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空気圧をリアルタイムでモニタリング!AXSセンサー搭載「353 NSW」「303 SW」登場|ZIPP

自転車ホイールの世界において、常に革新の先頭を走り続けるZIPP。彼らが次に提示するのは、単なる「速さ」や「軽さ」を超えた、新たなライディング体験の可能性だ。その鍵を握るのが、リム内部に搭載されたタイヤ空気圧センサー「ZIPP AXSホイールセンサー」と、それとシームレスに連携するSRAM AXSエコシステムである。このインテリジェントな機能は、フラッグシップ「353 NSW Tubeless Disc」と、オールラウンド性能に磨きをかけた新星「303 SW Tubeless Disc」に搭載され、我々のサイクリングにデータに基づいた最適化という新たな次元をもたらす。さらに、ZIPPが誇る究極のエアロウェポン「858 NSW」と「454 NSW」も、新型ハブの採用によりさらなる軽量化を達成。そして、これらの高性能ホイールのポテンシャルを最大限に引き出すべく、Goodyearとの共同開発による専用タイヤ群も拡充された。

【テクノロジーフォーカス】タイヤ空気圧センシングが変えるもの – ZIPP AXSホイールセンサーの全貌

今回のZIPP新製品発表において、最も注目すべきテクノロジーが「ZIPP AXSホイールセンサー」であることは論を俟たない。これまでライダーの経験や感覚に頼ることが多かったタイヤ空気圧の設定と管理を、データに基づいてリアルタイムで行えるようにするこのシステムは、ZIPPが提唱する「Total System Efficiency (TSE) – 総合的効率性」の思想を新たなステージへと引き上げるものだ。

このセンサーは、ホイールの回転を検知して自動的に起動し、高精度な圧力センサーでタイヤ内部の空気圧を継続的に測定。そのデータはBluetooth Low Energy(BLE)およびANT+を介して、SRAM AXSモバイルアプリや対応サイクルコンピューター(Garmin, Wahoo, Hammerheadなど)に送信される。ライダーは、アプリを通じて自身の体重、バイクの仕様、タイヤの種類や幅、路面状況といった情報を入力することで、AIによる最適な基準空気圧の推奨を受けることができる。

走行中、空気圧が設定した許容範囲から逸脱すると、即座にアラートが通知され、スローパンクなどのトラブルを早期に察知できる。また、ホイール本体のLEDインジケーターでも空気圧の状態を視認可能だ。さらに、3秒ごとに記録される空気圧データはGPXファイルとして保存され、他の走行データと組み合わせた詳細なポストライド分析を可能にする。これにより、個々のライダーやコース特性に合わせた、より科学的で精密な空気圧チューニングが実現するのだ。

【フラッグシップの頂点】ZIPP 353 NSW Tubeless Disc – 知性と軽さが融合したクライマーズ・ドリーム

価格:785,000円(税込) / フロント:353,800円、リア:431,200円

ZIPPの技術の粋を結集したNSW (Nest Speed Weaponry) シリーズの頂点に君臨し、ラインナップ中最軽量を誇る「353 NSW」が、AXSホイールセンサーを搭載し、さらなる進化を遂げた。

レーサーのために設計されたこのクライマー向けホイールは、セラミックベアリングとZIPP最高峰のリムテクノロジーを備え、驚異的な軽量性とエアロ性能、そして耐久性を高次元でバランスさせている。35-40mmの波状Sawtooth™リムプロファイルは、アップダウンが連続するテクニカルなコースでも、登坂性能と平坦巡航性能、そして横風安定性を見事に両立。カーボン積層と設計の見直しにより、リムの衝撃強度は従来モデルから16%以上も向上している。

心臓部には、セラミックベアリングと66ノッチエンゲージメントを誇る新型「ZR1 SL」ハブセットを搭載。これは従来のCognitionハブよりも30g軽量で、ライダーのパワーを瞬時に推進力へと変換する。30mm幅のタイヤに最適化されており、ZIPPとGoodyearが共同開発したFitment Seriesタイヤとの組み合わせで、そのエアロダイナミクスはさらなる高みへ。そして何よりも、AXSホイールセンサーによるインテリジェントな空気圧管理が、このホイールの持つポテンシャルを余すところなく引き出す。羽のような軽さと、路面を的確に捉える知性。353 NSWは、まさに次世代のクライミングホイールの指標となるだろう。

