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ブエルタ・ア・エスパーニャ2020の見どころはここ!

2019年12月17日、スペインのマドリードで、来年のブエルタ・ア・エスパーニャのルートが正式に発表されました。2020年はオランダとスペインの北側が、ブエルタの舞台となります。今回の記事では、この地をよく知るスペインの自転車関係者の意見も交えて、コースの見どころを分析します。

2020年ブエルタ・ア・エスパーニャ スタート及びゴール地点

日付 ステージ スタート/ゴール
8/14 1 ユトレヒト/ユトレヒト (23.3km・チーム・タイムトライアル)
15 2 スヘルトーヘンボス/ユトレヒト (181.6km)
16 3 ブレダ/ブレダ(193.2km)
17 休養日
18 4 イルン/アラッテ・エイバル(169.5km)
19 5 パンプローナ/レクンベリ(151km)
20 6 ロドーサ/ラ・ラグーナ・ネグラ・デ・ビヌエサ(163.8km)
21 7 ガライ・ヌマンシア/エへ・デ・ロス・カバリェロス (190km)
22 8 ウエスカ /サビニャニゴ(190km)
23 9 ビエスカ /コル・デ・ツルマレー(135.6km)
24 休養日
25 10 ビトリア・ガステイス /ビリャヌエバ・デ・バルデゴビア(160.4km)
26 11 ログローニョ/アルト・デ・モンカルビーリョ(164.5km)
27 12 B.M.シッド・カンポアモール・カスティーリョ・デル・バル/アギラール・デル・カンポー (163.6km)
28 13 カストロ・ウルディアレス/スアンセス(187.4km)
29 14 ビリャビシオサ/アルト・デ・ラ・パラポナ・ラゴス・デ・ソミエド(170.2km)
30 15 ラ・ポラ・リャビアナ/アルト・デ・アングリル(109.2km)
31 休養日
  9/1 16 ムロス/ミラドール・デ・エーザロ・ドゥンブリア(33.5km・個人タイムトライアル)
2 17 ルーゴ/オーレンセ(205.8km)
3 18 モス/ポルト・マトシノース(178km)
4 19 ビゼウ/シウダード・ロドリゴ(177.7km)
5 20 セケーロス/アルト・デ・ラ・コバディーリャ(175.8km)
6 21 イポドロモ・デ・サルスエラ/マドリード(125.4km)

https://www.lavuelta.es/es/より筆者翻訳

オランダからスタート。そしてバスク地方へと移動

第4ステージのゴール地点・アラッテ。2019年4月筆者撮影

来年8月14日からスタートするブエルタ・ア・エスパーニャ。最初の3ステージはオランダが舞台です。平坦でスプリンター向けのコースを走った後、選手たちはスペインへ移動し、フランス国境沿いのイルンから、スペインでのレースがスタートします。

スペイン・ステージの初日に待ち受けるのは、アラッテの登りゴール。ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャで表彰台に上った経験もある、元プロサイクリストのホセバ・ベローキ氏は、このバスク・ステージについて、オランダでの3ステージと関連させて、次のように分析します。

「バスク・ステージの初日のアラッテは、選手の間でよく知られている登りですし、ブエルタも始まったばかりなので、通常ならこの登りで有力選手の間で大きなタイム差がつく可能性は高くありません。でも、もしも、優勝候補の選手がオランダでのレース中に落車に巻き込まれるようなことがあれば、彼らにとってこのアラッテの登りはかなり苦しいものになるでしょうね。その結果、トップの選手と大きなタイム差がつくことになるでしょう。」

また、ベローキ氏によると、来年のブエルタのコースの全体的な印象は、非常に厳しいコースですね。ただ、バスク地方とナバラ地方のステージが多いので、いちバスク人自転車ファンとしては、非常に楽しみではあります(笑)」とのことでした。

バスク地方を終えた選手たちはその後南下し、第1週目後半の舞台となるアラゴン地方へと移動します。

隠れた重要ステージ、アラゴン地方

アラゴン地方出身のフェルナンド・バルセロ選手(2020年はチーム・コフィディス所属)とセルジオ・サミティエル選手(2020年はチーム・モービースター所属)。2019年5月筆者撮影

第9ステージのツルマレーの登りゴールに非常に注目が集まる、第1週目の後半。しかし、その一方で、このアラゴン地方でアンダー23の自転車チームアドリアン・バルセロ監督は、少々異なる見解を持っているようです。
「第7ステージのゴール地点となっているエへ・デ・ロス・カバリェロスのあたりは、アラゴン地方のなかでも特に風が強い場所なんです。そのあとの第8・第9ステージと比べると注目されにくいステージだとは思ますが、選手たちは相当な緊張感の中でレースを進めることになるでしょうね。」

