美しいカーブを描いてスマートに走る! コーナリング上達術【ロードバイクの乗り方】
FUNQ
- 2019年02月26日
細いタイヤを倒し込んで、ワインディングコーナーをなめるように抜けていくロードバイク。
重心バランスをうまくとれるフォームを知れば、コーナリングの上達は早い!
コーナーは目線が大事!ヘソで重心をとらえよう
平地のワンコーナー、ワインディングコーナー、ターンなどコーナリングは幅もレイアウトも角度もさまざま。
それぞれに最適なフォームが存在する。
そんななかで、汎用性の高い中速域の平地でのコーナリングを解説する。
ポイントは、両足荷重のフォーム。地面に近いポイントに重心を低く構えられ安定感が増す。
進行方向に前足を向け、コーナーが深くなるほど後ろ脚でバックを踏みながら荷重のバランスをとる。
体幹に力を入れると上体はより安定し、コーナーを脇腹でなぞるようなイメージを感じることができる。
また、体幹がしっかりしていれば立ち上がりが早く、コーナー中の障害物などにもとっさに対応できる。
エッジの効いたコーナーや高速域で進入するコーナーは遠心力が大きくかかるので、コーナーの外足を突っ張り、やや胸を低く踏ん張るイメージで荷重をかける。
これが外足荷重のコーナリングだ。
GUIDE 1
コーナリングのフォーム・基本編
カーブを曲がる、つまりコーナリングはカラダで曲がる。
スピードとコーナー角に応じてバイクを倒しこんで曲がる姿がそれだ。
両足荷重のフォームから腹筋に力を入れ、トップチューブに上体がやや平行になるように胸を低く、ヒジを曲げ倒し込む。
すると腰が引けてヘソでバイクのセンターをとらえられる。
曲がる方向に前足を構え、コーナーの先を見続ける。そしてバイクを進行方向へ倒しこむとコーナーをクリアできる。
カーブが怖くてバイクを遠ざけようと胸を起こしすぎると、手は突っぱりハンドルは堅くなってコントロールを失う。
CHECK
美しいコーナーライン
連続するワインディングコーナーなどでは、過度なアウト・イン・アウトのライン取りはあまりよくない。
かえってカーブのエッジが立ってしまい、オーバーランの原因にもなりやすい。
左右の道幅に少し余裕を持って、最も緩いカーブを描くと、より速く美しいコーナリングとなる。
余裕のあるゆるいコーナーライン
余裕がなくムダの多いコーナーライン
GUIDE
コーナリングのフォーム・応用編
ハイスピードで下りきったところのワンコーナーや、タイトな角度のコーナーでは遠心力が強く、そこで外足荷重のコーナリングが有効だ。
コーナーでかかる遠心力でバイクが飛ばされないように、コーナーと逆足を突っ張って、コーナー側の脚は内側へ突き出すことで左右の倒し込みのバランスをとる。
コーナーに向け内脚のヒザを立てると左右のバランスがとりやすい。
CHECK
脚と足でラインをコントロールする
ターンなどのコーナーが深まるごとにカーブがきつくなる場合。両足荷重の水平(ニュートラル)でコーナーに進入しながらも、カーブの深さに合わせて後ろのカカトを落とす。
すると内脚のクランクが持ち上がり、キレイにコーナーをなぞれる。
重心も低く後方へ寄るので、前輪とハンドルがコーナーに沿うように抜けていく。
Teacher
管洋介
AVENTURA CYCLING 代表
国内外で50ステージレースを経験してきた競技歴22年のベテランロード選手。バイシクルクラブではインプレッションやモデルのほか、ライディングアドバイスや連載も執筆。2017年よりアベントゥーラサイクリングを立ち上げ、自転車スクール講師としてイベントやコミュニティでのテクニカルコーチも務める。また、プロフォトグラファーとしても活躍する。
(出典:『大人のロードバイク教科書』)
- BRAND :
- Bicycle Club
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