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「水の国」巡礼 -和歌山の絶景をたどるサイクリングロード WAKAYAMA800-

行ってみるまで知らなかった。走ってみるまでわからなかった。
和歌山に、これほどまでに美しい水の世界が広がっていたとは。
豊かな森に育まれた清らかな水が湧き出て、たたえられ、流れ、そして海へと広がる。
その水の美しさがおりなす絶景をたどる道を、バイシクルクラブ編集長・岩田が走った。

紀伊半島「水の国、わかやま。」の絶景旅

以前、バイシクルクラブの記事で橋杭岩の写真を見た。日本にこんなところがあったのかと驚いた。アメリカのモニュメントバレーを思わせる岩が海に立ち並ぶその風景は、旅心を誘うに十二分だった。
「おい、すごいなここ」。そう言って、取材したスタッフにあれこれ話を聞いた。必ず行く。そう心に決めてからそれほどの時間を経ずして、その機会はやってきた。

WAKAYAMA800をキャッチフレーズに、総計800㎞ものサイクリングロードが整備されている和歌山県。その紀南エリアを取材することになったのだ。俺は真っ先に手を上げた。和歌山県を訪れるのは高校時代のサイクリング以来だ。そのときは高野山まで輪行して、そこから海辺の町、新宮まで走った。

和歌山は「紀の国」。転じて「木の国」と呼ばれることが多い。だが奥深い山の森林は水をたくわえ、それがわき水となり、清流が海に注ぐ。そして海は雲を作り、再び森林をうるおす。この水のサイクルが非常にコンパクトに回っているのが和歌山で、つまり和歌山は「水の国」なのだという。
そういえば高校のときのサイクリングでも、いつもかたわらをきれいな川が流れていたのを思い出した。あれから40年がたち、再び和歌山を走る。その旅路は水の国の絶景を巡る、美しくダイナミックなものとなった。

MAP DATA

MAP DATA

圧巻の景観が連続する、WAKAYAMAの水辺を走り抜ける

JR白浜駅から海へ。そこから白浜エリアのゴールデン観光コースである円月島、白良浜、千畳敷などをめぐる。それぞれ見ごたえがあり、ここが日本を代表する観光地であることがよくわかる。
そこから海沿いにすさみ町まで。交通量の少ない国道を走り、ここから内陸へとハンドルを切れば、そこはもうサイクリストの世界だ。清流と里山の織りなす日本の原風景が続く。すさみ川に沿って標高をかせぐにつれ、交通量はさらに減り、白浜からずっと続くブルーラインが、走りを導いてくれる。
800㎞にもおよぶというこのブルーライン。これはどこまで続いているのか。いつかそのすべてを走ってみたい。

七川ダム、一枚岩、滝の拝という水の名所で歓声をあげたあと、古座川沿いに下る。ここでもまた、その水の美しさに感嘆させられた。その水の透明度は、ガイドブックで見たのと同じだ。そしてゴールの串本で待っていたのは、お目当ての橋杭岩だった。夕陽に照らされて屹立するその岩の風景は、和歌山に来てよかったと思わせるに十分だった。

総走行距離150㎞程度のサイクリングだが、1日で走り切ってしまうのはもったいない。その美しい水の世界、水の国を味わいながら、あちこち寄り道するのが、WAKAYAMAスタイルだろう。

CHECK!

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    古座川にある、このぼたん荘ほか、和歌山にはサイクルラックや空気入れを備えた宿が多い。
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    【Data】〒649-4106 和歌山県東牟婁郡古座川町月野瀬881-1
    TEL.0735-72-0376
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SPOT 01

橋杭岩

橋杭岩

大小40のそそり立つ岩が海に向かって連なる

串本にある景勝地。直線上に立ち並ぶ奇岩が地球のエネルギーを感じさせる。その姿が橋の橋脚(杭)のように見えることから、橋杭岩と呼ばれる。
朝日の写真が多いが、夕日の風景もまた神秘的だ

