金メダリストを生んだ多摩市いろは坂で自転車愛好家が年末清掃、片山右京も参加
Bicycle Club編集部
- 2022年12月31日
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12月11日、東京多摩市のいろは坂で自転車愛好家が集まり「2022年度 年末いろは清掃」が行われ、多摩地区を拠点にレースを活動する実業団自転車チームのメンバー、グッド・チャリズム宣言!のメンバー、そして今回ゲストとして片山右京さんが参加した。
東京2020金メダリスト杉浦佳子さんを生んだ坂
いろは坂清掃が今の形で始まったのは6年前。Jプロツアーで活躍した地元の野口悠真選手、八幡光哉選手選手たちが練習場所としてこのいろは坂を使っていたことに始まる。その道路を使うことを地域住民に理解してもらいたいという思いからはじまった。その後、この地域に住むサイクリストの中山 沢さんが発起人となり、年末に清掃活動を継続してきた。当初は20人のみだった参加者も、コロナ禍をへて一時は減ったものの50人近くまで回復した。この活動は東京2020を機会に東京2020応援プログラム承認活動として登録された。さらに2021年に開催された東京2020のパラリンピックではこのいろは坂でトレーニングをしていた選手のひとり、杉浦佳子選手が金メダルを獲得するなど、活動メンバーに喜びを与えてくれた。
「年末いろは坂清掃」に参加したボランティアと集めた落ち葉の袋
アニメ版「耳をすませば」のロケ地として登場した「いろは坂」
このいろは坂は多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅近くにあり、多摩丘陵の入り口にあるつづら折りの坂。クルマやバスが通るほか、その雰囲気のよさから自転車乗りも多く走りに来る名所だ。ジブリのアニメ「耳をすませば」にもそのロケ地として登場したことで知られる。
例年どおり朝8時30分に集まった50名弱のメンバーが集まり、9時から清掃活動をはじめ、途中お茶休憩をはさんで12時ころまで清掃をおこなった。交通量のあるいろは坂なので立哨を立て、掃き掃除、落ち葉の収集、運搬などに役割を分け、コミュニケーションを楽しみながら清掃を楽しんだ。
自転車の未来のためにも地域の応援が必要
このイベントを取りまとめている実業団チームFORCEの守分雄治さんによると、いろは清掃は、清掃でもあり、応援するイベントでもあるという。今回のいろは坂清掃は、自転車乗りがいつも走る地域の住民との接点をもつための方法のひとつだ。じっさいに今回の清掃活動が地域でも知られるようになり、「ありがとう」といたるところで声を掛けられていた。片山右京さんもコメントしているが道路で行う自転車というスポーツはこうした地域とのつながりが不可欠となる。
「レース活動と地域での貢献活動の両方が必要」片山右京
「選手たちのちっちゃな練習会からこの清掃がはじまったことを知り感動しました。サッカーとかみているとすごいうらやましいんですよ、日本中でみんなで熱狂していて。それにはみんなで掃除をしたり、ロッカールームに折り鶴を置いたり、レース活動と地域での貢献活動の両面が絶対必要だと思います。日本人にマイヨジョーヌを着せると僕は言ってますが、こういう全員で挑戦して盛り上げていかないといけないと思っています。みんなでいい仕事をしながら、自信もって若いやつを育てて送り出すということを発信していきたいと思っているので力を貸してください」
2019年度 いろは清掃活動の様子はこちら
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