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「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018」初代王者はジャイアント・プロペル

性能だけでなく存在として価値のあるロードバイクを選ぶアワード

ありそうでなかった自転車界のイヤーモデルを決めるイベント。それがバイシクルクラブ編集部の主催で始まった! その名も『日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018』だ。

2017年10月1日までに国内発表された国内外のロードバイク(2018年モデル)のなかから、フルモデルチェンジしたモデル、ブランニューモデルをすべてリストアップして、選考委員の投票により10ベストを選出。10月下旬に行われた選考試乗会を経て、写真のジャイアント・プロペル アドバンスドSL0ディスクがその栄誉に輝いた。今回は、その速報をお届けしよう。

日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018 受賞車

b_03_GIANT GIANT/PROPEL ADVANCED SL0 DISC
(ジャイアント・プロペル アドバンスドSL0ディスク)

SPEC.
●フレーム:アドバンスドSLグレードコンポジットカーボン ●フォーク:アドバンスドSLグレードコンポジットカーボン フルコンポジットオーバードライブ2コラム ●コンポーネント:シマノ・デュラエースDi2 ●ハンドル:ジャイアント・コンタクトSLRエアロバー ●ステム:ジャイアント・コンタクトSLRエアロステム ●サドル:ジャイアント・コンタクトSLRフォワードカーボンレール ●シートポスト:インテグレーテッド ●ホイール:ジャイアント・SLR0エアロディスクカーボン ●タイヤ:ジャイアント・ガヴィアレース0 700×25C ●サイズ:XS、S、M、ML

【DATA】
●GIANT PROPEL ADVANCED SL
価格:完成車…125万円(+税)
問合せ:ジャイアント(www.giant.co.jp

まさに2018年を代表するモデルとしてふさわしい一台

b_iwata [総評:選考委員長 バイシクルクラブ編集部 岩田淳雄]
混戦を制したジャイアント・プロペルアドバンスドSL0ディスクは、次点のルック・765ヒュエズ、スペシャライズド・Sワークスターマックを僅差で退けての受賞となった。結果的にはプロペルの「時代性」が評価されたのではないかと思う。

スペック的にはホイール、タイヤ、ハンドルといったパーツを自社で同時開発していることに注目したい。トータルインテグレーションを高めて総合的な性能を求めたことによる、全体的なバランスの高さも特筆すべきだろう。

さらに性能やスペックだけではなく、ジャイアントが築き上げてきた製品に対する信頼性、そしていまや世界のトップにまで引き上げられた、そのブランド力も評価に加えられたはずだ。

まさに2018年を代表するモデルとしてふさわしい一台が、バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018を受賞したといえる。

2018年モデル 10ベストバイシクルはこの10台!

c 順不同
■BMC・チームマシーンSLR01スリー/SLR01ディスク
■キャノンデール・シナプス ハイモッドディスク デュラエースDi2/デュラエース
■サーヴェロ・R5/R5ディスク
■コルナゴ・V2-R
■ルック・785ヒュエズ/ヒュエズRS
■メリダ・リアクトチームE/ディスクチームE
■ピナレロ・ドグマF10/F10ディスク
■スペシャライズド・Sワークス ターマックウルトラライト
■トレック・エモンダ SLR8/SLR8ディスク/SLR9
■ジャイアント・プロペル アドバンスドSL0ディスク(日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018受賞)

性能だけではない、すべての要素を評価して選考

d 日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018選考委員会
選考委員長:岩田淳雄(バイシクルクラブ編集長/後列右)
選考委員:
山口博久:バイシクルクラブ副編集長(後列左)
鈴木雷太:本誌インプレライダー(前列中央)
管 洋介:本誌インプレライダー(前列右)
ハシケン:スポーツジャーナリスト(前列左)

[投票方法]
選考に際して、各選考委員の持ち点は10ポイント。それをいくつのモデルに分配しても構わないが、1モデルへの配点は最高3ポイントとした。各モデルの得点を集計し、最高得点を得たモデルを日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2018とする方式をとった。

