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レースを追求したミドルグレードシューズ「ヴェント・オムナ」|fi‘zi:k

イタリアの総合パーツブランド「fi‘zi:k(フィジーク)」から、コスパに優れたレーシングミドルシューズが登場。その特徴や魅力を紹介する。

2万円台でコスパ抜群な「ヴェント・オムナ」

昨今のロードレーシングシューズは、ブランドの旗艦モデルともなれば5~7万円台もくだらない。その中で今回ピックアップするヴェント・オムナは、フィジークのレーシングカテゴリーのヴェントシリーズの中で、2万6900円(税込)を実現したコスパ抜群のパフォーマンスモデルとして注目だ。

オムナは、フラッグシップに引けを取らない高いフィット性と快適性を実現し、レースに真摯に取り組んでいるすべてのサイクリストの足元を支えるモデルだ。高級感のあるシックでスマートなデザインも魅力を引き立てる。

フィジークブランドが歩んできた道

世界最大規模のサドルメーカーであるイタリアのセラロイヤル社のハイエンドブランドとして誕生したフィジーク。ブランド誕生は1996年になる。セラロイヤル社の流れでハイグレードサドルを手掛ける中で、同じくバイクと身体の接点であるバーテープ、そしてシューズへとプロダクトを拡大していった。近年は、シューズラインナップを充実させ2018年にはゲラント・トーマスが同ブランドを履いてツール・ド・フランスを制覇。さらに、選手個人契約の多いシューズにおいて、世界的プロチームのモビスター・チームとのパートナーシップを締結。現在も多くのトッププロ選手からのフィードバックを得て開発を進めている。

革新的な機構もフィジークの特長だ。アッパー生地にニットを採用したモデルをはじめてワールドツアーレースで投入したのはフィジークだ。ゲラント・トーマスがツールを制した時に履いていたモデルが、まさに「R1B インフィニート ニット」だった。また、ヴェント・パワーストラップエアロウィーブなど、固定力の高いパワーストラップ機構を採用するモデルを、モビスター・チームの選手たちが実戦で使用することでその性能の高さを証明してきた。

日本人の足型にも合う「ワイドフィット」展開

同じ41サイズで、左がワイドフィット、右がレギュラーサイズのアウトソール。見た目以上に実際に履くことで違いを感じられる

海外ブランド、特に欧州ブランドには、靴先が細めのいわゆるナロータイプのモデルが多い傾向にある。かつてフィジークもそうだった。しかし、近年は日本人に多い幅広で甲高の足形にも対応する設計を重視して開発を進めているという。この背景には、幅広で甲高傾向にあるアジア圏だけでなく、南米や北米サイクリストからの声もあるという。

フィジークのフィロソフィーである「ボリュームフィットコントロール」に基づく設計は、現在レギュラーフィットであってもつま先部分にきちんとボリュームを出す設計傾向にあるという。その上で、2018年から幅広甲高タイプに向けて展開するワイドフィットモデルの展開をはじめている。なお、フィジークではアジアンフィットと呼ばずワイドフィットと呼ぶ背景には、幅広甲高モデルはアジア圏など地域に限定されず世界的にも求められているためだ。

コスパ重視でも生粋のレーシングモデル

オムナはプロユースの上位モデルの設計を取り入れつつも、アウトソールにはカーボンではなくナイロンソールを採用するなどコストを意識して開発することで、エントリーユーザーも選択肢に入るハイパフォーマンスモデルを実現した。しかし、オムナはあくまでレースを志すユーザーに向けたレーシングモデルである。そのためフィジークのレーシングカテゴリーの総称であるヴェントカテゴリーにラインナップされる。当然、プロユースモデルもヴェントカテゴリーに入る。ヴェントは、ロードレースだけでなく、XCレース、グラベルレースなどジャンルを横断するレースカテゴリーであり、オムナもまた初心者であってもレースを志したい全てのレーサーに向けて開発されたモデルになる。

なお、フィージークのシューズカテゴリーには、イタリア語で「風」を意味する「ヴェント」の他に、仲間と最高のライド体験を探しにいくロングライドシーズンに向けた「テンポ」や、グラベルやアドベンチャーライド用にデザインされた「テラ」、ダウンヒル専用設計の「グラヴィータ」、トライアスロンモデル「トランジィーロ」の5つのカテゴリーを展開する。豊富なモデルをラインナップする中でユーザーが最適なモデルを選べるようにカテゴリーが整理されている。