  • サイズ:700c
  • リムタイプ:カーボン / フックレス
  • ハブ:ZR1SL 20H
  • スポーク:Sapim CX-Ray J-Bend
  • リム高:35-40mm
  • リム内幅:25mm
  • リム外幅:29.5mm
  • 最大許容重量:114kg
  • 重量:1,310g(バルブ/テープ込み)

【新時代のオールラウンダー】ZIPP 303 SW Tubeless Disc – 万能性にインテリジェンスをプラス

価格:383,200円(税込) / フロント:183,200円、リア:200,000円

ZIPPの輝かしい革新の歴史を受け継ぎ、ロード、グラベル、石畳、シクロクロスといったあらゆる路面とカテゴリーに対応する真のオールラウンドホイール、「303 SW」が誕生した。その名が示す通り「Speed Weapon」としての性能はそのままに、AXSホイールセンサーという新たな知性を手に入れた、まさにモダンクラシックと呼ぶにふさわしい存在だ。

40mmハイトのリムは、グラベル専用モデル「303 XPLR」からデザインのヒントを得ており、ワイドタイヤ装着時の空力性能向上と、タイヤとリムの接続部分におけるエアフローの最適化を実現。リム外幅を33mmとすることで、30mmから35mm幅のタイヤを装着した際に理想的なタイヤプロファイルを描き、転がり抵抗の低減と快適性の向上に貢献する。カーボン積層と設計の改良により、衝撃強度は従来モデル(303 Firecrest)比で約10%向上。タフなグラベルライドやシクロクロスレースにも十分対応する堅牢性を備えながら、軽量性も維持している。

ハブには、耐久性とスムーズな回転性能で定評のあるステンレススチールベアリング仕様の「ZR1」ハブセットを採用。AXSホイールセンサーによるリアルタイム空気圧モニタリング機能は、刻々と変化する路面状況やライディングコンディションに対し、ライダーが常に最適なパフォーマンスを発揮するための強力なサポートとなる。舗装路でのハイスピードクルージングから、荒れたグラベルでのアドベンチャーまで。303 SWは、あらゆるサイクリストの探求心に応える、新時代の万能ホイールだ。

  • サイズ:700c
  • リムタイプ:カーボン / フックレス
  • ハブ:ZR1DB 20H
  • スポーク:Sapim CX-Sprint J-Bend
  • リム高:40mm
  • リム内幅:25mm
  • リム外幅:33mm
  • 最大許容重量:114kg
  • 重量:1,440g(バルブ/テープ込み)

【エアロダイナミクスの極致、さらなる軽量化へ】ZIPP 858 NSW & 454 NSW Tubeless Disc

ZIPP 858 NSW Tubeless Disc – 純粋なスピードを求める者へ

価格:818,100円(税込) / フロント:372,400円、リア:445,700円

ZIPPが誇る究極のエアロウェポン、「858 NSW」。独自のTSEテクノロジーを体現し、82mmから85mmへと変化する特許取得済みのSawtooth™ディープリムプロファイルは、ZIPP史上最高の空力効率と横風安定性を実現する。このホイールは、80mmクラスのエアロ効果を、60mmクラスのリムに匹敵する軽さで提供するという、まさに革新的なコンセプトを持つ。リム内幅23mmは、28mmチューブレスタイヤとの組み合わせで最大のパフォーマンスを発揮するように設計されており、低圧での運用により転がり抵抗の低減、快適性の向上、そして卓越したグリップ力をライダーにもたらす。トライアスリートやタイムトライアルスペシャリストが求める“純粋なスピード”を具現化したホイールだ。今回のアップデートでは、新型「ZR1 SL」ハブセット(セラミックベアリング、66ノッチエンゲージメント)を採用し、前モデルより30gの軽量化を達成。信頼性の高いディスクブレーキシステムと合わせ、いかなるコンディションでも最高のスピードを追求できる。