甲乙つけがたかった、10ベストに選ばれた各モデルの魅力

iwata_come 写真:PINARELLO DOGMA F10(ピナレロ・ドグマF10/F10ディスク)

■選考委員長:岩田淳雄(バイシクルクラブ編集長)
シナプスをはじめとするキャノンデールの奇をてらわない、ほんとうにバイクに必要なものを追求する姿勢には激しく共感するし、リアクトがもつプレミアム感や、エモンダの完成されたバイク作りは、さすがと思わされた。またF10に漂う王者の風格には、死ぬまでには絶対これに乗りたいと思わされるものがあった。

そんななかでプロペルに最高得点を入れたのは、やはりその驚異的な走りの精緻さが理由だ。完璧にチューニングされたピアノが奏でるショパンのような、これ以上ないほどの繊細で完成された走りを、俺レベルのライダーにも感じさせる。この作り込みはジャイアントでなければできなかったものではないか。

yamaguchi_come 写真:MERIDA REACT(メリダ・リアクトチームE/ディスクチームE)

■選考委員:山口博久(バイシクルクラブ副編集長)
今回選ばれたバイクはどれもいいバイクばかりで、点数をつけるのは、正直いって非常に難しかった。各社のバイクは究極の域まで完成されており、ここでの点数の差は、絶対的な良し悪しではなく、あくまでもライダーとしての好みの差だ。たとえばリアクトチームマシーンはレーシングに特化したため、今回は辛口の点数となったが、レーシングバイクとしては申し分なかった。

suzuki_come_01_BMC 写真:BMC TEAMMACHINE SLR01(BMC・チームマシーンSLR01スリー/SLR01ディスク)

■鈴木雷太:本誌インプレライダー
選手時代から「しなり」が大好物な自分としての嗜好もあり、最後はチームマシーン785ヒュエズターマックの3台に絞り込んだ。最終的に自分の嗜好に合うのと、完成車としてのトータルバランスからターマックが僕のなかでの1位となった。だがノミネートされているバイクは、どれも素晴らしいものであったことを伝えておきたい。

suga_come_10_TREK 写真:TREK EMONDA SLR(トレック・エモンダ SLR8/SLR8ディスク/SLR9)

■管 洋介:本誌インプレライダー
2018年は全体的にBBハイトを下げて低重心化し、軽量&高剛性、かつ安定した巡航性能とコントロール性の高いモデルをリリースするメーカーが多かったように思う。そんななか、今回上位にきたのは意外にもオーソドックスな重心位置で、バネ感の高いモデルたちだった。このひとつの理由に日本の地形やレースの特徴があるのではないかと思う。緩急が多く、変化に素早くしなやかに対応できるバイクに惹かれる傾向があるのでは、ということだ。一方エモンダターマックなどの、低重心化による安定感とペダリングがなじんでいく心地よい設計は、トップに入らなくとも非常に評価が高かった。

hashiken_08_LOOK 写真:LOOK 785 HUEZ RS(ルック・785ヒュエズ/ヒュエズRS)

■ハシケン:スポーツジャーナリスト
タイプを分けるオールラウンダー系のモデルの評価は最後まで苦慮した。高剛性に支えられたドグマの人車一体感とまとまりのよさ、重量増のデメリットを早くも解消したエモンダのディスク仕様は大注目モデルだ。そのなかでも、785ヒュエズの登坂力はわかりやすく、山岳に強みを生み出したバイクに仕上げられていた。エアロ性能も追求し万能性を実現したターマックは、まさにロードレースの王道と言えるだろう。いずれも、ユーザーが扱いやすいモデルであることは確かだ。

本誌では10モデルについての詳細、試乗感想などを掲載。ぜひ、参考にして欲しい。また、来年はどんなモデルが発表され、ここで栄冠に輝くだろうか。来年のこのアワードを今から楽しみにして待ちたい。

(出典:『BiCYCLE CLUB 2018年1月号 No.393』)

(Y)

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