最適解をめざすボリュームコントロールフィット

1996年、イタリア北部ベネト州で生まれたフィジークがはじめてシューズをリリースしたのは2010年のこと。わずか15年で世界有数のシューズブランドへ成長するに至った理由のひとつに、圧倒的なフィット性の追求がある。革新的なニット素材やパワーストラップの採用も、全てはシューズのフィット性能を高めるためのテクノロジー。フィジークでは、シューズのフィット性能を高めるため「ボリュームコントロールフィット」と呼ばれるフィロソフィーを一貫して掲げている。プロ選手だけでなく一般サイクリストを含めて幅広くサンプルデータを収集し、そこから最適解を導いて開発を進めている。

アッパー素材に耐久性とフィット性をあわせもつマイクロテックスを採用

コストパフォーマンスに優れるヴェント・オムナも、上位モデルに引けを取らない高いフィット性を追求し開発された。アッパー素材には高密度成形の合成皮革であるマイクロテックスを採用。カッティングとレイヤーを工夫し、高い耐久性とフィット性を実現している。

信頼のBOA製「Li2 BOAダイヤルCフィットシステム」を採用

高いフィット性に欠かせないクロージャーシステムは信頼のBOA製「Li2 BOAダイヤルCフィットシステム」を採用。そして、ワイヤーガイドは柔軟性に優れる合成繊維素材で作り込み、BOAクロージャーのフィット性を引き出している点も見逃せない。

レースを志すサイクリストのパフォーマンスを引き出すナイロンソール

アウトソールには、多くのモデルで実績のあるナイロン素材の「R5 ナイロンアウトソール」を採用する。カーボンソールは製造コストが上がるだけでなく、ナイロンソールに比べてシューズ剛性が高くなる。フィジークではソール剛性指数を、カーボンは10段階中10、ナイロンソールは5~7の間で示している。オムナは剛性指数6になる。一般的に剛性指数は高いほどソールのしなりがなくパワーロスは少ない。

しかし大事なことは、脚力に合わせた最適なソール剛性を選ぶことにある。まだ脚ができていないエントリーユーザーがプロが求める剛性の高いカーボンソールを使えば、その硬さに脚が負けて逆効果であることは想像に難くない。オムナは、レースを志すサイクリストが最大限パフォーマンスを発揮できるため、ナイロンソールを選択している。

エアーホールやパンチング加工で通気性も確保

シューズの快適性の実現には、フィット性だけでなく通気性も大切になる。ソール前足部には大胆にエアーホールが設けられ、アッパー部にはパンチング加工でエアーの取り込みを実現している。

現代のトレンドをとらえた高いデザインセンス

オムナの魅力は、トップグレードを彷彿とさせるデザインセンスにもある。シックでスマートなビジュアル、そしてカラーチョイス含めて、近年のバイクを含めたサイクリストのトレンドをきちんと捉えている。サイズは36~45(23~29cm)、37~44はハーフサイズも展開し、レースモデルとして妥協なくラインナップする。

最適なサイズを試し履き!「試着取り寄せサービス」と「フィジークシューズ トライオン ストア」

数々の高性能モデルをラインナップするフィジークが、レースを志すエントリーユーザーに向けてリリースするオムナ。これからヒルクライムやロードレースなどで目標を立てて挑戦するサイクリストにオススメの一足になっている。現在、フィジークでは最適なサイズを実際に試し履きしてから購入できる「試着取り寄せサービス」を利用できる。サイズだけでなく気になるカラーも実物を見て選べる。こちらは、フィジークシューズ・スペシャルディーラーの店舗で受けられ、知識豊富な専門スタッフがシューズ選びをサポートしてくれる。

さらに、試着シューズをショップに常設する「フィジークシューズ トライオン ストア」では、オムナをはじめ注目のモデルを気軽に試着できる。現在全国20店舗で展開中だ。

VENTO OMNA(ヴェント オムナ) Spec

価格:26,900円

カラー:White/Black、Black/Black、Cherry/Black、Navy/Black、Red/Blac
サイズ:36~45(37~44ハーフサイズあり)
重量:238g(42サイズ片足)

試着取り寄せサービス

「フィジーク シューズ トライオン ストア」展開ショップ

問: カワシマサイクルサプライ https://www.riogrande.co.jp/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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