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GIANT・ガヴィア コース 0 タイヤ【TEST ME】

編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はジロ・デ・イタリアでも屈指の厳しさを誇るガヴィア峠に由来し、その名が付けられたGIANT・ガヴィア コース 0 タイヤを、編集部の山口がチェック!

最上級にしてオールラウンドなチューブレスレディータイヤ

高密度170TPIケーシングを採用したチューブレスレディタイヤのトップモデル。シーラントは必須となる

完成車ブランドにとどまらず、優れた総合パーツブランドとしても広がりを見せるジャイアント。近年は新たなパーツブランド「カデックス」を立ち上げるなど、ますますその勢いを増している。
そんなジャイアントブランドのなかで、今期新しく出てきたのがこの「ガヴィア コース0 タイヤ」だ。ジロ・デ・イタリアでも屈指の厳しさを誇るガヴィア峠に由来するチューブレスレディータイヤに、最新モデルが追加されたかたちだ。とくにオールシリカベースのRR-Sコンパウンドが優れた転がり効率を実現。それでいて最上位モデルにありがちな耐久力不足に対しても、ケーシングにケブラーの新素材を組み込ませることで耐刃性を強化。軽やかでスムーズな乗り心地が長続きするように設計されている。
またホイールへの固定力が重視されるチューブレスレディータイヤとして、カーボン・ケブラーコンポジットビードを採用。シーラントの注入と合わせることで空気の漏れをしっかりと防ぐ。ホイールも含めたトータルブランドならではの高品質なモデルだ。

ホイールとの組み合わせを考えた、最新チューブレスレディー

軽く丈夫なカーボンケブラーコンポジットビードで、しっかりリムに固定できる。しかし全体としてはしなやかで、ケーシングの密度が乗り心地のよさに貢献
オールシリカベースのRR-Sコンパウンド採用(緑の部分)。幅広い路面条件下で高い転がり効率とグリップ性能を発揮。トレッドパターンでも転がり抵抗低減

 

GIANT・ガヴィア コース 0 タイヤ

7500円(税抜)
●規格:チューブレスレディー ●サイズ:700×25C、28C ●ケーシング:170TPI ●重量:315g(25C)

トータルブランドの強みを生かしたチューブレスレディー

このタイヤの特徴は、なんといっても従来のチューブレスレディーにはない取り付けやすさだ。リムにタイヤを取り付ける際、ビードははめやすく、さらに空気を入れると簡単にビードがあがる。一連の流れがスムーズに行えるのはタイヤとホイールをともに設計しているトータルブランドだからといえよう。チューブレスレディーの取り扱いに躊躇しているライダーにお勧めしたいタイヤだ。
また、走りの軽さ、コーナーリングでの安定感がわかりやすい。重量は315g(25C)と、チューブレスレディーとしては決して軽くはないが、とくに転がり抵抗は少なく、走りの軽さを感じる。ロードレースからロングライドまで幅広く対応できる。また、ケーシングは柔らかいというより、やや硬めで、シリカベースコンパウンドのグリップによりコーナーを安定して曲がっていくタイヤのように感じられる。ライダーの腕にかかわらず、安心してコーナーを走ることができ、さらにウエットコンディションでも安心して乗れるタイヤだ。

TESTER/ヤマグチ

かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。44歳を迎えた現在、体力の衰えをカバーしつつもロードレースやグランフォンドを楽しむため機材や身体のケアを研究する

問:ジャイアント www.giant.co.jp

 

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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