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全日本チャンピオンの沢田時がXCOで圧巻の今季2勝目、XCCは副島達海が制覇|CJ白山一里野

マウンテンバイクのUCIクラス3公認レース「Coupe du Japon 白山一里野国際」が2025年6月7日、8日の両日、石川県白山市の白山一里野温泉スキー場特設コースで開催された。8日に行われた男子エリートXCO(クロスカントリーオリンピック)では、沢田時(宇都宮ブリッツェン)が圧巻の走りで今季2勝目を飾った。前日7日のXCC(クロスカントリーショートトラック)では副島達海(TRKWorks)が優勝を果たし、2日間にわたり熱戦が繰り広げられた。

副島、XCCで強さ見せる 沢田は落車響き3位

大会初日の7日、XCC(クロスカントリーショートトラック)が開催された。会場は日差しが強く気温約30度というコンディションの中、16時40分に22名の選ばれしライダーたちがスタート。XCO出場者ランキング上位24位までの選手で争われるこのレースは、1周1.6kmのショートコースを3周する総距離4.8kmのスプリントバトルだ。

スタートダッシュが鍵を握る展開で、1周目に飛び出したのは沢田時(宇都宮ブリッツェン)、副島達海(TRKWorks)、竹内遼(MERIDA BIKING TEAM)、宮津旭(NESTO FACTORY RACING)の4名。沢田が4分29秒でトップ通過し、レースをリードする。しかし2周目に入ると先頭は沢田、副島、宮津の3名に絞られ、副島がトップで周回を完了した。

勝負の最終3周目、副島が一気にペースアップ。宮津と沢田が必死に追走するも、ここで沢田が痛恨の落車、大きく遅れをとってしまう。副島はラップタイム5分2秒で3周目をトップで終えると、最終周もさらにペースを上げ、ラップタイムを4分台に戻す快走を見せ、後続を寄せ付けずフィニッシュ。見事優勝を飾った。約3秒差で宮津が2位に入り、落車から復帰した沢田はトップから約30秒遅れながらも3位表彰台を確保した。

沢田、XCOで雪辱の独走劇 持久力活かし圧勝

翌8日、メインイベントとなるUCIクラス3の男子エリートXCO(クロスカントリーオリンピック)が行われた。1周3.6kmのコースを8周する総距離28.8kmの長丁場に、59名の選手が出走。スタート時刻の13時30分、気温は25度前後と前日よりは過ごしやすいものの、雲があり風も吹く中、タフなレースが予想された。

レースは1周目、前日のXCCを制した副島が10分19秒のトップタイムでコントロールラインを通過。2周目に入ると、沢田、副島、そして平林安里(TEAM SCOTT TERRA SYSTEM)による3名の先頭パックが形成される。しかし、その後平林が遅れ、勝負は沢田と副島の一騎打ちの様相を呈した。

レースが動いたのは3周目。沢田がじわじわと副島との差を広げ始める。3周目完了時はほぼ同時にラインを通過したが、4周目完了時にはその差は23秒に。5周目完了時には、2位争いを繰り広げる副島と平林に対し、トップの沢田は50秒以上の大差をつけ、完全に独走態勢を築いた。

沢田の勢いは終盤になっても衰えず、全周回で10分台の安定したラップタイムを刻み続ける圧巻の走り。最後は右手を高々と掲げてフィニッシュラインをトップで通過し、優勝。前日のXCCでの雪辱を果たし、マウンテンバイク今季2勝目を挙げた。2位には副島が1分27秒差で、3位には平林が2分27秒差で続いた。

沢田時コメント「ロードの経験活きた、次戦も頑張る」

優勝した沢田は、「昨日は久しぶりのマウンテンバイクのレースで体がきつかったが、脚に刺激が入った。昨日の失敗も活かしながら落ち着いて展開できて中盤からかなり体が楽になった。上手く独走に持ち込むことができてよかった」とレースを振り返った。

続けて、「きょうは、レース時間が1時間半ということで、普段取り組んでいるロードレースのように持久力が問われるレースだった。そこは自分の武器なので、きょうの方が余裕をもって走ることができた」と勝因を分析。

今後の抱負として、「この後、1週間空いて全日本ロードレースを走る。かなり上るキツいコースなのでチームの力になれるように最後まで残って勝負できるように頑張っていきたい。それが終わってからマウンテンバイクの国内戦とマウンテンバイクの全日本選手権と続く。引き続き、頑張っていきたい」と力強く語った。

最後に、「きょうはロードレースの試合もある中でサポート、応援していただき本当にありがたかった。チームメイトのことを思いながら頑張って走ることができた。SNSなどを通してみなさんにいい結果をご報告できて本当にうれしく思っていますし、また次戦も頑張りたいと思います。ありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。

XCC男子エリート 結果

1位 副島達海(TRKWorks) 19分28秒
2位 宮津旭(NESTO FACTORY RACING) +03秒
3位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +30秒
4位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +38秒
5位 平林安里(TEAM SCOTT TERRA SYSTEM) +1分16秒
6位 鈴木来人(アヴニールサイクリング山梨) +1分19秒
7位 佐藤誠示(SAGE’S STYLE)
8位 横山航太(ペダル) +2分06秒
9位 内野友太(CLICK八幡) +2分08秒
10位 松田賢太郎(SUPACAZ) +2分16秒

XCO男子エリート 結果

1位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) 1時間25分47秒
2位 副島達海(TRKWorks) +1分27秒
3位 平林安里(TEAM SCOTT TERRA SYSTEM) +2分27秒
4位 宮津旭(NESTO FACTORY RACING) +3分25秒
5位 鈴木来人(アヴニールサイクリング山梨) +4分38秒
6位 横山航太(ペダル) +5分53秒
7位 佐藤誠示(SAGE’S STYLE) +6分58秒
8位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +7分34秒
9位 竹之内悠(/slash – PINARELLO) +7分46秒
10位 古江昂太(FUKAYA RACING) +7分58秒

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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