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岡篤志がロングスプリントで圧勝!孫崎大樹は2位でリーダージャージ獲得|広島クリテリウム

2025年7月6日(日)、広島市西区の商工センター特設コースで「JBCF 2025 広島トヨタ広島クリテリウム」が開催された。大会のメインレースとなるJクリテリウムツアーは、最終局面で集団スプリントとなり、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)がライバルを寄せ付けない圧巻のロングスプリントを決め優勝した。2位にはホームチームのエーススプリンター、孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が入り、クリテリウムリーダージャージを獲得した。

工業地帯のテクニカルコースが舞台

レースの舞台は、広島市西区商工センター内に設けられた1周1.7kmの特設コース。2018年に初開催され、コロナ禍や天候による中止を挟みながらも、JBCFやJCLのレースが開催されてきた広島の夏の風物詩ともいえる大会である。

T字型のコースレイアウトは開催当初から変わらないが、2022年からは左回りでの開催となっている。一見すると3つのヘアピンと2つの高速コーナーという単純なレイアウトだが、工業地帯ならではの大型車両の通行による路面のうねりやダメージが随所にあり、高速域での集団走行には細心の注意が求められるテクニカルなコースだ。

Jクリテリウムツアー – 岡が執念のリベンジ、最終盤の駆け引きを制す

ヴィクトワール広島の選手を先頭にレーススタート

午後1時15分、Jクリテリウムツアー決勝レースがスタート。午前中に行われた2組の予選を勝ち上がった50名が、25周42.5kmの戦いに挑んだ。

レースはスタート直後から激しく動く。ベテランの阿部嵩之(ヴェロリアン松山)がファーストアタックを仕掛けるが、これは2周で吸収。すかさずレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)と草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が抜け出すも、単独となったキンテロは4周目に集団へ戻る。

単独で飛び出したレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)
レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)の後ろに集団が迫る

5周目に設定された最初の周回賞を狙い、バックストレートで大室佑(群馬グリフィンレーシングチーム)がアタック。しかしこれを集団が吸収すると、後方から勢いよく飛び出した黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム)が先頭を奪い、周回賞を獲得した。

7周目には永井健太(ヴィクトワール広島)、谷順成(宇都宮ブリッツェン)、吉岡直哉(チームユーラシア・iRCタイヤ)、そしてオープン参加の今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)という強力な4名が逃げを試みるが、集団はこれを容認しない。その後もホームチームのヴィクトワール広島は、永井やエリオット・シュルツが立て続けにアタックを仕掛け、レースを積極的に動かした。

永井健太(ヴィクトワール広島)、吉岡直哉(チームユーラシア・iRCタイヤ)、今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)が飛び出す
アタックする永井健太(ヴィクトワール広島)

9周目に岩村元嗣(チームユーラシア・iRCタイヤ)が単独でアタックすると、集団はこれを一時的に見送り、タイム差は10秒まで開く。岩村はそのまま逃げ続け、10周目の周回賞を獲得した。

10周目の周回賞を獲得した岩村元嗣(チームユーラシア・iRCタイヤ)

中盤以降もアタックと吸収が繰り返される中、14周目に白川幸希(ヴィクトワール広島)がアタック。一度は吸収されるも、再びアタックを敢行すると香山飛龍(シマノレーシング)が合流し、先頭は2名に。白川は15周目の周回賞を獲得後、役目を終えて集団へ。先頭に残った香山に草場がブリッジし、再び先頭は2名となるが、集団は大きな差を許さず18周目にすべてを吸収。

白川幸希(ヴィクトワール広島)が15周目の周回賞を獲得
単独先頭となった香山飛龍(シマノレーシング)
草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が先頭にブリッジ

レースは勝負の集団スプリントへ向けて、各チームによる主導権争いが激化。シマノレーシング、キナンレーシングチーム、そしてヴィクトワール広島もトレインを組み、最終局面へと突入した。

久保田悠介(ヴィクトワール広島)が集団の先頭に立つ
主導権を握ったシマノレーシング
武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)も舌を出しながら(通称:チュパカブラ化)先頭を引く

