
悩みを解消する快適性 妥協なきハイパフォーマンスモデル「ヴェロシス ロードシューズ」|TREK

Bicycle Club編集部
- 2025年05月30日
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世界を代表するスポーツバイクブランドであるトレックは、長年に渡って高性能シューズをリリースしてきた。現在、トレックロードシューズは、フラッグシップモデル「RSL」、ミドルモデル「ヴェロシス」、エントリーモデル「サーキット」の3グレードを展開する。
今回注目のモデルは、モデルチェンジを果たした新型ヴェロシス。プロ仕様のフラッグシップモデルRSL(レースショップリミテッド)のテクノロジーを数多く搭載しつつ、レースからロングライドまで幅広いユーザーにおすすめできるミドルモデルだ。価格は4万4900円(税込)に抑えつつ妥協なき高性能を実現するハイパフォーマンスモデルになる。
トレック独自のアプローチで実現する快適性
平均的なミドルグレード帯と比べるとやや値段は高めではあるが、そこには理由がある。まず、カーボンコンポジットアウトソールに使われるカーボン素材は、トレックの代名詞とも言える高性能なカーボンテクノロジー「OCLVカーボン」を採用し高いパワー伝達性能を追求している。
また、合皮アッパーには、独自のトライポット型のメッシュホール「METNET」(メットネット)を施しフィット性を極限まで追求。そして、足型を決めるラストは、フラッグシップと同じ「PROラスト」を採用し、最高レベルのフィット性を約束する。
最新のBOA製クロージャーシステムを含めて、コストカットを印象付ける要素が見当たらない高性能で高品質なモデルを実現している。
また、トレックのロードシューズはブランド共通してスタイリッシュなデザインが特徴だ。新型ヴェロシスは、近年のシューズカラーのトレンドでもあるホワイトカラーの1展開。サイズは39~45(25~29cm)に加えて、需要が多い41.5、42.5のハーフサイズも用意する。
中足骨のストレスを緩和するMETNET
トレックに限らずシューズメーカーが大事にするのは、快適な履き心地を実現する足とシューズのフィット性能だ。そこをトレックは、独自の技術「METNET」(メットネット)で素材自体に高い伸縮性を生み出し、足へのストレスを解消する。2024年に発売された旧ヴェロシスもMETNETを搭載していたが、新型はMETNET加工された領域が大幅に広がって進化している。
足の骨格上、中足骨の第1、第5結節部にストレスが生まれやすい。ここの圧迫が強いと痛みに発展してしまう。そこで、独自のトライポット型のメッシュホールによって生まれるリリーフゾーンを伸縮させ、中足骨の周りのアッパーを伸縮させ足にフィットさせている。
通気性を高めてシューズ内環境を整える
長時間に渡ってストレスなくパフォーマンスを発揮するためには、フィット性と同様にシューズ内の快適な環境も大事だ。内部の蒸れを解消するため、アッパー部分へパンチングホールを設け、必要な部位の通気性を高めて温度管理を向上させている。さらに、アウトソールには、エアフローを計算した4つのベンチレーションホールを設計し、高い通気性を実現する。
パワー伝達性に優れるOCLVカーボン
新型ヴェロシスは、カーボンとグラスファイバーのコンポジットソールを採用するが、混合比率は、カーボン70%、グラスファイバー30%とし、十分な剛性と高い軽量性を実現。カーボン素材には、トレックが誇るOCLVカーボンを採用している。
剛性指数は、OCLVカーボン100%のフルカーボンソールが14に対して、コンポジットソールは10を示す。剛性指数は高いほど最適というわけではなく、踏みやすい剛性のソールを選ぶべきである。コンポジットソールは、多くのアマチュアレーサーにとってパフォーマンスを発揮しやすいベストな剛性レベルと言える。
アップデートされたPROラスト採用
ラストは、上位グレードと同様の「PROラスト」を採用する。3Dスキャンした足型データから人間工学に基づき最適な形状を導いている。前作よりもつま先の反りを抑えることで脚への余分な張りを和らげ、疲労を軽減させている。
ダブルBOAでジャストフィット
最終的にアッパーのフィット感を調整するクロージャーシステムには、BOAダイアル製「BOA® L6 Dial Z」を採用。2つのダイアルでワイヤーのたるみなく素早くジャストフィットさせる。
安心してスムーズに購入できる
トレックのシューズには購入後30日以内であれば返品または交換が可能な保証サービスが付いている。シビアなフィット感にこだわるユーザーにとって安心して購入できるだろう。
また、オンラインストアから、最新の店頭在庫状況を確認できるほか、取り置きやオンライン決済にも対応し、スムーズな購入をサポートしている。
最上級モデルに迫る高性能を実現している新型ヴェロシスは、UCIワールドツアーチームのリドル・トレックの選手たちからのフィードバックを形にしたフラッグシップの技術をベースに開発された。そのパフォーマンスは、ミドルグレードの枠に収まらない。多少の値段は張るが、パフォーマンスに妥協したくない多くのレーサー心理に刺さる一足になるはずだ。また、現在長時間走っていると、足に違和感や圧迫を感じやすいサイクリストには、悩みを解消する救世主になるかもしれない。
TREK Velocis Road Shoes
トレック ヴェロシス ロードシューズ
価格:44,900円(税込)
- カラー(1展開):ホワイト
- サイズ:39~45(25~29cm)、41.5、42.5(ハーフサイズ)
- アッパー素材:合皮(95%TPU+6%ナイロン)
- ソール素材:カーボン&グラスファイバーコンポジットソール
- クリート互換性:3ボルト対応
問:トレックジャパン https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:橋本謙司(ハシケン)
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