RIDLEY・HELIUM SLA【連載・ニューモデルインプレッション】

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は人気モデル、ヘリウムのエントリーモデルとして登場したリドレー・ヘリウムSLAをチェック。

ヘリウムのDNAを受け継ぐエントリーモデル

リドレーのラインナップのなかで卓越したクライミング性能を誇るのが軽量バイクのヘリウム。カーボンバイクのハイエンドであるヘリウムSLXチームは、グランツールなどの舞台で活躍するモデルだ。その由緒正しいシリーズの末弟としてアルミフレームのヘリウムSLAが加わった。
ヘリウムSLAは、レーシングではなく新たに設定されたスポーツラインに位置づけられるモデルだ。つまりカリカリのレースバイクでなく、ロードバイクに初めて接するユーザーがヘリウムの遺伝子を感じながらライディングを楽しめるモデルだ。
アルミ素材ながらも軽さと振動吸収性を兼ね備え、薄くシェイプしたシートステーからヘリウムらしさが伝わってくる。また上位モデルのヘリウムXと同様のフルカーボンフォークを採用して、入力に対するレスポンスとコーナリング性能を確保した。また上下異径ヘッドや内装のケーブルルートなど、充実の内容が盛り込まれる。
ヘリウムシリーズの末弟であること以上に着目したいのが、初めてリドレーに乗るエントリーユーザーに向けたバイクであること。コスト面の制約があるなかで、ヘリウムらしい要素を盛り込みつつ、安定感を兼ね備えた走りも特徴。すべてのライダーに向けた「マイファーストリドレー」そんなフレーズが似合うバイクだ。

ダウンチューブからチェーンステーは角断面でパワーの伝達を最適化した

下側が1-1/4インチの上下異径ヘッドで剛性と軽さを両立。内装のケーブルルーティングも採用する 

ヘリウム伝統の細身のシートステーをアルミ素材で再現。これにより長距離のライディングにも対応した振動吸収性を確保した 

上位モデルのヘリウムXと同様のカーボンストレートフォークで反応性と旋回性に優れる

INFO
リドレー・ヘリウムSLA
12万9000円(完成車/税抜)
■フレーム:6061&6066アルミ ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:シマノ・ソラ ■ハンドル:カロイ・6061レーシング ■ステム:カロイ・3Dフォージド ■シートポスト:HL・SP218 ■サドル:ヴェロ・VL-1920 ■ホイール:KMC・X9 NPGY ■タイヤ:ヴィットリア・ザフィーロ ■サイズ:XXS、XS、S、M ■カラー:全2色 ■本誌実測重量:9.2㎏(XS /ペダルレス)

 

IMPRESSION

剛性と快適性のバランスに優れた乗りやすさが魅力

ヘリウムのネームを冠したアルミモデル。カーボンと比較して硬い印象がありがちなアルミフレームだが、快適性は想像以上に高い。これは極細のシートステーや、6000番台のアルミ素材を使用したことによるものだといえ、コストパフォーマンスを重視したモデルながらしっかりと作り込まれたバイクだということが垣間見える。
このバイクの特徴を一言で言い表すのは難しいが、対象となるであろうロードバイクに乗り始めたユーザーは、すべてにおいて扱いやすく乗りやすいものを求めることが多い。その部分をうまくとらえていて、バランスよくまとまっている。トップレンジのヘリウムは、軽さを武器にしたレーシングバイクだがヘリウムSLAは、ロードバイクの楽しさの本質を体感できるバイクだといえる。
快適性の面でいうとロードノイズも感じられるが、タイヤとホイールの足まわりがエントリーモデルなので仕方ない部分といえる。加速は多少のしなりも感じられるが、極端に大きいしなりだったり、逆に剛性過多でもなく適度といっていいだろう。クライミングでのダッシュもしてみたが、フレームとしてしっかりと力を受け止めてくれている。高速時からのスプリントもトップチューブなどのねじりや不足部分は感じられなかった。ハンドリングはアンダー気味なフィーリングだ。全体的にエントリーモデルとして、平均点の高い扱いやすいバイクだ。

 

IMPRESSION RIDER
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得しシドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをインプレッションしている。身長168㎝

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問:ジェイピースポーツグループ www.jpsg.co.jp
TEXT:猪俣健一/鈴木雷太 PHOTO:猪俣健一
(出展:『BiCYCLE CLUB 2019年7月号』ニューモデルインプレッション)

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