東京五輪男子ロードレースコース徹底予想-第1区間-【東京2020特集】その2
Bicycle Club編集部
- 2019年01月09日
第1区間は、まだ「流し」状態?
武蔵の森公園〜道志みち〜山中湖
開催まで2年を切った東京オリンピック。注目のロードレースコースが発表された!
東京武蔵野の森公園からスタートし、富士スピードウェイへまでの過酷なコースを
オリンピアンである田代恭崇さんが解説! レースの展開も予想してくれた!
東京から神奈川、そして山梨へ。都会から郊外へと移動しつつ、選手たちは山あいを縫うように進む。スタートから約100kmで山中湖だ
1 武蔵野の森公園
東京都府中市にあり、武蔵野の森の緑を背景に美しい景観が楽しめる公園。公園内の具体的なスタート地点は発表されていないが、当日は各国から大勢の強豪選手たちが集まるはずだ
2 是政橋
東京と神奈川を結ぶ是政橋。この手前10kmまではパレード走行となるので、実質この橋がアクチュアルスタート地点となるか? 最初のアタックで抜け出す選手はいるのか?
3 尾根幹/バーミヤン坂
神奈川のサイクリストにおなじみの尾根幹もこの日はレース現場に! もっともきつい勾配の通称「バーミヤン坂手前」で、集団で坂を上る選手たちが見られるはず
4 道志みち/両国橋
神奈川と山梨を分ける両国橋のダイナミックな景観。ここから緑が濃くなっていき、勾配も少しずつ上がっていくが、逃げを追う集団はまだ落ち着いているはず
5 山伏峠
道志みちの最高地点「山伏峠」。一般には少々厳しいとされる峠も、プロにとっては余裕の登坂。「メイン集団はひとかたまりになったまま」と田代さんは予想する
6 山中湖
山伏峠から少し下れば山中湖に到着。広く美しい湖が選手たちを迎える。このあたりで観戦するのもオススメだ。しかしまだまだレースは序盤戦! 激しいバトルはこの後に繰り広げられていく!
2020年7月25日(土)、オリンピック男子ロードレース当日、天候は晴れを想定。
武蔵野の森公園でスタートしたレースは10kmのパレード走行を終え、東京と神奈川をつなぐ是政橋でアクチュアルスタートを迎える。「まず最初の展開は?」の問いに田代さんは。「日本を除くアジア勢がアタックをかけるでしょう。後半に出力を出し切れないけど、暑さに強い国の選手です。多くて5〜6人。尾根幹あたりでタイム差を開き、集団もそれを容認するはずです。そしてしばらくはそのまま進行するでしょう。タイム差は……7〜8分でしょうか?」
神奈川県の尾根幹から山梨の道志みちにかけては徐々に上りだが、これについてはどうだろうか?「尾根幹も道志みちもジワジワ上っていくのですが、これはプロ選手にとっては脚慣らしのようなもの。気温の高さも影響して、きっとメイン集団全体に『前半は抑えていこう』という意識が働くので、勝負どころではないですね」
しかし山伏峠頂上手前3kmではグッと勾配がきつくなるところも。そこで動きが生まれるのでは?「いや、まだですね!
レースはまだ序盤です。強豪国が音頭をとって集団をコントロールするはず。日本勢もこれに続きます。全体に『流す』状態ですね」
ここまで約100km、アジア勢を含む逃げ集団を静かにメイン集団が追う展開。東京〜神奈川〜山梨へとレースが進行していく。ちなみに観戦するならどこがいいだろうか?「スタート地点の府中から高速に乗り、山梨県の大月へ移動(約1時間半)して富士山へ向かうという方法もありかもしれませんね」
TEXT:浜田幸紀(編集部) PHOTO:管洋介/辻啓(Kei Tuji)/宮田幸司/ TOKYO 2020 MAP:オゾングラフィックス
(出典:『BiCYCLE CLUB 2018年11月号』 )
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