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PINARELLO(ピナレロ)・プリンスFX|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は、フラッグシップのドグマF10のテクノロジーを踏襲し、金型を専用設計したオールラウンドモデル、PINARELLO・PRINCE FX(ピナレロ・プリンスFX)を副編集長の山口がテスト!

ニューモデルインプレッション
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名車が専用設計で復活! 5代めのプリンスFX

ピナレロの名車、プリンスが復活を果たした。1997年に誕生した初代はアルミバイクの全盛期に、カーボンバックを採用したセンセーショナルなモデルとして誕生。2代めはオンダフォークを初採用。3代めでフルカーボン化を果たし、左右非対称形状のドグマにその座を譲るまで旗艦モデルとして君臨した。4代めは、ドグマ65・1の金型を使用し登場した。
プリンスの歴史は、ピナレロのカーボンの歴史であり、秀逸なオールラウンダーとして時代をリードしてきたのだ。
そして姿を現した5代めは、フラッグシップのドグマF10のテクノロジーを踏襲し、金型を専用設計したオールラウンドモデルだ。位置づけとしてはガンの後継となるが、駆動側によりボリュームをもたせた左右非対称デザインにより、さらに剛性は向上した。さらにホイールからの空気の流れを効率化したダウンチューブ形状も採用する。プリンスの象徴といえるオンダフォークには、F10同様のフォークフラップが空気抵抗低減のために設けられた。

フレームには東レのT900 3Kハイストレングスカーボンを採用する。

専用のカーボンエアロシートポストを採用。クランプ部もフレームと一体化して空気抵抗を軽減する。

ドグマF10から受け継ぐコンケーブ形状のダウンチューブ。ボトル装着時にガン比で10%のドラッグを軽減した。シマノDi2のジャンクションを内蔵するEリンクも装備する。

ドグマF10同様に新スタイルのオンダフォークを採用。エンド部分には空気抵抗を低減するフォークフラップが設けられるなど進化を果たした。

ピナレロ
プリンスFX

97万円(デュラエースDi2完成車)、52万8000円(アルテグラ完成車)
45万5000円(フレームセット)

■フレーム:T900 3Kハイストレングスカーボン ■フォーク:オンダT900 ■コンポーネント:シマノ・アルテグラ ■ホイール:シマノ・WH-RS100 ■タイヤ・ヴィットリア・ザフィーロプロ ■ハンドル:モスト・ジャガーXA ■ステム:モスト・タイガーALエアロ ■シートポスト:カーボンエアロ ■サドル:フィジーク・アンタレスR7 ■サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62 ■カラー:711 /グラディエント ヴルカーノ(マット/シャイニー)、712 /グラディエント フルオライト(マット/シャイニー)、714 /レッド×ホワイト(シャイニー) ■試乗車重量:8.1kg(サイズ50)

芯のある硬さと快適さを両立

副編・山口がインプレッション

乗り味の軽さがこのプリンスFXの特徴だ。まず、乗り出しの軽さを感じたあと、さらに速度を上げて、40km/hほどで巡航すると乗り心地のよさを感じることになる。まさにシルキーな乗り心地だ。フレームの型は今回、前作ガンともF10とも違い、新たに作られてはいるが、F10譲りの剛性、乗り心地のよさ、そして軽さをバランスよく成立させている。
とくにF8の設計思想を受け継ぐガンは、やや固い乗り味が印象的だったが、このプリンスではF10の剛性と乗り心地のよさを両立させた、絶妙なバランスを受け継いでいる。レースを考えるアマチュアライダーが求めるアッパーミドルクラスのフレームとしてはかなり高い次元でまとめられているといえる。ハンドリングの扱いやすさは特筆すべきものがあり、しっかりと高い剛性があるので狙ったラインを走れる。また嫌な振動は適度に逃がし、コントロールしやすく、ライダーを選ばないフレームだ。
重量は960gとこのクラスとしては標準的だが、上り坂をダンシングして上っていくと、その芯の硬さを生かした加速が可能だ。これはレースではかなり強い武器になるだろう。

インプレッションライダー
山口博久

35歳からロードレースに復帰し、乗鞍1時間切りを機会に、国内最高峰のJプロツアーで走るレース好き編集者。本誌ロングターム企画ではピナレロ・ガンRSに乗っている。

ニューモデルインプレッション
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副編・山口のその他の記事は
こちらから

問:ピナレロジャパン www.pinarello.jp

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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