GARNEAU(ガノー)・ゼネラルグラベルパフォーマンス|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2020年02月03日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回はフルカーボンフレームに40Cのハイボリュームタイヤをアッセンブルしたガノーのグラベルロード、GARNEAU・GENERAL GRAVEL PERFORMANCE(ガノー・ゼネラルグラベルパフォーマンス)
を管洋介がテスト!
すべての路面をボーダレスに駆け抜けるグラベルロード
ゼネラルグラベルパフォーマンス
カナダのケベック州で元オリンピック選手のルイ・ガノー氏がウエアブランドとして立ち上げたルイガノ。1997年からは日本においてライセンス生産された自転車ブランドが成功を収め、2008年から自社によって「ガノー」ブランドとしてハイパフォーマンスを追求したスポーツバイクを生産している。
同社は自転車が安全に走れる社会貢献活動にも積極的で、ケベック州において自動車がサイクリストを追い越す際に1.5m以上の間隔を空けるように義務づける法律の施行にも力を尽くしている。
ガノーの2020年ラインナップの特徴は、コンセプトの異なる3ラインにアパレルも含めてカテゴライズされたことだ。ロードバイクをパフォームシリーズ、フラットバーのスポーツバイクをコネクトシリーズとして位置づけるほか、アドベンチャー向けとしてエクスプローアシリーズを展開する。
このエクスプローアシリーズは、自由な乗り物である自転車の原点を追求し、舗装路だけでなく未舗装のグラベルや山中のトレイル、雪の上までも走行可能なバイクを展開する。
その筆頭となるのが、すべての路面に対応する意味でゼネラルと名付けられたバイクだ。今回インプレッションを行うのが、ゼネラルグラベルパフォーマンスで、フルカーボンフレームに40Cのハイボリュームタイヤをアッセンブルしたグラベルロードだ。
コンポーネントにはシマノのグラベルロード向けであるGRXを搭載。キャリアやアクセサリーを装着可能な台座を随所に配置したことで、路面状況の変化だけでなく日常のライドからツーリングまで幅広く対応した。
そのほかオンロード主体でグラベルにも対応する、スピード系グラベルライダー向けのゼネラルロードパフォーマンスも展開する。ライダーは自身のライディングスタイルに合わせたモデルを選択することが可能だ。
ガノー
ゼネラルグラベルパフォーマンス
27万円(完成車/税抜)
■フレーム:フルカーボン ノーボイドモールディングテクノロジー ■フォーク:フルカーボン ■コンポーネント:シマノ・GRX ■ハンドル:イーストン・EA70AX ■ステム:イーストン・EA70 ■シートポスト:UDカーボン ■サドル:フィジーク・アンタレスR7 ■ホイール:シマノ・WH-RS171 ■タイヤ:ケンダ・フリントリッジスポーツ700×40C ■サイズ:460、490、520、550mm ■カラー:ダークブロンズ×バサルトグレー ■試乗車重量:9.5kg(460mm/ペダルレス)
スポーツバイクの原点を楽しめるグラベルロード
管洋介がインプレッション
落ち着いたまとまりと自己主張を兼ね備えたシルエットが好印象のバイクだが、単にグラベルロードとしてとらえるべきでない高い性能をもっている。地面とタイヤの間にクッションを置いたようなフワフワとした接地感は、非常に軽やかなペダリングフィールを生み出す。
カーボンフレームの仕上がりが秀逸で、ハイボリュームのタイヤとマッチしたトラクションを生かした推進力が発揮される。
直進性に優れた安定志向の乗り味だが、軽やかで流れるようなハンドリングでコーナリングを楽しむこともできる。
このマイルドで跳ねるように加速する躍動感はオンロードでもオフロードでも路面を問わずに発揮され、ロードバイクでは味わえなかったノンストレスなライドフィーリングは新鮮で冒険心をくすぐってくれる。
また最新鋭のスタイリッシュなフォルムをもちながら随所にキャリア用のダボやボトル台座が組み込まれるのもポイントだ。まずは日帰りでひとしきりオフロードの感触を楽しんだ後には、バッグを取り付けて旅の相棒としても使用できる拡張性がある。
ロードバイクのスピードに魅了されたライダーたちがサイクルツーリズムの世界観、原点回帰に気付かせてくれる一台だといえる。
インプレッションライダー
管洋介
競技歴22年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。
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問:あさひ www.garneau-japan.com
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