ARAYA・レーシングホイール(チューブレス)【TEST ME】
山口
- 2020年01月23日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は性能だけではなく、価格のバランスも考えて作られたアラヤのレーシングホイールを編集部の山口がテスト!
トラック日本ナショナルチームも使うアラヤがロードナローリムホイールを発売
アラヤが軽量カーボンリムの「レーシングホイール」を発売する。
いまトレンドのワイドリムではなく、あえてリム外幅23mmのナローリムを採用することで、チューブレスで1439g(チューブラーモデルなら前後で1220g!)という軽さを実現している。
アラヤのホイールは日本のトラックナショナルチームがそのディスクホイールを使っていことで知られるが、開発と製造をしているのは元レーサーの鉄沢孝一さんだ。「スポーク組みもラジアルではなく、タンジェントにすることで、路面からの振動が分散されるため、乗り心地がよく、かつねじれにも強い構造になっています」と鉄沢さん。
性能だけではなく、価格のバランスも考えて作られたのがこのレーシングホイールだ。
タンジェントスポーク組の名ホイール
ARAYA・レーシングホイール(チューブレス)
18万円(前後セット、クイックリリース付属/税抜) ※チューブラー仕様17万円(税抜)もあり
●対応ブレーキ:リム ●リム:UDカーボン ●対応タイヤ:チューブレス、クリンチャー ●リム高:38mm ●リム幅:23mm ●重量:1439g±5%(前後セット)
時代に逆行する今だから欲しい軽量ナローリムホイール
ナローリムホイール。正直、時代遅れでは?と思ったが、その思いは乗った瞬間に吹き飛んだ。よく進むのだ! 「同じカーボン素材を使った場合、ワイドリムはナローリムに比べ30-40g重くなるので、あえていまは少ない23mmリム幅にしました」と鉄沢さんが言うように、多少重たいチューブレスモデルでも軽く、チューブラーモデルならヒルクライマー垂涎の走り心地だ。さらに全体としての剛性は高く、踏むと伸びて回るのに、路面からの突き上げはマイルドなのだ。この不思議な感覚は何か? まさに鉄沢さんのいうラジアル組みではなく、タンジェント組みにしている効果だろう。
TESTER/ヤマグチ
かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで全日本選手権出場経験をもつ。45歳を迎えた現在では体力の衰えをカバーしつつも、グランフォンドを楽しむ
問:アラヤ http://araya-rinkai.jp
その他のTEST MEの記事はコチラから。
SHARE
PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。