  • サイズ:700c
  • リムタイプ:カーボン / フックレス
  • ハブ:ZR1SL 24H
  • スポーク:Sapim CX-Ray J-Bend
  • リム高:82-85mm
  • リム内幅:23mm
  • リム外幅:27mm
  • 最大許容重量:114kg
  • 重量:1,500g(バルブ/テープ込み)

ZIPP 454 NSW Tubeless Disc – 空力と安定性の最適解

価格:785,000円(税込) / フロント:353,800円、リア:431,200円

「454 NSW」は、パフォーマンスを追求するロードレーサーにとって究極の選択肢の一つだ。53-58mmの波状Sawtooth™リムプロファイルとHyperfoil™ノードの組み合わせは、ZIPP史上最も空力的に優れ、かつあらゆる風況下で高い安定性を誇る。TSE設計思想に基づき、空気抵抗、重力、転がり抵抗、振動といったスピードを阻害する要素に真っ向から対抗。フックレスリム構造はタイヤとの一体感を高め、エアロダイナミクスをさらに向上させる。こちらも新型「ZR1 SL」ハブセットの採用により30g軽量化され、レースにおけるあらゆる局面でアドバンテージをもたらす。28mmタイヤとの組み合わせが推奨されており、空力性能と転がり抵抗のベストバランスを追求するライダーに最適だ。

  • サイズ:700c
  • リムタイプ:カーボン / フックレス
  • ハブ:ZR1SL 24H
  • スポーク:Sapim CX-Ray J-Bend
  • リム高:53-58mm
  • リム内幅:23mm
  • リム外幅:28mm
  • 最大許容重量:114kg
  • 重量:1,400g(バルブ/テープ込み)

【ハブテクノロジーの進化】ZIPP ZR1 SL Hubset – 軽量性、高耐久性、そして確実なパワー伝達

価格:124,430円(税込) / フロント:46,190円、リア:78,240円

今回のNSWシリーズホイールのアップデート、そして高性能ホイールの心臓部として重要な役割を担うのが、新開発の「ZR1 SL Hubset」だ。このハブは、ZIPPのハブ開発拠点であるドイツ・シュヴァインフルトのエンジニアリングチームが、長年の経験と最新技術を融合させて生み出した逸品であり、単体での販売も行われるため、カスタムホイールを組むライダーや、既存ホイールのアップグレードを考えているユーザーにとっても注目の存在となる。

設計思想とパフォーマンス

ZR1 SLハブは、レースシーンでの要求に応えるべく、軽量性、高耐久性、そしてライダーのパワーを確実に推進力へと変換するレスポンスを高次元でバランスさせることを目標に開発された。ベースとなったのは、Firecrestシリーズなどで実績のあるZR1ハブだが、ZR1 SLではハブシェル形状の最適化や内部パーツの軽量化を徹底。これにより、従来のCognitionハブ(NSWモデルに採用されていた)と比較して約30g、標準のZR1ハブと比較しても大幅な軽量化を実現している(ペアで304g:セラミックベアリング仕様)。

エンゲージメントシステム

駆動効率の鍵となるフリーハブメカニズムには、66ポイントという緻密なエンゲージメントシステムを採用。これは、フリーハブボディ内周とハブシェル内側のラチェットリングが、1周あたり66箇所で噛み合うことを意味し、ペダルを踏み込んだ際の遊び(デッドアングル)を最小限に抑える。結果として、ライダーのパワーはよりダイレクトかつ瞬時にホイールへと伝達され、スプリント時の鋭い加速や、テクニカルな登坂区間での細かなペダリングコントロールにおいて大きなアドバンテージとなる。6つの爪を持つラチェットは、3つずつ2つのグループにオフセットして配置され、常に3つの爪が確実に噛み合う設計となっており、高いトルク伝達能力と信頼性を確保している。

