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CERVELO(サーヴェロ)・S3ディスク|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! セカンドモデルでありながら高性能なCERVELO・S3 DISC(サーヴェロ・S3ディスク)に鈴木祐一が乗る!

ニューモデルインプレッション
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剛性、振動吸収、エアロを最適化したS3ディスク

S3ディスクはサーヴェロのエアロロードのなかでセカンドグレードに位置するバイクであり、2019年モデルでフラッグシップS5と同時にフルモデルチェンジを果たした。S3は、先進的な技術を盛り込んだ専用設計が多いS5とは異なり、兄弟モデルながら、より汎用性を高めたロードバイクらしいフレーム形状が採用されるのが大きな特徴といえる。
新生S3ディスク最大のポイントが、ハンドルまわりのケーブル完全内装化だ。シフト、ブレーキともケーブルはハンドルからフレームまでのルートが確保され、空気抵抗の軽減に大きく貢献。全体的なフレーム形状も風洞実験で導き出され、ドラッグを抑制してバイクを効率的に前へと進める。
エアロダイナミクスと同時に重視されたのが、剛性と振動吸収性の最適化だ。大径かつ幅広のBBライトにより、動力伝達性能を高め、ヘッドチューブの剛性確保で安定感のあるハンドリングを実現している。また細身に成型されたシートステーが路面の振動を効果的に吸収し、長時間のライディングにおいても、蓄積する疲労を軽減する。これらの要素は、巧みに調整されたカーボンレイアップが寄与している。
トップモデルとは同じ方向性ながら異なるアプローチで製作されたS3は、より多くのユーザーに受け入れられるエアロロードといえる。

サーヴェロが開発した左右非対称で大径幅広のBBライトにより、ペダリングの入力をロスなく推進力へと変換する。

ダウンチューブ上のボトルケージ台座は3つ設けられ、上下位置を調整することが可能。

ケーブルが完全に内装化され、さらに空気抵抗を低減。ヘッドチューブをはじめとしたフレーム形状も風洞実験によるもの。

ケーブルが内装される専用ステム。調整と締め付けは内部に設けられたボルトで行う。

サーヴェロ
S3ディスク

89万円(アルテグラDi2完成車/税抜)、62万円(アルテグラ完成車/税抜)
■フレーム:カーボン ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:アルテグラDi2 ■ハンドル:サーヴェロ・AB09 ■ステム:サーヴェロ・CS28 ■シートポスト:サーヴェロ・SP20 ■サドル:プロロゴ・ディメンションSTN ■ホイール:ノバテック・R5カーボン48mmディスク ■タイヤ:コンチネンタル・グランプリSL ■サイズ:48、51、54、55 ■試乗車重量:8.2kg(54)

レーシングバイクでありながらロングライドでも生きる空力性能

鈴木祐一がインプレッション

純粋にレースを狙ったバイクで、欲しい性能が上手にまとめられている。ケーブルが露出せず内装される部分など、サーヴェロがエアロに取り組んできたノウハウが生かされている。低い速度域からエアロの効果を感じられ、時速35kmあたりからは足を乗せているだけで巡航できる。
その部分でいえばレーシングバイクだが、ロングライドや単独走でも気持ちよく走れる。上りなどでパワーをかける状況では、トルクをかけて踏んでも、ケイデンスを高めに回していっても、どちらでも対応できる懐の広さがある。どちらかの踏み方にしか対応できないバイクもあるが、このあたりはノウハウの蓄積がなせるバランスのよさだといえる。かつてのサーヴェロは高重心でバイクの振りを軽くして乗り手を選ぶ印象だったが、現在は低重心にシフトして安定性を高め、誰でも体感できる優しさもある。
ハンドリングは直進安定性が強めで、クイックすぎないマイルドな味付けだ。エアロ化による平均速度が上がることを想定したものといえるだろう。上位モデルのS5はエアロ性能を突き詰めたハンドルが搭載されているのに対して、S3はスタンダードな形状で、ポジションが出ていないライダーや、発展途上のライダーに合わせやすいといえる。セカンドグレードという位置付けだが、エアロに対しての追求がされているうえに、使い勝手がいいのは好感がもてる。S3の方が向いているライダーも多いと思う。

インプレッションライダー
鈴木祐一

元MTB&シクロクロスのトップライダーでロードバイクのインプレッション経験も豊富。神奈川県相模原市のバイクショップ、ライズライドを拠点に自転車の魅力を伝えている。身長180cm。
ニューモデルインプレッション
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問:東商会 www.eastwood.co.jp

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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