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開幕まで1カ月…ポガチャル、ヴィンゲゴー、レムコが前哨戦ドーフィネで激突|ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス2025の開幕まで1カ月を切り、ロードレースシーンは一層熱を帯びている。6月8日からは、ツール前哨戦のひとつであるクリテリウム・デュ・ドーフィネが開幕。フランス南部を舞台に、本番さながらのレイアウトで選手たちの脚を試す。今回は昨年ツールの個人総合トップ3、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)、ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)、レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)が集結。第1ステージから激しい攻撃戦となり、ツール本番への期待が膨らんでいる。

前哨戦はドーフィネにビッグネームが集結

今季最初のグランツール、ジロ・デ・イタリアが歴史的な大逆転の末に閉幕し、その盛り上がりのままに注目はツール・ド・フランスへと移っていく。今年のツールは7月5日に、フランス北部・リールで開幕。反時計回りにフランス本土を3週間かけてめぐっていくルーティングになっている。

今年のツールでは、大会中盤に中央山塊を抜け、以降ピレネー山脈、アルプス山脈と舞台を移していく。マイヨ・ジョーヌをかけた争いは、これら山々で熾烈を極める。

その予行演習となるのが、8日に開幕したドーフィネと、15日からのツール・ド・スイス。これまで両レースは日程が重なり、有力選手が分散する傾向にあったが、今年は大会閉幕からツールのスタートまで3週間の猶予があるドーフィネにビッグネームがそろった。

ドーフィネ第1ステージをポガチャルが制する

今年で77回目を迎えるドーフィネは、2010年よりツールと同じA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)の主催に。“ミニ・ツール”としての色合いも年々濃くなって、今年は丘陵・山岳・個人TTと、バラエティに富んだコースがセッティングされた。

第1ステージは195.8kmで争われ、中盤以降は7つの4級山岳が詰め込まれた丘陵コース。それでも、ひとつひとつの上りの難易度がさほど高くないこともあって、スプリンターにもチャンスありのレースと見られた。

しかし、その予想を覆したのが“ツール王者たち”だった。逃げていた選手たちをすべて吸収したフィニッシュ前7km、メイン集団が上りに向かって一気にペースを上げると、ヴィンゲゴーがまずアタック。すかさずポガチャルがチェックに動いて、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)も続いた。

3人が力でもって集団から抜け出すと、サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス、コロンビア)とレムコも追って合流。ツール本番での活躍が期待される5人が協調して逃げの態勢を整えた。

メイン集団ではリドル・トレックなどが追撃を試みたが、なかなか届きそうにない。残り1kmを切って先頭グループが牽制し始めたのを機に集団が迫ったが、この状況を嫌ったマチューが残り300mで早掛け。ただ、手首の怪我明けもあり加速がいまひとつ。替わってポガチャルとヴィンゲゴーが伸びて、2人がハンドル投げでフィニッシュラインへ。わずかな差でポガチャルが制し、いきなり大会初日をモノにした。

終盤3ステージに本格山岳が集約

ドーフィネは15日までの全8ステージ。最後の3ステージに本格山岳が集中し、総合争いが繰り広げられることとなる。

そうしたなかで、“プレリュード”と言えそうなポガチャルやヴィンゲゴーらの初日アタック。とても「ツール前哨戦」とのフレーズでは片付きそうにないような激戦が、本番前から見られそうだ。

※ツール・ド・フランス関連の情報は、トピックがあり次第随時お届けします。

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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