
熱狂と興奮、再び!「DCダートクリテリウム 2025」4月19〜20日に富士見パノラマで開幕へ

Bicycle Club編集部
- 2025年04月10日
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マウンテンバイク(MTB)シーンに新たな風を吹き込んできた人気イベント「DCダートクリテリウム」が、今年もシーズン開幕を迎える。プロマウンテンバイクライダーであり、指導者としても日本のMTB界を牽引する松本駿氏(マシュン)が主宰するこのイベントは、2012年の開始以来、MTBクロスカントリー(XCO)の普及と競技レベル向上、そして何よりも参加者同士のコミュニティ形成を大切にしてきた。長野県が誇るMTBの聖地、富士見パノラマリゾートを舞台に、2025年シーズンも全6戦の熱い戦いが繰り広げられる。その第1戦が、来る4月19日(土)、20日(日)に開催されることが決定し、現在エントリーを受付中だ。
世界基準のレースと独自のゲーム性、レベルを超えた交流が魅力
DCダートクリテリウムの最大の魅力は、そのユニークなコンセプトにある。国内トップクラスのプロライダーから、レース経験の浅いビギナー、そしてヘルメットを被った小さなキッズライダーまで、老若男女、経験値を問わず、誰もが同じフィールドでMTBの楽しさと奥深さを共有できる場を提供しているのだ。
レースフォーマットは、世界のMTBレースシーンの潮流を取り入れた「短時間高強度」。1周約800mから1km弱の特設ショートコースを周回するクリテリウム形式で、スピード感あふれるエキサイティングなレース展開が特徴だ。参加者は自身の限界に挑戦し、レースを通じて目覚ましい上達を実感できる。観客にとっても、トップアスリートたちの研ぎ澄まされたテクニックとスピードを間近で目の当たりにできる絶好の機会となる。
さらに、このイベントを唯一無二のものにしているのが、独自の「ショートカットルール」だ。コースには複数のショートカットが設けられており、そのうち一つは、トップとのタイム差が開いた選手が審判の判断で使用を許可され、遅れを取り戻すチャンスを得られる救済措置的なもの。そしてもう一つ(または複数)は、各選手がレース中に一度だけ、自身の判断で好きなタイミングで使用できる戦略的なショートカットだ。どのタイミングで使うか、ライバルとの駆け引き、一発逆転の可能性——このゲーム性が、単なるフィジカル勝負ではない、頭脳戦の要素をレースに加え、参加者を熱中させる。実力だけでなく、戦略と少しの運も勝敗を左右する、まさに最後まで目が離せないレース設計となっている。
「みんなで作る」温かいコミュニティと充実のプログラム
DCダートクリテリウムは、競技性だけでなく、コミュニティとしての一体感を非常に重視している。「手作りローカルレース」を標榜し、参加者自身が前日のコース設営(コーステープ貼り、整備など)や当日の運営補助、レース後の撤収作業に協力し合うスタイルを貫いている。共に汗を流すことで、ライダー同士、そしてスタッフとの間に自然な連帯感が生まれ、イベント全体が温かい雰囲気に包まれる。これは、大規模な商業イベントでは味わえない、DCダートクリテリウムならではの魅力と言えるだろう。
プログラムも充実しており、1日で複数回のレース(クラスAは3レース、その他は2レース)を経験できるため、参加者は思う存分走り込み、レース勘を養うことができる。各レースの結果はポイント化され、総合ポイントで表彰が行われるため、シーズンを通じた目標設定もしやすい。さらに、最終ヒートにはボーナスポイントが付与されるなど、最後までモチベーションを維持できる工夫も凝らされている。また、各レースの1周目をトップで通過した選手には「ファーストラップ賞」が授与される。
レース後には、オプションとして松本駿氏らによる「アフタースクール」が開催されるのも大きな特徴だ。レースでの課題や疑問点を、興奮冷めやらぬうちにトップライダーから直接指導してもらえる貴重な機会であり、特に子供たちには絶大な人気を誇る。保護者の見学も歓迎されており、我が子へのアドバイスのヒントを得ることもできる。
さらに、チームの絆を深める「チームリレー」も開催。親子、男女ペア、友人同士など、3名1組でチームを組み、1人1周交代で3周を走る。カテゴリーレース参加者は無料で参加でき、なんとクラスAのトップライダーを1名「助っ人」としてチームに加えることも可能(Eバイクでの参加もOK)。普段はライバルとして競い合う仲間や、親子でタスキを繋ぐ体験は、忘れられない思い出となるだろう。リレーのみの参加も可能だ(別途参加費要)。
2025年シーズン、いよいよ開幕!第1戦エントリー受付中
多くのファンが待ち望む2025年シーズンは、以下の日程で開催が予定されている。
- 第1戦:4月19日(土) – 20日(日)
- 第2戦:5月10日(土) – 11日(日)
- 第3戦:6月14日(土) – 15日(日)
- 第4戦:7月5日(土) – 6日(日)
- 第5戦:8月23日(土) – 24日(日)
- 第6戦:9月20日(土) – 21日(日)
記念すべきシーズン第1戦は、4月19日(土)~20日(日)に富士見パノラマリゾートで開催。エントリーは4月18日(金) 23:59まで、以下の専用フォームにて受け付けている。
▼2025 Dirt Criterium #1 エントリーフォーム▼
各クラスとも定員が設けられており、エントリー多数の場合は早期に締め切られる可能性があるため、早めの申し込みが推奨される。当日エントリーも定員に空きがあれば可能だが、500円増しとなり、定員オーバーの場合は受け付けられない場合がある。
イベントやルールの詳細については、松本駿氏の公式ウェブサイトで確認できる。
▼イベント詳細情報▼
参加者へのメッセージ
主催の富士見DC実行委員会(実質的には松本氏と参加者全員)は、「DCダートクリテリウムは、皆さんの協力があってこそ成り立つ手作りのローカルレースです。特に前日の設営作業は人手が必要となりますので、可能な方はぜひご協力をお願いします。当日のゼッケン回収やコース撤収なども、皆で協力してスムーズな運営にご協力ください」と呼びかけている。当日は受付付近に設置されるインフォメーションボードで、変更事項などを随時確認してほしいとのことだ。
このイベントは、スコットジャパン、富士見パノラマリゾートの協力、そしてSHIMANO、マルイの協賛を得て開催される。
主宰者の松本駿氏は、「DCダートクリテリウムは、勝敗だけを追求するのではなく、MTBを通じて人々が繋がり、刺激し合い、共に成長できる場でありたいと考えています。トップライダーの走りを間近で見て目標にしたり、親子で一緒に汗を流したり、仲間と戦略を練ったり。様々な形でMTBの魅力を再発見してほしい。今年も皆さんと富士見でお会いできるのを楽しみにしています!」と、熱い想いを語る。
経験者も、これからMTBレースに挑戦したいと考えている人も、そして子供たちも。DCダートクリテリウムは、誰もが主役になれる最高のステージを用意して待っている。春の富士見パノラマリゾートで、MTBの新たな扉を開いてみてはいかがだろうか。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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