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ブレイディ・ギルモアが優勝、IPTが総合ワンツー体制に|ツール・ド・台湾第2ステージ

3月17日(月)、台湾の桃園市でツール・ド・台湾の第2ステージが開催された。丘陵地帯を超えて集団は30名程度にまで絞られた後、最後は集団スプリントとなり、ブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)が優勝を果たした。暫定総合成績では、ステージ3位に入ったモーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)が首位に立ち、2位にはギルモアが続きイスラエル・プレミアテックがワンツーとなった。

丘陵地帯を超える今大会唯一の登りゴール

3月16日から20日までの5日間、全628.66kmで争われるツール・ド・台湾。2日目となる第2ステージは桃園市の青塘園から角板山公園までの123.3kmで行われた。ステージ前半はフラットなものの、ステージ後半は丘陵地帯に入り、パンチャーや総合系、そして登れるスプリンターの争いとなる今大会唯一の登りゴールのステージとなった。

天気は曇りだったものの、気温は12度前後で最大風速7m/sの強風が吹き、今日も厳しい天候の中でレースが行われた。

6名の逃げ集団も丘陵地帯前に吸収

レースは現地時間10時にスタート。スタートから前日とは打って変わってアタック合戦となり、10kmほど進んだところでベイリー・マクドナルド(ノボ・ノルディスク、オーストラリア)、タリレーン・ウェルシュ(シーキャッシュ・ボディラップ、オーストラリア)、ボリス・クラーク(セントジョージ・コンチネンタル、ニュージーランド)、ダニエルヴェン・カリニョ(ヴィクトリアスポーツ、フィリピン)という4名の逃げが形成された。これにン・パクハン(香港ナショナルチーム)、リー・ティンウェイ(台湾ナショナルチーム)の2名が残り100kmで合流し、6名の逃げとなった。

集団はリーダーチームのルージャイ・インシュアランスやソリューションテック・ヴィーにファンティーにがメインでコントロールし、6名の逃げは最大で集団とのリードを2分50秒程度まで広げたものの、後半の丘陵地帯に向けて活性化した集団が残り20kmで逃げを吸収。

逃げを吸収した集団からは残り8kmでステファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム、南アフリカ)がアタック。しかし、残り2kmで集団に吸収され、最終的には30名程度のメイン集団で最後はゴールスプリントへ。残り1km付近で落車があり、そして残り200mの最終コーナーでも集団の先頭付近で落車が発生。結果3人が抜け出す形となり、ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)を最後交わしたブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)が優勝。2位にはロペスが入り、3位にはギルモアのチームメイトであるモーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)が入った。

イスラエル・プレミアテックの若手ギルモアがプロ3勝目

優勝したギルモアは23歳。普段は下部チームのイスラエル・プレミアテックアカデミーに所属しており、今回トップチームに招集された。今シーズンはオーストラリア選手権で4位に入っているほか、ツール・デュ・ルワンダでステージ2勝しており、これがプロ3勝目となった。一昨年と昨年には来日し、宇都宮ジャパンカップに出場。昨年はクリテリウムで4位、本戦でも13位と活躍している。

ギルモアは「初めての台湾でステージ優勝することができて嬉しい。台湾に来る前の2週間は、高地トレーニングと暑さ対策に集中した」と語った。総合首位にはチームメイトのクレッチーが立ち、総合2位にはギルモアが続く。クレッチーは「ブレイディが私の3秒後ろにいるので、我々は今レースで2つの強力な選択肢を持っている。これは今後のステージにおいて戦術的な優位性をもたらすだろう」と語った。

日本チームとしてはシモーネ・ラッカーニ(JCLチームUKYO、イタリア)が5位でゴール。日本人としては岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が4秒遅れの12位でゴール。総合8位となりベストアジアンライダー賞でも首位に立った。岡は「なんとか粘って先頭集団に残れたので、ゴールスプリントできたら良かったのですが、脚も厳しかったのと、ラスト1kmと最終コーナーで2回落車があり、その影響もあってスプリントに絡めなかった。とりあえず明日に繋げられたので、明日から総合順位を上げていけるように頑張りたい」と語った。

また最後の落車の影響により総合4位につけていたヤカ・プリモジッチ(リンコウ・アドヴァリクス、スロベニア)がDNF(Did Not Finish)となった。

第3ステージは新竹県、苗栗県、台中市を横断する154.3kmで行われる。台湾省道「台三線」通称「台三線ロマンチック街道」とも呼ばれる道を通り、ステージ中盤には1級山岳が待ち受ける。最後は山岳を超えた選手たちのスプリントか、逃げ切りのチャンスもあるステージとなりそうだ。

リザルト

第2ステージ

1位 ブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア) 2h52m06s
2位 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)
3位 モーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)
4位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) +02s
5位 シモーネ・ラッカーニ(JCLチームUKYO、イタリア)
6位 イェルーン・メイエルス(ヴィトリアスポーツ・プロサイクリング、オランダ) +04s
7位 ダニエル・カビア(ブルゴス・ブルペレット・BH、スペイン)
8位 シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)
9位 マティアス・ブレインホイ(トレンガヌサイクリングチーム、デンマーク)
10位 ジャコモ・バッラビオ(リンコウ・アドヴァリクス、イタリア)

総合成績

1位 モーリッツ・クレッチー(イスラエル・プレミアテック、ドイツ) 4h33m04s
2位 ブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア) +03s
3位 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン) +07s
4位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) +15s
5位 シモーネ・ラッカーニ(JCLチームUKYO、イタリア)
6位 イェルーン・メイエルス(ヴィトリアスポーツ・プロサイクリング、オランダ) +17s
7位 ダニエル・カビア(ブルゴス・ブルペレット・BH、スペイン)
8位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン、日本)
9位 アレッサンドロ・ペラッキオーネ(ノボ・ノルディスク、イタリア)
10位 ジャコモ・バッラビオ(リンコウ・アドヴァリクス、イタリア)

ベストアジアンライダー賞首位

岡篤志(宇都宮ブリッツェン、日本)

ポイント賞首位

ブレーク・クイック(ルージャイ・インシュアランス、オーストラリア)

山岳賞首位

ブレイディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)

チーム総合成績首位

エウスカルテル・エウスカディ

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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