【愛宕山】千葉県｜日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-

Bicycle Club / モデル／サイクリスト

日向涼子

2020年02月11日

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「千葉県・愛宕山（あたごやま）」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。

千葉県・愛宕山（あたごやま）

本格的なヒルクライムにはまだ寒い季節にも、坂の達成感も味わいたい。そんなワガママな私が今回選んだのは、「日本でいちばん標高が低い県のいちばん標高が高い山」です。
さて、ここで問題です。日本でいちばん標高が低いのは47都道府県のうち、どこでしょう？
答えは、そう、千葉県です。平均標高が45mと日本で一番低いのですが、各都道府県の最高地点（山頂）が一番低いのも千葉県なのです。今回はその最高地点がある愛宕山へ行ってきました。

日本で一番標高が低い県とはいえ、県内では最高峰。標高は408mと冬でなまった身体にはちょうどいいうえに、交通量は少なく路面状況も良好と走りやすい。そして、山頂は航空自衛隊の峯岡山分屯基地内にあるというユニークな山。
自衛隊基地というだけあって、入場には事前に電話確認をしたうえで申請書を提出し、見学時には身分証を持参する必要があります。でもこの手間さえ惜しまなければ自衛隊員が基地内を案内してくださるというスペシャル感！　これは坂が好きな人も苦手な人も、一度は行ってみたくなる坂ではないでしょうか。
見学は自衛隊員の休憩時間を利用しているので12～13時の間と限られていますが、近くには千葉県指定名勝である大山千枚田や日本酪農発祥の地ならではのメニューなど観光地としても楽しめるので、ウォーミングアップがてら周辺地域でのライドを楽しんでから、千葉県最高峰に挑むのがオススメ。

大山千枚田は面積約4ヘクタールの急傾斜地に大小375枚の田んぼが連なる「東京から愛宕山へいちばん近い棚田」として知られる。

日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田であり、昔ながらの里山の風景は貴重な文化的景観。四季で異なる風景は日本棚田百選に選ばれ、とくに3月から苗が育つまでのあいだは水面に陽の光が差し込み、絶景が現れます。

起点となる長狭中学校前交差点から国道410号を南下して約4㎞。航空自衛隊峯岡山分屯基地の看板が見えたら本格的な坂がスタート。

この先に基地があるとは思えないほど静寂で自分の息づかいしか聞こえない。勾配の緩急変化はあるが若葉のすきまからキラキラとこぼれ落ちる金色の光に癒しを感じるパワースポット。

航空自衛隊峯岡山分屯基地敷地入口。ここまでの勾配はキツめだが、信号がなく路面はなめらか。クルマも少ないので走りやすい。路面に書かれている「止まれ」の文字が見えたら停止を。

基本的にゲートは開いているが、通過する前に設置されている電話で見学予約している旨と予約者の名前を伝えよう。

基本的には自衛隊に用がある人しか通らないが、自衛隊の車両が通行する場合には道をあけて待機。また、時速40㎞制限なので下山時はゆっくり走行しよう。

千葉県最高峰に到着！

愛宕山の登頂者全員に配布される名刺サイズの記念カード。愛宕山三角点の写真の横には登頂した日と自分が年度で何番に登頂したかがわかるシリアルナン
バーが入っているので世界で一枚しかない記念品。

ご自身もロードバイク乗りの広報官が案内してくださいました。もちろんバイシクルクラブを読んでいるそうですよ！

千葉県・愛宕山のヒルクライムデータ

距離

7.1km

標高差

299m

平均勾配

4.2％

スタート地点

46m

ゴール地点

345m（最高地点408m）

コース概要

千葉県のおすすめヒルクライムコース情報はコチラから。
千葉県のおすすめヒルクライムコース

愛宕山のおすすめスポット

10種類以上のカステラが無料試食できる新名所

農林水産大臣賞を受賞した宮本養鶏から毎日届けられる新鮮卵と国内産の小麦粉といった厳選素材を使用した優しい口どけのカステラを直売。毎日団体客が押し寄せるほど大人気のお店。種類が豊富でどれににようか迷ってしまうが、試食コーナーには10種類以上のカステラが常設されているので、気に入った味を手に入れて坂に備えよう。

カステラ工房ルアーシェイア

千葉県鴨川市宮山1708-1
TEL.04-7099-8090

周辺地域の歴史と営みが味わえる古民家レストラン

お店の一番人気は日本の米づくり百選に選定された長狭米使用のライスバーガー。塩味がきいたお米に挟まれた具は牛乳に酢を入れかためて作った「チッコカタメターノ」という郷土料理。鶏肉のような食感とモッツァレラチーズに似た味わいが楽しめる。南房総市は日本酪農発祥の地。

棚田カフェごんべい

千葉県鴨川市平塚546-1
TEL.04-7099-9052

今回のロードバイク＆コーディネート

どんなシーンでも快適に速く！山岳向きのディスクロード

1994年に誕生したスイスブランドのBMC。オールラウンダーのチームマシーンは、独自のエーステクノロジーのソフトウェアベースで、最適なフレームを構築していくアプローチを採用。最新モデルSLR01では、実績ある前作を上まわる剛性重量比を達成しています。エアロロードとディスクブレーキの親和性が高いことから、いわゆる軽量モデルが減りつつあるなかで、今回のチームマシーンは、坂道でも進みがよく、山岳を積極的に走りたくなるモデルでした。ダンシングの振りも軽く、どんなシーンも快適に速く走りたいライダーにオススメです。