ロードバイクのディスクブレーキ時代へ!サイクリストが知っておくべき基礎知識

トモヒロ
- 2019年09月25日
知っておきたいディスクブレーキの豆知識
Q.パッドの交換時期は?
A.メーカー指定の最低厚みを参考に
リムブレーキのシュー交換は「溝がなくなったら」だが、ディスクブレーキのパッドは「メーカーが指定する最低の厚さ」が基準。上の写真は摩耗した状態(右)と新品(左)の比較だ。キャリパーの上からのぞいて目視するか、またはパッドを外してノギスで測り、定期的に摩耗状況を確認しておこう。パッドが完全になくなるとベースにローターが食い込んでしまう危険があるので要注意だ。
Q.キャリパーの汚れを落とすには?
A.水で洗うのが正解
走行するとホコリや泥が詰まり汚れてしまうキャリパー。ほかのパーツと同じようにパーツクリーナーで洗う人がいるが、これはNG。パーツクリーナーの成分は油なので、制動力低下の原因になってしまうからだ。ではどうするかというと、水が正解。霧吹きで水を吹き付け、キレイなウエスで拭き取ろう。パッドを外した状態でも、余計な油が付かないように気をつけよう。
Q.ブレーキの音鳴りの解消法は?
A.パッドを洗浄または台座を修正する
音鳴りの原因はおもに2つで、パッドまたはローターが汚れているか、正しく取り付けられていないかだ。パッドとローターをよく洗浄して、それでも音鳴りが解決されないときは、台座をフェイシングしてからに再度キャリパーを組む。ローターに対して左右平行にパッドがセットされていれば、音鳴りは解決されるはずだ。フェイシングは専用工具が必要なので、ショップで作業してもらおう。
Q.ディスクローターって曲がらないの?
A.曲がる。が、修正できる
ローターが歪んだときは専用の修正工具か、なければモンキーレンチで挟んで曲げ直す。加減が難しい作業なので、ビギナーは手を出さずにショップにお願いしよう。ちなみに、曲がる原因はブレーキングの熱によるものがほとんど。軽くぶつかったり、輪行でぐっと押されてしまったりした程度でローターが曲がることはない。
Q.輪行するときの注意点は?
A.レバーを閉じないようにすること
ホイールを外し、パッドの間に何もない状態でレバーを引くと、ピストンが押し出されてローターが入らなくなってしまう。そこでローターの代わりになるパッドスペーサー(完成車やキャリパーの購入時に付属)を挟んでおこう。段ボールなどでも代用できる。もし誤ってピストンが押し出されてしまったら、マイナスドライバーやレンチで押し広げると直せる。
Q.バイクを逆さにするのはダメ?
A.しっかりエア抜きしていれば問題ない
もしブリーディングが不完全でシステム内に空気が入っていた場合、逆さにすると上にあった空気がホース内に浮いてきて、その状態でレバーを動かすと空気をかんだ状態になってしまうのでNG、という話。空気をしっかり抜いてあれば問題ないし、空気が多少入っていても逆さ状態でレバーを動かさなければセーフ。注意すれば輪行も心配せずに楽しめる。
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