辻善光選手が「さいたまディレーブ」で現役復帰
Bicycle Club編集部
- 2019年12月26日
さいたまをホームとする地域密着型チーム「さいたまディレーブ」から追加選手の発表があった。バイシクルクラブ2月号でもその肉体、トレーニング方法を披露している、「辻善光選手」だ。その活躍に注目したい!
(以下チームのTwitterより)
さいたまディレーブ 10人目となる選手を発表させて頂きます
国内屈指のピュアスプリンターである、辻善光選手(35歳)がさいたまディレーブに加入しました。UCIレース、Jプロツアーで勝利を知っている男が、国内トップシーンへ戻ってきました
バイシクルクラブ2月号ではその磨き上げられた肉体を披露。スプリンターとしてのトレーニングノウハウも公開している。
5年ものブランクを乗り越えて現役復帰
(以下、辻善光選手コメントチームFacebookより)
引退して5年が経ち、今また走ることになりました。
マトリックス、宇都宮ブリッツェン、チーム右京、湘南ベルマーレとトップチームでエースとして走っていました。
身体の不調から戦うモチベーションの低下とレースへの恐怖心、そして不整脈の手術をしたことで心拍数を上げることに不安を感じ2014年に引退しました。
引退後はTeamZenkoと名乗り、シクロクロスやトライアスロンに出場しながらトレーナーとして活動しました。
企業に所属せず、個人としての活動に様々な企業とサポーターの皆様に支えていただき今日まで活動を続けることができました。
自転車競技だけでなく、陸上競技やフィギュアスケート、トライアスロンの選手のトレーナーをしたことにより多くの知識と経験を得ることができました。
そこから自分自身を見つめ直し、2019年7月からトレーニングを再開しました。心拍数を上げる恐怖心はなくなっており、自転車に乗ると現役時代に感じた”調子がいい”感触を繰り返し再現することができるようになりました。
引退するときにエースのまま引退することに対してすごく悩みました。エースとアシストから成り立つこの競技でアシストしてもらった恩返しをせずに辞めてしまったのではないかと自問自答を繰り返していました。
今ならアシストとして走ることができるのではないかと感じましたがプロの世界で走っていた者として、35歳で復帰することは無理だと理解していました。
9月初旬にさいたまディレーブが発足するというニュースを見ました。そして宇都宮ブリッツェンのときに共に戦った長沼君が代表になると知りすごく嬉しく思いました。
9月末にウエアメーカーのサンボルトに長沼代表が来ることになり、ミーティングに同席しました。そこでもう一度走らないかと提案を受けました。
現在全力で身体を戻すトレーニングをしています。
5年ものブランクがありますが空白の5年間ではなかったと思っています。
かっこ悪い走りから始まるかもしれませんが2020ツールドフランス さいたまクリテリウムで2013年にサガンと競り合ったときのような走りができると信じてトレーニングをしています。
毎年、不整脈に悩んでいる方から相談を受けます。レース中に起こった発作により死にかけましたが適切な処置をし、今また全力で走れるようになりました。
僕が伝えることで苦しみだけでなく、命も救えるかもしれません。
走ることで勇気づけることができる選手になれるようラストチャンス頑張りますので応援よろしくお願いいたします。
プロフィール
選手名:辻善光
生年月日:1984年8月11日
身長/体重:169cm 62kg
出身地:奈良県
戦歴:
2010年 ツールド熊野 第1ステージ 優勝
2011年 ジャパンカップクリテリウム 4位
2012年 Jプロツアー白浜クリテリウム 優勝
2012年 Jプロツアー湾岸クリテリウム 優勝
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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