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洗車のコツを習っちゃいました! ラバッジョ福井さんがルブリカントで講座

「自転車を洗車するなら水を使える環境がベスト!でも、住宅事情がそうはいかない」という人向けに、洗車のテクニックを「ラバッジョ」の福井響さんが教える。

これは2月15日に東京・荒川沿いにある自転車乗り専用マンション「ルブリカント アラカワベース」で開催されイベントで、その様子をお伝えする。

普段は関西で活動するラバッジョの福井さん。2月15日にルブリカントで開催されたイベントでは洗車サービスと講習を行った。洗車サービス(3500円/15分)は予約制で行われたが、すべての予約が完売という人気っぷりだった。

プロなら15分でここまで洗車できる!

ラバッジョ福井響さんの洗車作業を紹介しよう。

まず驚くのが15分ほどの洗車で、スプロケットやチェーンの油汚れが手で触れるくらいにきれいになり、さらに泡洗車によってフレームもきれいになる。そして仕上げにはポリッシュ剤と好みのチェーンルブを塗布してくれるサービスだ。

普段なかなか汚れをとることができない、スプロケットの裏側、さらにチェーンの内側まで手で触っても汚れがつかないレベルにまできれいにしてくれる。

水を使える環境なら溶剤をうまく使う

「洗車の習慣を広めるのがラバッジョの使命ですから、面倒だとみなさんにやってもらえなくなります。ですから簡単で安上がりな方法をお教えします」という福井さん。

もちろん、洗車にはより理想的なやり方、さらに丁寧にやろうとすればいくらでもあるが、その福井さんがここで教える洗車はあくまでも、簡単で合理的な方法。100均で手に入る手袋や束子など使えるものは多いという。

ルブリカントのような水を使える環境なら、ホイールを外してフレームからドライブトレインまで丸洗いできる。

水道が使えないような環境では、ホームセンターで買えるポンプ付きの洗車機も便利だという。

水が使えないならパーツクリーナーで代用

水を使えない環境で自転車を洗いたいというケースは多い。そこで福井さん聞いてみた。

「ディグリーザーで最初にチェーンやスプロケットなどの油汚れ部分をきれいにします。そのあとで、本来ならば水洗いしたいところですが、水が使えない場合にはパーツクリーナーで、チェーンやスプロケット、変速機などを洗浄します。布で垂れないように受け取りながら、洗い流します」。

ここでは福井さんによる水を使わない洗車作業を紹介していく。

① ホイールを外して、ダミーハブを取り付ける

まず、ホイールを外して、エンドに取り付ける「ダミーハブ」を使おう。ホイールを外した状態で、クランクをまわし、チェーンをうごかすことができる。さらにディレイラーの裏側やブレーキとホイールの隙間も洗浄できる。こうすると作業効率が格段によくなる。

ダミーハブとはエンドに取り付ける、洗浄用の工具。ハブがあるようにスプロケットをまわせる。

② ドライブトレインを油汚れをディグリーザーで洗浄

ディグリーザーと呼ばれる、強力な界面活性剤を使うことで、油を洗い流せるようになる。ディレイラーやチェーン、スプロケットについた油汚れを浮き上がらせることができる。

福井さんの場合、ディグリーザーにはVipros  Gherkin αを使っている

③ ドライブトレインをパーツクリーナーで洗い流す

本来ならば、④のフレームの洗浄の後にまとめて水洗いして油汚れを洗い流したいところが、水が使えない場合にはここでパーツクリーナーで代用し、油汚れを洗い流す。

ディグリーザーで浮かした汚れは、タオルで受けながらパーツクリーナーで油汚れを流し落とす。あと、福井さんがお薦めするの100均で買える「セリアの手袋グレンチェック柄ロンググローブ」。

④  車体全体を中性洗剤で洗車

中性洗剤を薄めたものをスプレー容器に入れ、これでフレーム全体を洗う。スプレーでフレーム全体を濡らしたら、油で汚れていない布で汚れをきれいに拭きとる。さらに水で濡らし絞った布で中性洗剤を拭き取って仕上げよう。

もちろん専用品がよりベターだが、なければ中性洗剤をスプレー容器に入れ、水で薄めただけの溶液でもきれいになる。ただし、仕上げの水拭きをお忘れなく。

さらにポリッシュ剤で仕上げれば、より汚れが付きにくくなる。製品によっては洗浄剤とポリッシュ剤を兼ねた商品もある。

⑤  仕上げの注油

最後に注油することをお忘れなく! ディグリーザーで油を流してしまっているので、このまま放置すると錆びてしまう。そこでディレイラーなどの可動部分に注油をする。また、チェーンに注すオイルはディレイラーへ使う油とは別に専用品を使ったほうがベターだ。

ディレイラーやブレーキに注油し、それを拭き取っていく。ただし、リムブレーキのブレーキパッドやディスクブレーキのキャリパーに注油しないように注意する。

チェーンへの注油は25滴を目安に

最後に福井さんからチェーンに注油するときのポイントを聞いた。

「メーカー推奨は一コマ一コマに注油して、あまったぶんをふき取るやり方です。ただ、自分流はこれを簡単にやるために、チェーンルブ25滴ほどをチェーン全体に垂らすようにしています。あとはクランクを回して変速すれば全体にオイルがまわるのでおしまいです。この25滴というのはチェーン全体に必要なオイルの量で、クランクを回すことで、チェーンにオイルがいきわたります。なので、ふき取る必要もありません。プロはクランクを回しながらチェーンを指で触り、その滑り具合でオイルの量を感じ取り、調整します。オイルが足りなければ指の滑りが悪くなります。その場合にはオイルを足します」

チェーン25滴たらして、あとはクランクをまわして全体にオイルを回そう。「すぐに乗るのであれば、走っているうちにオイルが全体にまわっていきます」と福井さん。

ラバッジョとは

イタリア語で の”洗車場”  “Lavaggio”(ラバッジョ)に由来する。 プロチームの専属メカニックだった福井響さんが、2019年に帰国し開始した洗車をベースにしたプロメカニックサービス。

 

ラバッジョ代表: 福井 響

2014年シーズンから6年間、イタリアを拠点にプロ自転車チームにて専属メカニックを務める。

メカニック業務で経験を積みながら、自転車の本場であるヨーロッパと日本の大きな違いを目の当たりにする。

2019年のシーズンをもって日本に帰国し、母国の自転車界に経験をフィードバック出来るよう新たな挑戦を始める。

問い合わせ先:自転車の洗車専門店【ラバッジョlavaggio.jp/

ルブリカント アラカワベースとは

ルブリカント アラカワベース 江東区東砂にできたサイクリスト専用マンション。1階と2階に共用スペースが設けられ、入居者なら自由に使えるほか、24時間ズイフトによるトレーニングが可能など、サイクリスト目線で作られた賃貸マンション。ただいま入居者募集中。

ルブリカントでは今後もこのようなイベントを随時開催していく。

イベントスケジュール・内容はルブリカントのHPでチェックしよう。

ルブリカント アラカワベース

■物件概要

●所在地:東京都江東区東砂7-11-16 ●ロケーション:地下鉄東西線南砂町駅 徒歩13分 ●地上11階建鉄筋コンクリート造
●戸数:38戸 ●間取り:ワンルーム・専有面積25.19㎡ ●賃料月額:10万1500円~10万9500円(管理費1万5000円)

 

問い合わせ先:長谷工不動産 TEL03-3452-7184 www.livwiz.jp/lubricant

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

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