  • SPOT 02

    円月島

    円月島

    臨海浦にある夕景の名所として知られる
    南紀白浜のシンボル

    海岸沿いを快調に走っていると突如現れる小島。中心部に穴が開いていて、ここに夕日が落ちる様子をカメラに収めようと、観光客が殺到するインスタ映えポイント

  • SPOT 03

    白良浜

    白良浜

    石英の真っ白な砂浜が広がる
    日本有数の海水浴場

    ハワイのワイキキビーチと友好姉妹浜(!)にある。「しららはま」と読み、白浜の地名はここに由来。砂の白さは石英によるもの。周囲は温泉街で、崎の湯など露天風呂も人気

  • SPOT 04

    三段壁

    三段壁

    熊野水軍が船を隠したとされる
    巨大な洞窟がある断崖

    波が打ち寄せる断崖絶壁がダイナミックな景観を作り出している。エレベーターで地底36mの洞窟にも行け、探検気分を味わえる。また、恋人の聖地としても売出中

  • SPOT 05

    千畳敷

    千畳敷

    荒波により浸食されたスロープ状の砂岩が
    畳のように連なる壮大な景色

    千畳敷という景勝地は全国にある。たいしたことはないだろうと思ったら、意外におもしろかった。波に洗われた柔らかい砂岩の上を散策する。インスタ映えスポットとしても人気


SPOT 06

すさみ海岸

すさみ海岸

ブルーラインに導かれて巡り合った
誰も知らない絶景

白浜町からすさみ町に入るところに長いトンネルがある。それを避け、ブルーラインに導かれて海岸沿いを行くと現れる絶景。この道は熊野街道と呼ばれ、京都から熊野三山への歴史ある参道でもある



立ち寄りSPOT 01

シラハマキーテラス ホテルシーモア

シラハマキーテラス ホテルシーモア

ベーカリー&カフェ、眼下に太平洋を見下ろす足湯など、サイクリストにうれしいもてなしを集めたホテル。まもなくサイクルショップがテナントに入る

DATA

〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町1821
TEL.0739-43-1000

  • 立ち寄りSPOT 02

    道の駅
    椿はなの湯

    道の駅 椿はなの湯

    古くからの湯治場である椿にある、立ち寄り温浴施設。無料で利用できる足湯がサイクリストにうれしい

    DATA

    〒649-2326
    和歌山県西牟婁郡白浜町椿1058番地1
    TEL.0739-46-0617

  • 立ち寄りSPOT 03

    道の駅
    志原海岸 海来館

    道の駅 志原海岸 海来館

    売店とレストランがある。手作りのサンマ寿司、アジ寿司のほか日置川の鮎で作った「あゆチョビ」が人気

    DATA

    〒649-2511
    和歌山県西牟婁郡白浜町日置2039-73
    TEL.0739-52-4100

  • SPOT 07

    一枚岩

    一枚岩

    コンタドールも感動した古座川の天然記念物

    一枚の岩盤として日本最大級。昨年来日したA・コンタドールも、ここでその威容に目を見張った。前を走る国道371号は、ファンのあいだでは「アルベルト・コンタ道路」と呼ばれる

  • SPOT 08

    ブルーライン

    ブルーライン

    全長800㎞にわたり和歌山を走るサイクリストを導く

    道路の左側に約100mおきに現れる青いラインが、和歌山県推奨のサイクリングルートを示すブルーラインだ。これをたどれば道に迷うことなく走りを楽しめる。今後は案内看板なども整備していく

  • SPOT 09

    古座川

    古座川

    ネイチャー・フォトグラファー、内山りゅうさんも絶賛する透明度

    古座川、その支流である小川など、和歌山の南部には透明度の高い川が多い。その美しさにほれ込んで白浜に移住したネイチャー・フォトグラファーの内山りゅうさんも、その透明感を絶賛する

  • SPOT 10

    虫喰岩

    虫喰岩

    風雨の浸食により大小さまざまな穴が開いた奇岩

    道の駅虫喰岩の前にある、高さ約60mの奇岩。蜂の巣状の穴や、大きな穴など、まさに虫が食ったような穴が無数に開いている。流紋岩質火砕岩が雨風の浸食を受けて、このような姿になった


