
Okukuji「X」~Ride&Trail~ 日本最恐の呼び声高いサバイバルレース、茨城・奥久慈で開催へ!

Bicycle Club編集部
- 2025年05月21日
茨城県は、県が誇るサイクルルート「奥久慈里山ヒルクライムルート」とトレイルコース「常陸国ロングトレイル」を活用し、2025年10月18日(土)と19日(日)の2日間にわたり、国内唯一無二とも言える過酷なサバイバルレース”Okukuji「X」(Cross)~Ride & Trail~”を開催すると発表した。この挑戦的な大会は、県北地域のアウトドア観光資源の認知度向上と、アウトドアツーリズムを通じた地域振興を目的としている。
最大の売りは過酷なコース
大井川和彦知事は記者会見で、「最大の売りは、やはり過酷なコースであることに加え、非常に美しい里山風景や地域の豊かな食材も楽しめること。豊かな景色の中で、国内有数の過酷なレースを行うことが魅力」と語り、県北地域の二大アウトドア資源を活用することで「両コースの全国的な認知度向上を図り、併せて地域全体の魅力を発信したい」と意気込みを示した。
大会概要
- 開催日:2025年10月18日(土)、19日(日)
- 主催:奥久慈里山ヒルクライムルート利活用推進協議会
- コース(予定):
- 【1日目】サイクリング(120km):水戸 → 八溝山(やみぞさん)ヒルクライム → 大子(袋田の滝)
- 【2日目】トレイルラン(59km):大子(袋田の滝)→ 竜神ダム → 大子
- 参加者数(予定):サイクリング、トレイルラン各500名
- 参加費:
- サイクリング、トレイルランいずれか1競技参加:10,000円
- 2競技参加:18,000円
- 競技方式:サイクリング(八溝山部分タイムトライアル)とトレイルランのタイム合計で順位を決定
大会の特徴
本大会の最大の魅力は、その過酷さにある。
サイクリングコースは、全長120km、獲得標高2,300mを誇る「奥久慈里山ヒルクライムルート」を採用。クライマックスには茨城県最高峰の八溝山でのタイムトライアルが待ち受ける。この計測区間(8km)は平均勾配9%越えと、坂好きのサイクリストをも唸らせる国内屈指の激坂だ。知事も「Mt.富士ヒルクライム(平均勾配5.2%)を考えると、日本でも非常に過酷なヒルクライムルートになる」と自信を見せる。
一方、トレイルランコースは、アップダウンを繰り返す過酷さで知られ、トレイルランナーの間で「国内屈指の難コース」と評される「奥久慈トレイル」のコースを使用。過去の大会では完走率が4割を切ることもあったという。
この二つの過酷な競技を組み合わせたOkukuji「X」(Cross)は、まさにサバイバルレース。知事は「一体何人の方が完走できるか分からない」としながらも、「大会会場やコース途中の休憩所では地域の名産品等を提供し、上位入賞者には茨城を感じる豪華賞品を贈呈するなど、お楽しみも考えている」と語り、選手たちには無理のない範囲で栄えあるチャンピオンを目指してほしいとエールを送った。
今後のスケジュール
- 2025年6月末:コース発表、エントリー受付開始
- 2025年7月以降:ゲスト選手、イベント詳細発表
- 2025年10月18日(土):大会開会、サイクリング部門実施
- 2025年10月19日(日):トレイルラン部門実施、大会閉会
知事はまた、「海外でも話題になることを非常に期待しており、レース参加者のみならず、観光としてサイクリングやトレイルを選択していただける方が増えるのでは」とインバウンド誘致への期待を述べ、大会については「継続することによって、この地域の知名度を国際的に高めていくのが狙い」として、継続開催の意向を示した。大会の運営規模は約3,300万円を想定している。
体力自慢、脚力自慢のアスリートたちにとって、このOkukuji「X」(Cross)は新たな挑戦の舞台となるだろう。美しい奥久慈の自然を背景に繰り広げられる、日本最恐との呼び声も高いレースの詳細は、6月末の発表を待ちたい。
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