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WILIER TRIESTINA(ウィリエール トリエスティーナ)ゼロSLR|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! フレーム単体で780g。完成車にしたときにUCI規定の6.8kgに迫る軽さを実現した超軽量ロード、WILIER TRIESTINA・ZERO SLR(ウィリエール トリエスティーナ・ゼロSLR)を副編・山口がウィリエール本社を取材し、テストライド!

ニューモデルインプレッション
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フレーム重量なんと780g!
プロが勝つための軽量ロード「ゼロSLR」

ウィリエール・トリエスティーナ(以下略、ウィリエール)は同社のディスクブレーキロードバイク史上、最も軽く、スマートにワイヤー類をインテグレートしたゼロSLRを発表した。
SLRとはスーパーライトロードバイクという意味だ。このゼロSLRの重量はフレーム単体で780g。完成車にしたときにUCI規定の6.8kgに迫る軽さを実現する。今年のツール・ド・フランスでは、すでにトタル・ディレクトエネルジーが使っている。
軽さと同時に、プロ選手の求める高剛性を実現。HUS-MODカーボンとネーミングされた、最大で65tという高弾性カーボン繊維と高強度カーボンを最適に配置している。同時にLCP(リキッドクリスタルポリマー)を合わせて使うことで、衝撃に対しての安全性を高めている。
さらにディスクブレーキのみという設定に加え、電動シフターのみに対応(今後もしミドルグレードのゼロSLRを出すとしたら、機械式シフターにも対応する仕様を考えている)という思い切った設計を打ち出すなど、まさにトレンドを取り入れた意欲作だ。欧米の高級車市場はディスクブレーキ、そして電動シフターへと大きくシフトしていることがおもな理由で、この流れは2020年にはさらに加速するという。
トータルでデザインされたインテグレーション化も進められ、空気抵抗を減らすためにワイヤー類をフレームに内装しているほか、ステムとハンドルバーを一体化し、ヘッドまわりを含めたトータル設計となっている。
また、スルーアクスルは素早い着脱を可能とするマヴィック・スピードリリースを採用し、プロが勝つためのディスクブレーキバイクとして仕上がっている。

プロが求める軽さと剛性を形にしたゼロSLR

マヴィック・スピードリリースはスルーアクスルを完全に抜き切らなくてもホイール交換を可能にする。

フォークはディスクブレーキ側が太くなっている。

ハンドルは90×40、100×42、110×42、120×43、130×40(ステム長mm×ハンドル幅cm)の5種類。

シートポストはオフセット0mmと15mmとが用意される。

コラムスペーサーは左右に分割できる専用品で、ケーブルを内装するスペースがある。

ゼロ7と比べ、重量あたりの剛性を24%アップ

グラフは上からフレーム単体重量、中がフレームの剛性値。そして下が単位重量あたりの剛性を示した値。ゼロSLRはゼロ7に比べ、24%重量あたりの剛性が高いことがわかる。このグラフ中央の剛性値はBBを固定した際に、ヘッドを横方向へ力を加えたときの剛性値だ

ウィリエール トリエスティーナ
ゼロSLR

59万円(ゼロインテグレーテッドハンドルバー付きフレームセット/税抜)
■フレーム:HUS-MODカーボン + LCP(780g、Mサイズ、マットブラック) ■フォーク:345g ■ハンドル&ステム:ゼロインテグレーテッドハンドルバー ※単体価格は9万円(税抜) ■コンポーネント:シマノデュラエースDI2 ■ホイール:ウィリエール・ULT38 KT ※今秋入荷予定

軽さ、硬さ、しなやかさをトータルでバランス

副編・山口がインプレッション

上りではダンシングを使って急な坂を軽やかに進んでいけるバイクだ。フレームの硬さを生かして、踏んだ反発を生かせる印象だ。さらにシッティングでぐいぐい踏んでも、高い剛性を生かして高回転ペダリングで上っていける。今回ウィリエールの拠点に近い、チマグラッパへの26km、1600mほどの上りを走ったが、軽いホイールと合わせればヒルクライムバイクとしても十分な軽さだ。
さらに下りでは、安定したハンドリングを実現しながらも、シルキーな乗り味だから不思議だ。印象としては、フレームはBBまわりを中心に硬く、ヘッドまわりの剛性も高くなっている。いっぽうではそのバランスをとるように、ハンドルの剛性がやや抑えられている。さらにシートポストもボリュームをとり過ぎていないため、快適な乗り心地を実現している。
ロードレースはもちろんだが、ヒルクライム、さらに国内ならニセコクラシックなどのヒルクライムを含んだロードレースにおススメしたい一台だ。従来のリムブレーキモデルの乗り味を生かしつつ進化したディスクブレーキモデル、という印象だ。

インプレッションライダー
山口博久

バイシクルクラブ副編集長。ロードレースからシクロクロスまで、幅広く楽しむレース好きの44歳。今回、ウィリエール本社を取材し、ゼロSLRをテストライドした。身長166cm、体重60kg。

ウィリエールのアザーモデルにも注目

チェント1エアーにディスクブレーキモデル追加

60Tカーボンを採用したカムテールデザインのエアロレーシングバイク、チェント1エアーにディスクブレーキモデルが追加。ロードレースやショートトライアスロンにもおススメ。32万円(フレームセット/税抜)。

スクープ! Eバイクなのに9.8㎏! チェント10ハイブリッド登場

ウィリエールはイタリア本国では、昨年すでにチェント1ハイブリッドを発売しているが、今回、チェント10ハイブリッドをスクープした。見た目にEバイクとはわからないほどスリムで、重量9.8kg(チェント1ハイブリッドは11.9kg)と軽い。

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副編・山口のその他の記事は
こちらから

問:服部産業 http://www.wilier.jp/

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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