オルベア、軽量ロードの金字塔「オルカ」を大幅刷新究極の登坂マシンへとさらなる進化｜ORBEA

Bicycle Club編集部

2025年06月13日

オルベアは2025年6月12日、同社のロードバイクラインナップにおいて“軽さの定番”として知られる「Orca（オルカ）」シリーズの大幅なアップデートを発表した。先日開催された「富士ヒルクライム」選抜女子クラスで、三島雅世（Cycling-gym/ZWIFT）が2連覇を達成した際の愛車としても記憶に新しい（三島選手の愛車は2025モデル）オルカが、さらなる完成度を高めて登場する。新開発の統合型コックピット、新型ホイールシステムの採用、そして新たなグラフィックを纏ったカラーリングにより、オルカの競技志向は一層際立ち、「究極のクライマー」としての地位を揺るぎないものにする。

進化の核心：新開発コンポーネントが織りなす高性能

今回のアップデートで最大の注目点は、オルベアが独自に開発した「OC SH RA10統合型コックピット」だ。ハンドルとステムを一体化することで、空気抵抗の低減と洗練された外観を実現。11サイズという豊富なバリエーションで、あらゆるライダーに最適なライディングポジションを提供する。サイクルコンピュータマウントにも対応し、UCI（国際自転車競技連合）規格にも準拠。その重量は100mm/380mmサイズでわずか313gと、軽量化にも大きく貢献する。（製品の詳細、単品でのリリースについては後日発表予定）

走行性能をさらに押し上げるのが、新型OQUO（オクオ）ホイール群だ。「RP35 LTD」「RP50 LTD」「RA57 LTD」の3モデルがラインナップされ、いずれも新開発の「Q10ハブ」を搭載している。「RP50 LTD」は重量、空力性能、パワー伝達、衝撃吸収性といった要素を高次元でバランスさせたオールラウンドモデル。一方、「RA57 LTD」は空力効率とパワー伝達を特に重視した設計となっている。（各ホイール製品の詳細、単品でのリリースについても後日発表予定）

この新型ホイールの心臓部となる「Q10ハブ」は、高級素材の採用、精密な加工技術、そして革新的な設計思想により、卓越したパフォーマンスを発揮する。フロントハブは104g、リアハブは175gと、市場でも最軽量クラスの重量を実現し、バイク全体の軽量化と反応性の向上に寄与する。

揺るぎない設計思想「軽さこそ正義」と新たな色彩表現

新型オルカは、「登坂性能を最大限に引き出し、反応性に優れ、効率的で軽量な走りを実現するバイク」という、シリーズが貫いてきた本質をさらに追求。フレーム素材には、上位グレードの「OMXカーボン」と「OMRカーボン」の2種類を用意。OMXフレームは単体重量745g、OMRフレームは1030gと極めて軽量で、OMXフレームを使用した完成車重量はわずか6.7kgを達成する。これにより、ヒルクライムで最高のパフォーマンスを求めるライダーに対し、緻密にチューニングされた、軽快かつダイレクトな走行感を提供する。

デザイン面でも大きな進化を遂げている。OMXカーボンフレームには、以下の3つの限定カラーが登場。