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COLNAGO(コルナゴ)・V3-RS|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! コルナゴ史上初めてカムテール形状を採用することで空力性能を追求したモデルが、2016年に登場した「V1-r」。その意思を継ぎながら、フルモデルチェンジを果たした「V2-R」の後継機、COLNAGO・V3-RS(コルナゴ・V3-RS)を管洋介がチェック!

ニューモデルインプレッション
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正統進化を果たしたフラッグシップ!
現代的なピュアレーシングモデル「V3-RS」

1954年創業、今年で65年めとなるイタリアンブランド、コルナゴ。その長い歴史のなかでつねに有力チームへのサポートを行うとともに、選手たちの意見を製品にフィードバックしてきた。コルナゴバイクによる数々の勝利と栄光が、その成果を物語っている。
ブランド史上初めてカムテール形状を採用することで空力性能を追求したモデルが、2016年に登場した「V1-r」。その意思を継ぎながら、フルモデルチェンジを果たした「V2-R」では、さらなるエアロ効果向上と剛性向上を果たしていた。
そしてその正統な後継機となるのが、2020年モデルとして登場する「V3-RS」だ。ワールドチーム「UAEチームエミレーツ」に供給される真のリアルレーサーにして、ブランドの頂点に立つフラッグシップモデル。
V2-Rと比較してヘッド周辺で6%の剛性向上、同じくリア三角周辺では12%の剛性向上。高いエアロ性能はそのままに、アップグレードされたカーボンレイアップにより垂直方向への衝撃吸収性も向上させている。そして驚くことにこれらの要素を満たしながらも、フレーム重量を前作から45g減らし、ヒルクライム性能も大幅に進化。
ディスクブレーキモデルをメインにラインナップし、リムブレーキ対応モデルも展開する。また欧州の荒れた路面を走破できるよう28Cタイヤの装着も可能にするなど、過去の規格に縛られない現代的ピュアレーシングモデルとなっている。

マットブラックのトップチューブ上面に、エルネスト・コルナゴのサインロゴが入る。時代が変わっても同氏の名が刻まれるのはブランドの伝統だ。
対して控えめな位置に配置されたV3RSのモデル名。しかしよく見るとキラリと輝くカラーでペイントされているなど、センスあふれる仕上がりとなっている。

剛性、軽さ、衝撃吸収性をさらに向上!
石畳のレースにも使用できるモデルに

同シリーズでは初となるディスクブレーキ対応モデルを展開。雨天時のコントロール性や制動力においてアドバンテージが得られる。カンパニョーロ製キャリパーがひときわ似合うのは、イタリアンブランドの強みだ。
試乗車の仕様ながら、エアロ形状のアルミハンドルを装備していることから「エアロ・剛性・堅牢性」というスタンスを見せる。
ディスクブレーキ対応モデルでは、ケーブルルーティングはフルインターナルとなる。ケーブルはハンドルからダウンチューブの上部へIN。エアロ効果に加え、見た目の美しさにも貢献。
ホイールとフレームのクリアランスが十分確保され、28Cのタイヤ幅に対応。荒れた石畳のレースでも使用可能。きわめて現代的な規格のひとつだ。
BB規格はスレッドフィット82.5。コルナゴ独自の規格で、プレスフィットBB86に対応する。フレームにダメージを与えることなくBB本体を装着できるため、作業効率がよく、安全性も高い。
V1-rから続くカムテール形状も2代め、3代めと進化しながら引き継がれている。シートチューブとシートステーの接合位置がずらされているのも、現代的なカーボンフレームの特徴だ。

コルナゴ
V3-RS

51万円(リムブレーキフレームセット/税抜)、56万円(ディスクブレーキフレームセット/税抜)
■フレーム:HHM-HMカーボンモノコック ■フォーク:V3-RSカーボン ■サイズ:420S、450S、480S、500S、520S、540S、560S、580S ■カラー:RZWH(ビアンコ)、RZGR(ネロベルデ)、RZRD(ネロアランチオ)、RZWB(マットブラック) ■実測重量:7.3kg(480Sサイズ試乗車)

掛かりの早さは「絶品」!
硬さと軽さとエアロ性能で高回転型のライダー向き

管洋介がインプレッション

V1-r、そしてV2-Rと進化を経てきたコルナゴの同シリーズも3代めとなり、いよいよ成熟を極めてきたという印象だ。まずは軽量ボディと高い剛性から生み出す掛かりの早さ。これはまさに絶品の仕上がりといえる。
前作のV2-Rよりもさらに硬く、じつにコルナゴらしい切れ味のあるシャープな操舵性に磨きがかかった一台だ。カムテールデザインをストレートフォークやダウンチューブ、シートポスト、さらにシートステーなど随所に用いて、エアロダイナミクス性能を大幅に高めているのが確認できる。
乗り味としては後輪追従性が高いというのが第一印象。ペダリングフィールは足をクランクの3時ぐらいにした時点で、すでに推進力に押されてペダルが抜けていくイメージだ。この手のフィーリングは、高回転を好むライダーに非常に相性がいい。
そして、ライダーが起こしたアクションにすぐさま反応する直感的なテイストは、非常にレーシーで「戦う機材」としてのスペックの高さがヒシヒシと感じられる。
これだけだとピーキーなイメージにまとまってしまいがちだが、そこはさすがのコルナゴ。同時に振動減衰性にも優れていて、突き上げの振動を限りなくコンフォートに仕上げてくれている。
それがプロレースかアマチュアレースかを問わず、とくにクリテリウムやパンチの効いたアップダウンのあるコースでは、これらすべての性能が遺憾なく発揮できるだろう。もちろんその軽さを生かして、ヒルクライムにもオススメできる。

インプレッションライダー
管洋介

競技歴22年のベテランライダーでバイシクルクラブでカメラマンのほか、自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味

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コルナゴのアザーモデル

フラッグシップモデルながらカラーは計4種!
すべて「リム」か「ディスク」かを選択可能

RZRD(ネロアランチオ)
RZBW(マットブラック)
RZWB(ビアンコ)

圧倒的に開発コストがかかるフラッグシップモデルでも、その豊富なサイズ&カラー展開は健在。さらに今作に限ってはブレーキの仕様(リムかディスク)までも選択可能。こういったこだわりも、ライダー目線に立つ「コルナゴらしさ」によるものといえる。

 

問:アキボウ www.colnago.co.jp

出典

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PROFILE

管洋介

Bicycle Club / 輪界屈指のナイスガイ

管洋介

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

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