CERVELO(サーヴェロ)・アスペロディスク|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2019年10月07日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回はサーヴェロ2020年モデル、「Aシリーズ」としてグラベルロードに位置づけられるCERVELO・ASPERO DISC(サーヴェロ・アスペロディスク)を管洋介がチェック! 果たしてその乗り心地は?
サーヴェロ初のグラベルロードが誕生!
「アスペロディスク」
卓越したエアロダイナミクスをもつロードフレームをはじめ、さまざまなレースバイクを手がけるサーヴェロ。2020年モデルとして新たにリリースするのが、「Aシリーズ」としてグラベルロードに位置づけられるアスペロだ。
ロードレースやタイムトライアル、トライアスロンのイメージが先行するサーヴェロだが、2016年モデルから、未舗装路の走行も想定したディスクブレーキ採用のグランフォンドバイク、Cシリーズを展開。4年の時を経てグラベルモデルとしてさらに照準を絞り込んで生まれたのがアスペロというわけだ。フィールドがアスファルトからグラベルへと変わっても、サーヴェロが手がけるだけに目指すところはレースであり、アスリートが速さを追求するための性能が与えられている。
フレームにはロードレースで培った動力伝達性能と、軽さ、エアロダイナミクスが、グラベルの走行に最適化して盛り込まれた。さらに、さまざまなコンディションに対応するために、ホイールは700Cのほかに650Bも使用可能としたのも大きなポイントだ。
ホイール径が変わることでのハンドリングを最適化するために、トレイル量をアジャストできるトレイルミキサーをフォークのアクスル部分に設けて対応した。
サーヴェロが求めるグラベルロードの理想型が、このアスペロだ。
サーヴェロ
アスペロディスク
32万円(フレームセット/税抜)
■フレーム:カーボン ■フォーク:オールカーボン ■コンポーネント:シマノ・GRX ■ハンドル:イーストン・EC70 AX ■ステム:イーストン・EA70 ■シートポスト:SP19サーヴェロカーボンシートポスト ■サドル:フィジーク・アリオネ ■ホイール:イーストン・EA70 ■タイヤ:ドネリー・MXP ■サイズ:48、51、54、56 ■カラー:全3色 ■試乗車重量:8.5kg(51 /ペダルレス)
サーヴェロらしさを随所に感じるグラベルロード
管洋介がインプレッション
サーヴェロが培ってきたロードバイクの血統を引き継ぐ直進性能と剛性の高さが乗り出しから感じられるグラベルバイクだ。とめどない推進力が生み出されることによって、オンオフの路面を問わずに、あらゆるセクションを走破していくアグレッシブなライディングを演出する。また特徴的にシャープなハンドリングは直感的にラインを変更したり、シッティングからダンシングへの素早い移行が可能だ。バイクの振り出しの軽さは非常にレーシーな印象だ。
滑らかにベンドしたリアステーは、40Cのファットタイヤに対して十分なクリアランスを確保しており、オフロード走行でも安心感がある。さらにシートステーはオフセットしてフレームに接続し、コンパクトかつ剛性に優れ素早い後輪追従性を確保してくれる。これはシートポストのフレックス性能を生かすデザインでもあり、エアボリュームの大きなタイヤとの相乗効果により、サドルから身体に伝わる振動を大きく軽減してくれる。
また、アッセンブルされているイーストンEC70AXのハンドルとのマッチングは抜群だ。幅広の下ハンドルはダートで上体を低くして構える際に脇が開き、肩まわりをリラックスした状態で凹凸をいなしながら、安定したフォームを維持したライディングが可能だ。
グラベルロードというセグメントでもコンフォートにならず、速さを追求したサーヴェロらしいバイクといえる。
インプレッションライダー
管洋介
競技歴22年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm
ニューモデルインプレッション
一覧はこちらから
管洋介のその他の記事は
こちらから
問:東商会 www.eastwood.co.jp
SHARE