メイドインUK、注目のケミカル「ウエルドの秘密」【メンテナンス】
Bicycle Club編集部
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イギリス中東部、マンチェスターからクルマで約2時間の静かな町にあるウエルドタイト。
その歴史は古く、今から75年ほど前、イギリス軍用の自転車タイヤ、パンク修理材の生産から始まった。
メイドインUKにこだわる老舗メンテナンスケミカルメーカーの秘密を紹介しよう。
問:あさひ https://www.weldtite.jp
その起源はパンク修理材というウエルドタイト
ウエルドタイトの起源はパンク修理材。その後、事業規模を拡大し、現在ではパンク修理材だけでなく、自転車のメンテナンス用品全般を展開している。
現在では定番潤滑剤となったTF2ドライテフロンルブリカントなどの潤滑剤シリーズをはじめ、クリーニング剤、パッチキットは品質管理の行き届くイギリスの自社工場内で生産している。多くのケミカルメーカーがアジアでの生産を行っているなか、イギリスの自社生産にこだわりを持つ。
パッチひとつとっても、チューブへの食い付きや伸縮性、薄さ、耐久性といった品質を追求。現在でも自社研究室内で繰り返し性能検査を行い、当時から続く高い品質を維持している。ハンバー川のほとりにある自社工場内では、常時40人ほどのスタッフが作業を行う。整理整頓の行き届いた静かな環境で生産され、イギリスから世界中に送り出されている。
長年、大々的なプロモーションを行わずにいた「知る人ぞ知る」ケミカルメーカーだったが、近年はイベントプロモーションにも力を入れ始めており、2019年スコットランドで行われたグラインデューロやヨークシャーでのロードレース世界選手権などビッグイベントへの出展、チームサポート、ライダーサポートを展開し、より広いユーザーからのフィードバックを商品開発に生かしている。
本社スタッフお薦め「ケミカルの使い方」
イギリス国内営業担当のエド氏。自転車に乗るのが大好きで夏場はロードライド、秋から冬にかけてはシクロクロスレースに参戦。レースごと、もしくは約200kmの走行後にメンテナンスするという。ここでは洗車と注油を、実際に通勤やレースで使用している愛車で実践した。
浮き出た汚れはジェットブラストで流す
ジェットブラストはチェーンやスプロケットなど、ドライブトレインの強力な油汚れをきれいにしたいときに薦めたいディグリーザーだ。洗車の最初にやっておこう。その名のとおり、強力なエアで汚れを吹き飛ばしてくれるので、チェーンやスプロケットのすきまの汚れも落ちる。
チェーンクリーニングマシンはディレイラーにぶら下げて取り付け
手ぶらで手を添えないで作業できるためチェーンラインが一定に保たれ、クランクを回転させて洗浄する際にチェーンリングからチェーンが外れにくい。手を添えると思わずマシンに添えた手に力が入った瞬間にチェーンが外れてしまって作業が止まってしまうのだ。
洗車用洗剤の万能バイククリーナー
バイククリーナーはタイヤ、サドル、フレーム、ハンドルといったバイク全体に吹き付けて使用。泡で汚れを浮かせた後は軽くブラッシングして水で洗い流せばOK。汚れてしまって放っておかれがちな自転車も、こうして簡単にきれいになると定期的な洗車が楽しくなるのが不思議だ。
磨き仕上げ用のポリッシュスプレー
洗車の後は保護材を吹き付けて拭き取る。この仕上げ作業をしておけば、走行時の汚れが付きにくいほか、日差しから受け続ける紫外線によるフレームの劣化も防げる。ていねいに拭き上げることで愛車への愛着も湧いてくるので、バイクの長持ちにもつながっていく。
仕上げは種類豊富なTF2をチェーンに差す
用途や環境に合わせてラインナップされるTF2のルブリカントシリーズ。チェーンクリーニングをし、チェーンをきれいにしたら、注油をしよう。ノズルから一滴一滴、一コマ一コマていねいにチェーンのコマに塗布したら、プレート側面などに付着した余分なルブをウエスで拭き取っておく。
用途天候に合わせてベストチョイスのチェーンルブを選ぶ
UK工場での様子はこちらから↓
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:樋口準人
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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