ベアリングとシール性能

NSWシリーズホイールに搭載されるZR1 SLハブ、およびアフターマーケット向けの単体販売品には、超低フリクションと優れた耐久性を兼ね備えた高品質なセラミックベアリングが標準装備される。これにより、回転抵抗が極限まで低減され、ライダーのエネルギーロスを最小化する。さらに、ベアリングのシール設計も改良されており、泥や水分といった外部からの異物の侵入を効果的に防ぎ、厳しいコンディション下でも長期間にわたり初期の高性能を維持する。完成車OEM向けのZR1 SLハブには、カーボンスチールベアリング仕様も存在する。

互換性とメンテナンス性

ZR1 SLハブは、現代の多様なドライブトレインに対応するため、SRAM XDR、SHIMANO HG 11s、Campagnolo N3W、そしてSHIMANO MicroSplineといった主要なフリーボディ規格に対応したモデルが用意される。また、Jベンドスポークを採用しているため、スポークの入手性や交換作業の容易さといったメンテナンス性にも優れている。さらに、最大トルク60NmまでのE-Bikeシステムにも対応しており、軽量なE-ロードバイクやE-グラベルバイクといったカテゴリーでの使用も視野に入れている。

ホールバリエーション

単体販売されるZR1 SLハブは、フロントが12x100mmスルーアクスル、リアが12x142mmスルーアクスルに対応。ホール数は、NSWホイール専用の20Hタイプは市販されないが、24Hと28Hのバリエーションがラインナップされ、様々なリムとの組み合わせで高性能なカスタムホイールを組むことが可能だ。

ZR1 SLハブは、単に軽いだけでなく、ライダーの意図を正確にホイールに伝え、過酷な使用環境にも耐えうる信頼性を備えた、まさにZIPPのエンジニアリング魂が込められた高性能ハブと言えるだろう。

【足元を固めるパートナーシップ】ZIPP x Goodyear タイヤラインナップ

高性能ホイールのポテンシャルを最大限に引き出すには、最適なタイヤの選択が不可欠だ。ZIPPはGoodyearとのパートナーシップにより、各ホイールモデルの特性に合わせた専用設計タイヤ「Fitment Series」を開発。そのラインナップもさらに拡充された。

ZIPP x Goodyear Eagle F1 R Z29 Aero Tubeless Tire (TLR)

価格:12,500円(税込)

ZIPPの404および454ホイール(リム内幅23mm)との組み合わせで最高のエアロ効率と超低転がり抵抗を実現するために専用開発された29mm幅ロードレースタイヤ。Aero Lipテクノロジーにより空気抵抗を最適化し、Dynamic:UHPコンパウンドと180 TPIケーシングがスピードと耐久性を両立。重量わずか270g。

ZIPP x Goodyear VectorR XPLR Tubeless Tire (TLR)

価格:12,500円(税込)

ZIPPの303 XPLRホイール(リム内幅32mm想定)に最適化された40mm幅のグラベルタイヤ。Short-Ply構造と120 TPIケーシング、R:Shield耐パンクベルト、M:Wallサイドウォールプロテクションにより、あらゆるグラベルコンディションで優れたトラクション、快適性、耐久性を提供する。重量430g。

【総括】データがライディングを深化させる – ZIPPの示す未来

ZIPPが今回発表した新製品群、特に「AXSホイールセンサー」を搭載したモデルは、自転車という乗り物とライダーとの関わり方に、新たな次元をもたらす可能性を秘めている。それは、単に機材が賢くなるということだけでなく、ライダー自身がより深く自身のライディングを理解し、より主体的にパフォーマンスを追求していくための強力なツールを手に入れるということだ。

空気圧という、これまで曖昧さの中にあった要素がデータとして可視化され、リアルタイムで最適化できるようになる。この変化は、トッププロのレースシーンから、日々のトレーニング、そして週末のファンライドに至るまで、あらゆるレベルのサイクリストに恩恵をもたらすだろう。

ZIPPの挑戦は続く。彼らが次にどのような革新で我々を驚かせてくれるのか、期待は尽きない。真のスピードとコントロールを求めるサイクリストにとって、見逃すことのできない存在となるはずだ。

問:メニーズ https://manys.work/

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