
- シマノ製の油圧ディスクブレーキを全モデルに標準装備(BL-MT200/BR-MT200)
- 身長や体格に合わせたホイールサイズ選択(小柄な方向けのXS、Sサイズには27.5インチ、中〜大柄な方向けのM、Lサイズには29インチ)
- SHIMANOフロントハブ HB-QC300およびフリーハブ FH-QC300-HMを採用(センターロックディスク32H)
- ブレーキローター、ディスクブレーキ用ローター、レバーなどの基本コンポーネントの共通化によるメンテナンス性の向上
モデル別の主な違い
- フォーク:「エリート」はROCKSHOX FS JUDY TK、「コンプ」と「スポーツ」はSR SUNTOURを採用するが、「スポーツ」はより基本的なモデル
- ドライブトレイン:「エリート」は11速、「コンプ」は10速、「スポーツ」は9速と価格帯に応じた変速段数
- タイヤ:「エリート」はVITTORIA BARZO、「コンプ」と「スポーツ」はWTB RANGERを採用
- ハンドルバー:「エリート」はダブルバテッドチューブ仕様で、よりプレミアムな造り
- サドル:「エリート」はWTBスチールレールサドル、「コンプ」と「スポーツ」はGTオリジナルサドル
多様なライダーに対応する設計思想
新型アバランチェは、以下のような特徴を持つことで、幅広いライダーの需要に対応している。
初心者から上級者まで安心の設計
シマノ社製パーツを一貫して採用し、信頼性と操作性を確保。特に油圧ディスクブレーキは全モデルに採用され、急な下り坂でも確実な制動力を発揮する。また、シマノ製のドライブトレインは変速のスムーズさと耐久性で定評があり、長期間のメンテナンスフリーな走行を可能にする。
初心者はもちろん、中級者や上級者まで満足できる基本性能を備えているため、技術の向上に合わせて長く使い続けることができるのも魅力だ。
体格とライディングスタイルに合わせた最適化
小柄なライダー向けのXSサイズおよびSサイズには27.5インチホイールを、より大柄なライダー向けのMサイズおよびLサイズには29インチホイールを採用することで、どの身長のライダーも最適なライディングポジションと操作性を得ることができる。
ホイールサイズだけでなく、各サイズに合わせてステムの長さやハンドルバーの幅も最適化されており、初めてマウンテンバイクに乗る方でも扱いやすいジオメトリーとなっている。
互換性と拡張性への配慮
前後クイックリリースと135mmエンド仕様を採用していることで、一昔前のマウンテンバイクからの乗り換えにも対応しやすくなっている。これにより、既存のアクセサリーやパーツとの互換性も高く、カスタマイズの自由度も高いのが特徴だ。
さらに、フォークを交換することでより過酷なトレイルライディングにも対応できるなど、将来的なアップグレードの余地も十分に確保。ライダーの成長に合わせて長く使い続けられる拡張性を備えている。
問:ライトウェイプロダクツジャパン https://www.riteway-jp.com/bicycle/gt/
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