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STELBEL(ステルベル)・SB/03|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は、ステルベルが最新のスチール技術で作ったレースモデル、STELBEL・SB/03(ステルベル・SB/03)を編集部のトモヒロがテスト!

ニューモデルインプレッション
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BBにT47規格を採用!
新世代のイタリアンスチールロード「SB/03」

1973年に創業したステルベル。イタリアでも自転車が盛んなベルガモに拠点を置く工房だ。現在ではクラシカルなスチールフレームはもちろん、ティグ溶接などを使いニューモダンなフレームを作るブランドとしてハイセンスなライダーからも愛されている。

創業者のステリオ・べレッティは、その父アンテノールとともに飛行機用のフレームやモトGP用バイクのフレームを作るなど、高い溶接技術を持っており、その技術で好きだった自転車フレームを作ったことに始まっている。

ここで紹介するSB/03はステルベルが最新のスチール技術で作ったレースモデルで、開発にあたっては2つのプロトタイプを経て、第3のバージョンとしてSB/03とネーミングされたモデルだ。

特徴としてはリアトライアングルに太いチェーンステーを使い、BBにはT47という大径BBを採用。さらに、フォークには1.5インチのコロンバス・フルカーボンフォークを採用している。このモデルにはカンパニョーロ・コーラスが採用されているが、ケーブルは内蔵加工されており、EPSなど電子式変速機にも対応している。

ロウ盛りで滑らかに仕上げられた集合ステー部。トップチューブは偏平加工され、ワイヤーは内蔵加工される。

モダンスチールらしい、下ワン1.5インチの大径ヘッド。フォークにはコロンバス製フルカーボンフォークを採用。

スチールバイクには珍しいT47をBBに採用。従来の24mmアクスルから、30mmアクスルまで幅広く対応する。

テーパー形状ではない、極太のチェーンステーも特徴。太いダウンチューブとともにボトムラインをしっかり支える。

国内販売代理店はなく、info@stelbel.itまで電子メールで連絡することでオーダー可能(英語)。
フレームの発送は約4~5ヶ月。さらに日本へは送料129ユーロがかかる。

各フレームはユーザーがジオメトリ(寸法)を指定するか、またはステルベル社のオーダーフォームに記入して注文する。
注文は基本的にフレーム販売だが、ユーザーがパーツを選択し、完成車として注文することも可能。フォークはコロンバス、3T、エンヴィ、WRコンポジットから選ぶことができる。

ステルベル
SB/03

2.560ユーロ(リムブレーキモデル、フレームとフォーク、消費税抜)
2.860ユーロ(ディスクブレーキモデル、フレームとフォーク、消費税抜)

■エンド幅:100mm(F)、130mm(R) ■BBハンガー:T47 ■シートポスト径:27.2 mm ■フロントディレイラー取り付け方式:直付け台座/28.6mmクランプ(付属しない) ■ヘッド: 1 1/8″ – 1 1/2″ ■フォーク:カーボンファイバー3K(コラム径1 1/8″、オフセット43mm)

高剛性と快適性をバランスしたモダンスチール

トモヒロがインプレッション

モダンスチールらしい極太チューブが印象的なバイクだが、乗ってみると、意外にもしなやかな乗り心地だ。フォークからヘッド、そしてダウンチューブからチェーンステーにかけての太いボトムラインはたしかに高剛性で、柔らかいとかしなりによるパワーロスとかは一切感じない。けれども、路面からくる衝撃がダイレクトに身体に伝わることはなく、分厚いゴムの上に敷かれたレールを走っているような感覚だ。
モダンスチールでのしなやかさと剛性のベストバランスはむずかしい。近年の高剛性化を重視したカーボンフォークを設計に取り入れるときは、ヘッドを大径化するのが一般的で、その多くは下ワン1.5インチを採用するケースがほとんどだ。このSB/03もそうなのだが、フォークコラムを1 1/8”とすることで、ヘッドまわりの過剛性を上手く回避している。BBまわり、チェーンステーもたしかに剛性の高さは感じられるが、全体としてほどよくしなる優れたバランスを実現することで、快適な乗り味を実現しているのだろう。ハンドリングも自然なフィーリングで、コーナリングや下りでも安定したライディングができた。パーツにコーラス、ボーラワンを採用していることも大きいが、これだけハイボリュームのフレームながら軽い乗り心地で、上りのあるロングライドでもラクに楽しむことができる。
イタリアンブランドらしい走行性能にこだわったレーサーでありながら、スチールらしいしなやかさも体感できる新時代のモダンスチール。人とは違うツウなバイクとして、所有欲も満たしてくれる存在だ。

インプレッションライダー
トモヒロ

バイシクルクラブ編集部員。自身がフレームビルダーとしてスチールフレームを製作するほどの「鉄バカ」。ツーリングやロングライドを中心に走り、ときにはトライアスロンにも参加する。身長175cm、体重61kg。

ニューモデルインプレッション
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こちらから

問:ステルベル http://stelbel.it/en/

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PROFILE

トモヒロ

Bicycle Club / DIY系自転車ビルダー

トモヒロ

メッセンジャー⇒自転車屋⇒BiCYCLE CLUB編集部⇒ホビービルダーという、自転車についてだけ遠距離パワー型のFUNQディレクター。休日の楽しみは娘と自転車で散歩、文房具屋巡り。

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