MTB世界選手権でシュルターが8度目のタイトル獲得! DHブルーニも3連覇
Bicycle Club編集部
- 2019年09月04日
8月28日から9月1日まで、カナダのモンサンタンで、マウンテンバイク世界選手権が開催された。
1998年、2010年に続き3度目の世界選手権開催となったこの地は、昨今のワールドカップ開催地の中でも「クラシックな」コースレイアウトとともに、ライダーにもバイクにも負担の大きな難コースとして知られている。
オリンピックを控え、各国とも代表枠の獲得を目ざし、クロスカントリーへの注力が目立つ今大会だが、もう1つのトピックがEーMTBレースの開催。
直前にモーターサイクルのMXGP主催者が、Eバイク”ワールドカップ”を実施したこともあり、今後のEバイクレースがどうなっていくか注目された。
大会初日に行なわれたレースには、クリストフ・サウザー(SUI)、ジュリアン・アブサロン(FRA)といったXCのビッグネームに加え、ケンタ・ギャラガー(GBR)ら現役DHライダーを含む46名が参戦。テクニカルなコースを誰よりも早く走りきったのは’18 XCO U23チャンピオンのアラン・へザリー(RSA)。
今回のモンサンタンは時折強い雨が降るなど、天候が安定せずDHだけでなくXCライダーもセッティングにひと苦労したようだが、翌日のジュニアXCOでは、小林あか里がトップと同一周回の16位となり、WCCトレーニングによる成果を発揮した。
土曜日のエリートXCO決勝。ウイメンは序盤ヨランダ・ネフ(SUI)とレベッカ・マッコーネル(AUS)がリード。追随していたケイト・コートニー(USA)が遅れるのと入れ替わるように、ポーリーン・フェラン・プレヴォ(FRA)が浮上。最終ラップでネフをかわすと、2015年以来のタイトルを獲得。
続くメンは、マチュー・ファン・デル・ポール(NED)が欠場。5連覇を狙うニノ・シュルター(SUI)に同郷のマティアス・フルキガー、ゲルハルド・ケルシュバウマー(ITA)らが、どう挑むかが注目されたが、レースは予想通りスタートからシュルターが逃げ、それをステファン・テンピエ(FRA)が追う展開。
5周目にテンピエがパンクで脱落すると、フルキガーとケルシュバウマー2位争いとなるが、最終ラップゴール目前でケルシュバウマーがパンク。シュルター、フルキガーのスイス勢がワンツーフィニッシュ。
最終日のDHは、早朝のトレーニングでブルック・マクドナルドが転倒、負傷。これをうけてコースの一部を改修して実施。
ウイメンは予選1位のミリアム・ニコル(FRA)が、決勝でも4分53秒226のタイムで優勝。
メンはトロイ・ブロスナン(AUS)が、4分06秒125をマークしたものの、最終走者のロイク・ブルーニ(FRA)が0・581秒上回るタイムで3連覇を達成。
2019年UCIマウンテンバイク世界選手権
日程:8月28日~9月1日
開催地:モン・サンタン(ケベック州カナダ)
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- Bicycle Club
- CREDIT :
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PHOTO BY ROB JONES、Yoshimi Magawa(Chikako Hirabayashi)
TEXT AND COORDINATE BY HIDEYUKI SUZUKI
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