輪行のキホンとメリット【ツーリング特集】
FUNQ
- 2019年03月16日
そもそも輪行とはどんなメリットがあるのか? 輪行方法を大別するとどんなタイプがある?
輪行というもののキホンについて解説しよう
サイクルツーリストにメリットだらけの輪行
輪行。自転車の前後ホイールを外して、専用の袋に入れることで鉄道に乗ることができる。
輪行のいいところは、クルマのように駐車している場所まで戻ってこなくてもいいこと。遠い地方になるとコインパーキングも少なく、迷惑にならない駐車場探しに苦慮する。そんな心配もない。
また、片道のみの輪行などもできるので、かなり自由度の高いコース設定が可能だ。
さらに輪行ができるように装備しておけば、いざというとき鉄道に乗ることができる。遠い場所を走るとき、輪行袋は必須のエマージェンシーでもある。
輪行は縦型と横型のスタイルがある。どちらもメリットデメリットがあるので、状況に応じて使い分けるといいだろう。
Point 1
輪行とは公共交通機関に自転車を持ち込んで運ぶこと
輪行の多くは鉄道で行われる。バスも公共交通機関だが、一般的に認められてない。飛行機やフェリーでも輪行は可能だ。しかし、輪行ツーリングの手段として、最も多く使われるのは鉄道での輪行だろう。駅がある限り、どこにでも自転車を持っていけるのが輪行のメリットだ。鉄道を利用することで、走りたくない場所をスルーしたり、いざというときには、鉄道を使って帰ってくるといったことができる。
Point 2
輪行なら周回コースでなくていい
輪行なら遠くへ行き、遠くの違う駅から帰ることができる。輪行なら周回コースでなく、違う駅で乗ることができるというメリットが大きい。もちろん同じ駅も使える。輪行でまず、遠くへ行ってしまうパターンもできる。自宅が平野部なら、標高が高い駅で降りれば、下り基調のコースにすることもできる。さらには自分で走って遠くに行けるだけ行って、帰りは輪行を使って帰ってくるというシンプルなプランもありだ。
Point 3
鉄道で使える輪行袋は大別すると2タイプ
輪行袋の種類は大別すると縦型と横型に分かれる。それぞれの特徴を言うと、縦型はフレームを縦に立たせることで底辺を小さくでき、ジャマになりずらい。ただしエンド金具が必要なので、輪行の手順が増えて、横型よりは作業にちょっと時間がかかる。横型は、フレームをさかさまに自転車を置き、前後ホイールを左右に重ねる。エンド部を保護する必要がなくカンタンに入れられる。しかし横幅が広く輪行袋も大きめだ。
縦型の特徴
● フレームが縦に立つので省スペース
● 回転半径が小さいのでジャマになりづらい
● 縦長なので背の低い人は歩きづらい
● エンド金具が必要となる
● その分、重量が増え、手間がかかる
横型の特徴
● ホイールを外して、さかさまにするだけで収納がラク
● エンド金具はいらず、輪行袋へのセットが比較的簡易
● 開口部が横で大きく、縦型よりは出し入れしやすい
● 横に大きいので車内でジャマになりやすい
● 高さが低いので、背の低い人でも歩きやすい
Point 4
そのほかの輪行のメリット
都市部に住んでいる場合、クルマの多い幹線道路などを走るのは、疲れるしキケン。大切な休日の時間を有効に使うためにも、ストレスの多い都市部は輪行でパスする。また突然の致命的な機材トラブル、予想していなかった悪天候、また急に具合が悪くなるなど、自転車に乗り続けるのが難しくなった場合、輪行できれば帰ってこられる。
TEXT:西山貴之(編集部) ILLUST:田中斉
(出展:『ロードバイクツーリング完全ガイド』)
- BRAND :
- Bicycle Club
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