GIANT・ガヴィア コース 0 タイヤ【TEST ME】
山口
- 2019年10月24日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はジロ・デ・イタリアでも屈指の厳しさを誇るガヴィア峠に由来し、その名が付けられたGIANT・ガヴィア コース 0 タイヤを、編集部の山口がチェック!
最上級にしてオールラウンドなチューブレスレディータイヤ
完成車ブランドにとどまらず、優れた総合パーツブランドとしても広がりを見せるジャイアント。近年は新たなパーツブランド「カデックス」を立ち上げるなど、ますますその勢いを増している。
そんなジャイアントブランドのなかで、今期新しく出てきたのがこの「ガヴィア コース0 タイヤ」だ。ジロ・デ・イタリアでも屈指の厳しさを誇るガヴィア峠に由来するチューブレスレディータイヤに、最新モデルが追加されたかたちだ。とくにオールシリカベースのRR-Sコンパウンドが優れた転がり効率を実現。それでいて最上位モデルにありがちな耐久力不足に対しても、ケーシングにケブラーの新素材を組み込ませることで耐刃性を強化。軽やかでスムーズな乗り心地が長続きするように設計されている。
またホイールへの固定力が重視されるチューブレスレディータイヤとして、カーボン・ケブラーコンポジットビードを採用。シーラントの注入と合わせることで空気の漏れをしっかりと防ぐ。ホイールも含めたトータルブランドならではの高品質なモデルだ。
ホイールとの組み合わせを考えた、最新チューブレスレディー
GIANT・ガヴィア コース 0 タイヤ
7500円(税抜)
●規格:チューブレスレディー ●サイズ:700×25C、28C ●ケーシング:170TPI ●重量:315g(25C)
トータルブランドの強みを生かしたチューブレスレディー
このタイヤの特徴は、なんといっても従来のチューブレスレディーにはない取り付けやすさだ。リムにタイヤを取り付ける際、ビードははめやすく、さらに空気を入れると簡単にビードがあがる。一連の流れがスムーズに行えるのはタイヤとホイールをともに設計しているトータルブランドだからといえよう。チューブレスレディーの取り扱いに躊躇しているライダーにお勧めしたいタイヤだ。
また、走りの軽さ、コーナーリングでの安定感がわかりやすい。重量は315g(25C)と、チューブレスレディーとしては決して軽くはないが、とくに転がり抵抗は少なく、走りの軽さを感じる。ロードレースからロングライドまで幅広く対応できる。また、ケーシングは柔らかいというより、やや硬めで、シリカベースコンパウンドのグリップによりコーナーを安定して曲がっていくタイヤのように感じられる。ライダーの腕にかかわらず、安心してコーナーを走ることができ、さらにウエットコンディションでも安心して乗れるタイヤだ。
TESTER/ヤマグチ
かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。44歳を迎えた現在、体力の衰えをカバーしつつもロードレースやグランフォンドを楽しむため機材や身体のケアを研究する
問:ジャイアント www.giant.co.jp
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。