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マチューが第2ステージ勝利 ポガチャルとヴィンゲゴーに競り勝つ|ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス2025は、現地7月6日に第2ステージを実施。同国北部の丘陵地帯へと進み、丘越えによって人数が絞られる展開に。最前線に残った26人によるスプリント勝負となり、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)が勝利。マイヨ・ジョーヌにも袖を通している。

雨の影響でレーススタート時間が変更に

前日にリールで開幕した今大会。スプリントが予想された第1ステージは、風による分断で波乱の流れに。活躍が有力視される選手間にタイム差が発生するなど、慌ただしい幕開けとなっている。

第2ステージは、今大会最長の209.1km。中盤に4級山岳を越えたのち、終盤にかけて3級と4級のカテゴリー山岳が立て続けにそびえる。さらに、ブーローニュ=シュル=メールのフィニッシュラインに向かっても上っており、前日のステージとは違ったレースの流れになると見られた。

また、この日は夜半からの強い雨が影響し、ロウィン=プランクの街に設けられたスタート地点が大混乱。出場チームの会場入りが遅れるなどし、レーススタートが15分遅れている。

© A.S.O. / Billy Ceusters

迎えたレースは、4選手の逃げで進行。メイン集団は、リーダーチームのアルペシン・ドゥクーニンクやアンテルマルシェ・ワンティがコントロールを担い、先頭4人との差を3分まで容認。天気が少しずつ回復し、選手たちがレインジャケットを脱ぎ始めたところから、集団のペースは軌道に乗った。

104.3km地点に置かれた、この日1つ目の4級山岳は逃げのアンドレアス・レックネスン(ウノエックス・モビリティ、ノルウェー)が1位通過。以降は集団がタイム差を縮め、フィニッシュまで60kmを残したタイミングで40秒差まで迫った。

逃げメンバーは154.6km地点に設定された中間スプリントポイントまで粘り、4人で1位通過をかけて競う。ここはエフゲニー・フェドロフ(XDS・アスタナ チーム、カザフスタン)が先着。15秒ほどの差でメイン集団もやってきて、ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)が全体5位通過とした。

© A.S.O. / Billy Ceusters

マチューのツールステージ優勝は4年ぶり2回目

中間スプリントポイント通過直後に逃げ4人がキャッチされ、そこからは一団で進行。残り33km地点で頂上に達する3級山岳コート・デュ・オー・ピショに向かってペースが上がると、チーム ヴィスマ・リースアバイクやUAEチームエミレーツ・XRGが主導権を獲って集団を絞り込む。

その後の下りで後続の大多数が集団復帰したが、残り10kmで上り始めた3級山岳コート・ド・サンテティエンヌ・オ・モンで再び分裂。マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)が牽いたところで、先頭に残ったのはマチューやタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)、ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)ら6選手。その後断続的に後ろから選手たちが合流したが、最終局面でこのパックに残ったのは26人だった。

© A.S.O. / Billy Ceusters

フィニッシュに向かっては、ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)が再三アタックを繰り出したが、いずれも決まらず。フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)が数秒リードした場面もあったが、残り1kmで吸収され、勝負は上りスプリントにゆだねられることとなった。

ジュリアン・アラフィリップ(チューダー・プロサイクリングチーム、フランス)やヴォークランがポジションを上げてスプリントに備えたが、ここで先頭を譲らなかったのがマチュー。ポガチャルやヴィンゲゴーをしたがえた状態で残り200mを迎えると、満を持してのスプリント。

マチューの加速にポガチャルが迫り、ヴィンゲゴーも追ったが、誰をも前に出ることを許さなかった。ツールでのステージ優勝は4年ぶり2回目。アルペシン勢は前日のヤスペル・フィリプセン(ベルギー)も勝利しており、マチューはマイヨ・ジョーヌをバントタッチする格好に。個人総合トップで翌日の第3ステージに臨む。

© A.S.O / Charly Lopez

結果的に、ポガチャルが2位、ヴィンゲゴーが3位。フィニッシュ時のボーナスタイムにより、総合でもそれぞれ2位と3位となり、2秒差としている。この先のマイヨ・ジョーヌ争いにどう影響するかが見ものだ。

翌7日の第3ステージは、178.3kmの平坦ステージ。海風の強い地域を走ることもあり、セオリー通りにスプリント勝負となるかが焦点となる。

© A.S.O. / Billy Ceusters

ツール・ド・フランス2025 第2ステージ 結果

1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)4:45:41
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)ST
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)
4 ロマン・グレゴワール(グルパマ・エフデジ、フランス)
5 ジュリアン・アラフィリップ(チューダー・プロサイクリングチーム、フランス)
6 オスカー・オンリー(チーム ピクニック・ポストNL、イギリス)
7 オレリアン・パレパントル(デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム、フランス)
8 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)
9 シモーネ・ヴェラスコ(XDS・アスタナ チーム、イタリア)
10 イェノ・ベルクムース(ロット、ベルギー)

個人総合成績

1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)8:38:42
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’04”
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)+0’06”
4 ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)+0’10”
5 マッテオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク、アメリカ)ST
6 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)
7 ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)+0’31”
8 ジョセフ・ブラックモア(イスラエル・プレミアテック、イギリス)+0’41”
9 トビアス・ヨハンネセン(ウノエック・スモビリティ、ノルウェー)ST
10 ベン・オコーナー(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)

ポイント賞

ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)

ヤングライダー賞

ケヴィン・ヴォークラン(アルケア・B&Bホテルズ、フランス)

チーム総合成績

グルパマ・エフデジ

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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