クロモリロードバイク完全ガイド!フレーム素材や特徴からオーダーメイドまで徹底解説

トモヒロ
- 2019年07月13日
塗装(ペイント)
クロモリバイクのイメージを大きく左右し、ある意味ではラグのデザインやシルエットよりも重要なポイントとなる塗装。錆に弱いクロモリの場合、一般的にはフレーム(フォーク)が完成するとリン酸被膜処理、パーカー処理を施し、下地(プライマー)を塗って、下塗り、上塗り、そしてクリア塗装をする。塗装法は液体塗装(ウレタン塗装またはメラミン塗装)が主流で、一部粉体塗装も行われる。ラグレスフレームでつるっとした仕上がりを好む場合は耐久性も高い粉体塗装がオススメだが、ラグの細かいエッジを効かせたいのであれば塗膜が薄い液体塗装がオススメだ。ここではクロモリバイクで人気の、特徴的なパターンを紹介する。
胴抜き
パイプの真ん中を塗り分けるパターン。写真のようにシートチューブの場合もあれば、ダウンチューブの場合、両方の場合もある。クラシカルな雰囲気。
ぼかし
2色以上で塗る場合、境界線をあえてぼかして仕上げるパターン。ぼかし具合や色の組み合わせによってさまざまな印象を狙える。
網掛け
パイプに網を被せた状態でぼかし塗装をすると、こうしたユニークなパターンにも。むかしのイタリアンレーサーによく見られるが、手間がかかる。
ラメフレーク
見る角度によってキラキラと輝くラメフレーク。フレークの大きさや量によっても印象が変わる。夜の街中などを走るとより美しく見える。
メッキ
塗装ではなく下地処理になるが、カーボンやアルミにはできな鏡面が魅力。表面の硬質化や防錆効果も得られるいっぽう、コストが高いのが難点。
特殊工作
クロモリバイクのなかでも、オーダーメイドなど、ビルダーが手掛けるフレームには特殊工作が欠かせない。工芸品ともいえるフレームワークは、機能性向上だけでなく、オーナーだけのオリジナリティも演出してくれる。
シート集合部
トップチューブ、シートチューブ、シートステーの集合部は、シートラグのカットに加え、ステー先端の形状にもこだわりたい。写真はステー先端がシートラグに巻き付くようなかたちで仕上げられた「2本巻き」。さらに下地メッキを露出させて高級感を演出している。
ダボ
希望に合わせてさまざまな小物をプラスオンできるのもクロモリならでは。キャリアやドロヨケを使いたい場合は、専用の台座を直付け(ブレ―ズオン)できる。キャリアやドロヨケは既製品でもいいし、オリジナルをオーダーして、それに合わせてフレームを作ることも可能だ。
ワイヤー処理
一般的にはパイプの外側に通すワイヤーを内蔵仕様にすることも可能。写真のようにフタを付けることもでき、このフタは補強板とデザインアクセントも兼ねている。機械式ワイヤーだけでなく、電動コンポ(シマノ・DI2など)に対応した内蔵加工もできる。
フレームカラーに合わせたカラーカスタムには、「SHAKES」限定ブラケットカバーがおすすめだ。
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