BONTARGER・XXX ロードサイクリングシューズ【TEST ME】
管洋介
- 2019年09月05日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は長年の製品開発によって生み出されたボントレガーのフラッグシップモデル、BONTARGER・XXX ロードサイクリングシューズをベテランライダーの管洋介がテスト!
OCLVカーボン100%のソールを使用した最高峰のレーサーシューズ
プロレーサーのテストとフィードバックを繰り返し、「軽量かつ高剛性」をスローガンに、数多くのイノベーションされたサイクルパーツをリリースするボントレガー。2007年から開始されたシステム「インフォーム」により、同社のサドルやシューズは人間工学的なアプローチでデザインされている。
今回紹介するXXX(トリプルエックス)ロードサイクリングシューズは、長年の製品開発の末に生まれたフラッグシップモデルだ。妥協のないプロのライディングを支えるシューズはペダリング効率を上げるためにデザインされ、OCLVカーボンソールの剛性は製品のなかでも最高指数の硬度と軽さに仕上げられている。
また硬度を上げたからといって、履き心地を無視したわけではない。足先から土踏まず、カカト、そして足全体を包み込む靴革のシェイプは、足になじみやすい素材と形状を採用。長時間のライディングをしっかりとサポートしてくれる。
エルゴノミックな形状やシステムで、ライダーとバイクをつなぐ!
ボントレガーの最上級ロードシューズとなるXXX。OCLVカーボン100%のソールを採用し、剛性指数は同社が定める数値のなかで最高の「14」! アッパーには軽くて高品質なTPU素材を使っている。
INFO
BONTARGER・XXX ロードサイクリングシューズ
3万7000円(税抜)
●サイズ:37~45(41.5と42.5のみハーフサイズあり) ●カラー:ホワイト ●重量:261g(サイズ42)
IMPRESSION
シンプルながら洗練された機能が光るプロフィットモデル!
ライダーとバイクの接点のなかで、常に力を加えながらも身体とバイクをつないでいるのがサイクリングシューズ。ロードバイクにおいてタイヤが地面との重要な接地点であるように、シューズは人間がバイクに接触する重要なパワーポイントとなる。
OCLVカーボン100%のフルカーボンソールは非常に剛性が高く、軽量。ソール全体が足型を切り取ったペダルと思えるほど、力が足裏からクランクへダイレクトに伝わる印象だ。いっぽう、ライダーがセンシティブに感じるのが、足に当たるシューズのタン(舌革)やカカト後部の硬さ。ここは見事にエルゴノミックに成型された形状と、ほどよい革の硬さで足全体を包み込んでくれる。IP1ボアのデュアルダイアルによる締め付けも絶妙にバランスがとれている。
また、Y字に型取られたヒールカップでカカトをしっかりホールドし、内側で接触する箇所もグリップ感と絶妙なクッションが効いている。それゆえペダルを引きあげたときにズレることがない。
TESTER
管洋介
バイシクルクラブでおなじみのインプレライダー。競技歴22年、アジア・アフリカ・スペインでのレース経験を生かし、誌面では多くのライディングレクチャー記事で活躍中。アヴェントゥーラサイクリング代表、日本スポーツ協会自転車競技コーチ
問:トレック・ジャパン www.trekbikes.com
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