SPOT 11

琴の滝

琴の滝

周参見川支流の広瀬渓谷にかかる落差約20mの秘滝

七川ダムに向かう県道38号から少しそれた先にある。自転車を置いて、ロープをたどったりしながら少し歩くと現れる。クリートでは行きづらいが、その清冽な美しさは必見

  • SPOT 12

    七川ダム

    七川ダム

    ダム湖畔沿いに続く桜並木は
    日本さくら名所100選認定

    周囲約20㎞の七川(しちかわ)ダム。その周辺には約3000本の桜が植えられていて、毎年4月上旬の桜まつりには、大勢の観光客でにぎわう。出店なども多数

  • SPOT 13

    滝の拝

    滝の拝

    川床一面に広がる無数の甌穴が作り出す奇景

    甌穴(おうけつ)と呼ばれる、岩のくぼみにはまった石が水流で回転し、そのくぼみを深くしてできた穴が川床に広がる景勝地。ここもコンタドールのお気に入りの場所



SPOT 14

くしもと大橋

くしもと大橋

海上に突き出して大きく回るダイナミックなループ橋

串本から紀伊大島に渡る道路橋。全長290mのアーチ橋と、386mのループ橋からなる。ループ部分は海の上に大きく突き出して回る構造となっており、その白い橋梁と海の青さとのコントラストが美しい

SPOT 15

樫野埼灯台

樫野埼灯台

大島の東端、断崖に立つ日本最古の石造り灯台

日本の灯台の父と言われる、R・H・ブラントンが日本で最初に設計した日本最古の石造り灯台。灯台内部には入れないが、階段で上ることができる

立ち寄りSPOT 04

道の駅
一枚岩鹿鳴館

道の駅 一枚岩鹿鳴館

一枚岩のある古座川河畔にある道の駅。ここでぜひ食べたいのが、鹿肉入りのジビエバーガーと、古座川町特産のゆずを使ったジュース。ジビエバーガーは臭みもなく、おいしかった

DATA

〒649-4235
和歌山県東牟婁郡古座川町相瀬290-2
TEL.0735-78-0244

立ち寄りSPOT 05

里山カフェ花子

滝の拝近くにある、サイクリストが集まるカフェ。テラスでのんびりお茶するのが楽しい。窯焼きピザをノンアルコールビールとともにいただき、大満足。庭にはヤギが飼われていて、子ヤギと遊ぶのも楽しい

DATA

〒649-4216
和歌山県東牟婁郡古座川町小川786-4
TEL.0735-79-0320

立ち寄りSPOT 06

nagi

nagi

市街地から樫野埼灯台に向かう坂の途中にあるベーカリー&カフェ。このあたりを走るサイクリストが必ず立ち寄る場所となっており、もちろんサイクルラック完備。遠方からの来客も多い

DATA

〒649-3633
和歌山県東牟婁郡串本町大島1158
TEL.0735-65-0065

立ち寄りSPOT 07

おざきのひもの

おざきのひもの

橋杭岩の近くにある人気干物店。店の隣に干物工場があり、新鮮な干物をおみやげに買うのはもちろん、干物の定食を食べることもできる。甘いみりん焼きの干物は、バイシクルクラブ太鼓判のおいしさ

DATA

〒649-3511
和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1477
TEL.0735-62-0337


CHECK!

  • サイクリストに優しい宿 南紀月の瀬温泉 ぼたん荘

    サイクリストに優しい宿
    南紀月の瀬温泉 ぼたん荘
    古座川にある、このぼたん荘ほか、和歌山にはサイクルラックや空気入れを備えた宿が多い。
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    【Data】〒649-4106 和歌山県東牟婁郡古座川町月野瀬881-1
    TEL.0735-72-0376
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    WAKAYAMA8∞
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PROFILE

岩田

Bicycle Club / 編集長

岩田

バイシクルクラブ 編集長。自転車雑誌の編集長を14年以上務める。自転車雑誌の編集は通算20年近い。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表。

バイシクルクラブ 編集長。自転車雑誌の編集長を14年以上務める。自転車雑誌の編集は通算20年近い。人生100年として、もう5分の1を自転車雑誌で過ごしている。物欲おじさんライダーの代表。

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