実はこのアラゴン地方は、現在ワールド・ツアーのチームに3人の若手サイクリストを送り込んでいる地域です。そんなアラゴン出身の選手の一人が、2020年からチーム・コフィディスに所属するフェルナンド・バルセロ選手。そして前述のアドリアン・バルセロ監督は、バルセロ選手のお兄さんで2020年から「フェルナンド・バルセロ・チーム」という自転車チームを率います。そして、第8ステージのスタート地点となるウエスカは、バルセロ選手の出身地。

そんなフェルナンド・バルセロ選手は、来年のブエルタのコースについて次のようにコメントしました。

「オランダでの3ステージは相当緊張感のあるレースになると思います。また、アラゴンのステージのなかでも、第7ステージはやはり強風が危険要素ですね。翌日の第8ステージは、距離も長いうえに登りも下りも多いので、逃げた選手がそのままゴールする可能性が高いです。第9ステージは、ツールで見られる典型的なピレネーの登りゴールと考えてよいでしょう。」

また、同じアラゴン出身で2020年はチーム・モービースターに所属するセルジオ・サミティエル選手は次のように語ります。

「実は、来年のブエルタのアラゴン・ステージで、僕の出身地(バルバドス)を通るんです。第8ステージなんて、スタート地点はバルセロ選手の地元のウエスカで、モービースター所属のホルヘ・アルカス選手の地元のサビニャニゴがゴール地点ですからね。僕もアラゴン出身のサイクリストとして、来年のブエルタはものすごく楽しみなんです。正直言ってモービースター内での競争はかなり厳しいけど、来年は何としてでもブエルタに出ますよ。」

第1週目の後半は、3人のアラゴン出身の選手の走りにどうぞご注目ください。

登りの続く第2週目、そしてアングリル

アルベルト・コンタドール氏(写真左)とミゲル・インドゥライン氏(同右)。写真は2019年12月筆者撮影

ツルマレーの登りを終えた選手たちは、休養日の後、再度バスク地方を走ります。その後西へと進路を変え、アストリアス地方へ移動します。

来年のブエルタで最も登りが多いのが、この第2週目です。特に第15ステージのアルト・デ・アングリルの登りは2020年のブエルタの目玉の一つです。しかし、この週に注目すべき登りは、アングリルだけではありません。第14ステージのラゴス・デ・ソミエドも、第11ステージのアルト・デ・モンカルビーリョも、共にスペインでは有名な登りです。こうした登りゴールが続く第2週目には、表彰台に上る候補者たちが明確になることが予想されます。

そして、第15ステージのアルト・デ・アングリルは伝説の登り。アルベルト・コンタドール氏(2017)やジルベルト・シモーニ氏(2000)のような名クライマーだけが、勝つことができる登りです。
しかし、今年のブエルタでは、この登りは第2週の目玉。選手たちは翌週のことも考えて、このアングリルを上る必要があります。

ガリシアでの個人タイムトライアルとラ・コバディーリャ

第16ステージの個人タイムトライアルは、機材選択がカギ。2018年9月筆者撮影

アングリルを上った後も、まだ1週間を残すブエルタ・ア・エスパーニャ。最終週は、スペイン北西部のガリシア地方の個人タイムトライアルから始まります。距離は33㎞。ムロスという海辺の町がスタート地点です。
この地方を本拠地とする自転車チーム「ジオス・キューイ・アトランティコ」のエンリケ・サルゲイロ監督は、このタイムトライアルのコースについて次のように分析します。

「基本的に平坦で、コース自体も難しいものではありません。おそらく高速のタイムトライアルになるでしょう。そのため、各選手のタイヤをはじめとする機材の選択が、勝負を分けるカギになると思います。」
また、第17ステージは2020年のブエルタの最長ステージで、その距離は205㎞。中級山岳の続くステージです。サルゲイロ監督によると、この日のステージも要注意とのこと。

「この日のゴール地点のオーレンセは、夏は非常に気温が上がる地域なんです。このステージは距離も長いので、天候次第でサバイバルレースに変わる可能性もあります。」

その後選手たちは、ポルトガルのステージを走り、カスティーリャ・レオン地方のサラマンカへと移動します。そして第20ステージで、ラ・コバディーリャの登りゴールに挑むことになります。

ラ・コバディーリャは長く斜度のある登りが特徴の登りです。その登りを乗り切った選手が、翌21ステージでマドリードへと凱旋します。ゴール地点は、例年同様、マドリードのシベーレス広場です。

2021年のブエルタ・ア・エスパーニャは、ブルゴスからスタート

ブルゴスのカテドラル。2019年8月筆者撮影

ちなみに、すでに2021年のブエルタ・ア・エスパーニャはブルゴスでのタイムトライアルからスタートすることが、正式発表されています。

カミーノ・デ・サンティアゴの重要な中継点の一つとして、数々の巡礼者を迎え入れてきたブルゴスのカテドラル(大聖堂)。そのカテドラルの正面から、2021年のブエルタ・ア・エスパーニャがスタートします。

 

著者紹介
對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

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