集団一つで迎えた最終コーナー。ヴィクトワール広島のシュルツが先頭でクリアし、エースの孫崎をアシストする体勢に入る。シュルツが後ろの孫崎を確認し、一瞬けん制でスピードが落ちたその瞬間を見逃さなかったのが岡篤志だった。

「イチかバチかだった」と語る岡は、驚異的なロングスプリントを開始。ライバルたちの反応を許さない圧倒的な加速で、誰にも先頭を譲ることなくフィニッシュラインに飛び込んだ。

驚異的なロングスプリントで優勝した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)

岡は「ホーム戦だった宇都宮清原クリテリウムでは、孫崎選手にさされて惜しくも2位。非常に悔しかったが、リベンジができて本当にうれしい」と喜びを語った。この勝利で、来週開催されるUCIレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」に向けて大きな弾みをつけた。

優勝した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)と2位の孫崎大樹(ヴィクトワール広島)

惜しくも2位となった孫崎だが、この結果によりクリテリウムリーダージャージを中井唯晶(シマノレーシング)から奪取。ホームレースで地元ファンの期待に応えた。3位には草場啓吾が入った。

孫崎大樹(ヴィクトワール広島)がクリテリウムリーダージャージを獲得

E2はスコットランド出身のハンターが圧勝

午前11時40分スタートのE2カテゴリ(12周20.4km)は、断続的なアタックがあったものの決定的な逃げは決まらず、集団スプリントに。これを他を圧倒する力で制したのは、スコットランド出身のネイサン・ハンター(フィッツ)だった。現在、北海道の倶知安でスキーインストラクターを務める33歳が、力強いスプリントで優勝を飾った。

E3では高山恭彰が集団スプリントを制す

朝9時10分にスタートしたE3カテゴリ(9周15.3km)も、活発なアタック合戦の末に集団スプリントへ。激しいスプリント勝負を制したのは、高山恭彰(MaxSpeed97)。29歳の高山は、かつてシエルヴォ奈良にも所属しJプロツアーに参戦、ツール・ド・おきなわ市民140kmで2位の実績を持つベテラン。経験に裏打ちされたスプリント力を見せつけ、表彰台の中央に立った。

リザルト

Jクリテリウムツアー決勝(25周、42.5km)

1位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) 1時間8分39秒
2位 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)
3位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
4位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
5位 日野泰静(ヴェロリアン松山)
6位 橋本英也(キナンレーシングチーム)
7位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)
8位 中井唯晶(シマノレーシング) +1秒
9位 住吉宏太(スパークルおおいたレーシングチーム)
10位 大河内将泰(シエルブルー鹿屋)

5周目の周回賞を獲得した黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム)
10周目の周回賞を獲得した岩村元嗣(チームユーラシア・iRCタイヤ)
15周目の周回賞を獲得した白川幸希(ヴィクトワール広島)
広島県民賞を獲得した久保田悠介(ヴィクトワール広島)
クリテリウムリーダージャージを獲得した孫崎大樹(ヴィクトワール広島)

JエリートツアーE2(12周、20.4km)

1位 ネイサン・ハンター(フィッツ) 34分27秒
2位 柳田慶士(新潟食料農業大学)
3位 武井龍世(サイファアスリートクラブ岡山)
4位 寺本尚平(バルバレーシングクラブエチゼン) +1秒
5位 井東親吾(湾岸サイクリング・ユナイテッド)
6位 藤井文男(エキップ ティラン)
7位 小林将人(MiNERVA-asahi)
8位 齊田海風(バルバレーシングクラブカナザワ)
9位 大野飛鳥(Team Decoja)
10位 岸波和人(Team Kermis Cross) +2秒

JエリートツアーE3(9周、15.3km)

1位 高山恭彰(MaxSpeed97) 25分59秒
2位 菅野将志(MOAT RACING LAB)
3位 杉浦孝介(Leap Hamamatsu Cycling Team)
4位 山下哲平(VELONUTS RACING TEAM)
5位 中川正一(バルバレーシングクラブタカオカ) +1秒
6位 小林野亜(MOAT RACING LAB)
7位 原川日向(LEVANTE HOPE) +2秒
8位 山本大地(MOAT RACING LAB)
9位 瀬端セルゲイ(R3Nakagawa) +4秒
10位 吉田旺正(久留米大学) +5秒

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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