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ブエルタ・アンダルシアでヤコブ・フルサン選手が2連覇!

毎年2月に開催されるスペインのレースのブエルタ・アンダルシア。例年通り今年も山岳がレースの舞台となった。好天で気温の高い日も多かった今年のレースの様子を、スペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

アンダルシアの山岳が舞台となるコース設定

挨拶しているのはホルヘ・アルカス選手(モービースター)。Photo by Yukari TSUSHIMA.

毎年山岳主体のコース設定がされるブエルタ・アンダルシア。今年もその例外ではなく、5ステージ中4ステージがクライマー向けのステージとなりました。

今年、このレースに出走したチームの内訳は次の通りです。

ワールドツアー・チーム 8チーム

アスタナ、ジュンボ・ビズマ
ミチェルトン・スコット
モービースター
ロト・スダル
バーレン・マクラーレン
AG2R・ラ・モンディアル
UAEエミレーツ

プロコンチネンタルチーム 12チーム

シルクス・ワンティ・ゴベル
トータル・ダイレクト・エナジー
カハルラル・セグロスRGA
B&Bホテルズ・ビタル・コンセプト
アルぺシン・フェニックス
フンダシォン・エウスカディ
アルケア・サムシック
リバル・レアディネス・サイクリング・チーム
スポート・バーレンデレン・バロイズ、ガスプロム・ルソベロ
ブルゴスBH
ビゴール・ワローン・ブリュッセル

コンチネンタルチーム 1チーム

ケルン・ファルマ

昨年のこのレースの優勝者のヤコブ・フルサン選手を筆頭に、この春絶好調のジャック・ヘイグ選手(ミチェルトン・スコット)、そしてこのレースが今季初レースのミケル・ランダ選手(バーレン・マクラーレン)が今年の優勝候補と考えられていました。

第1ステージ 初日から総合優勝候補が直接対決

第1ステージスタート前。バーレン・マクラーレンのミケル・ランダ選手(写真左)とペリョ・ビルバオ選手(同右)。Photo by Yukari TSUSHIMA.

マラガの隣町のアルウリン・デ・ラ・トーレをスタートし、グラザレマがゴール地点となる第1ステージ。この日選手たちは、3カ所の3級山岳と1カ所の1級山岳を登ります。最初の登りがあるのは、スタートしてからわずか35㎞の地点です。

スタート地点では、若干曇り空で小雨もパラつきましたが、幸いレース中は選手たちにとって雨が問題になることはありませんでした。

スタート直後から8人ほどの選手が飛び出し、逃げ集団を形成します。メイン集団とのタイム差は最大で3分以上開きました。

レースが動いたのは、この日最後の登りとなったラスト20㎞地点。エンリク・マス選手(モービースター)やダビッド・デ・ラ・クルス選手(UAEエミレーツ)、そしてヨン・イザギーレ選手(アスタナ)が動き始めますが、結局この集団を抜け出し一番最初にゴールに飛び込んだのは、昨年優勝のヤコブ・フルサン選手(アスタナ)。

「去年、このレースで優勝してるから、いい感じでレースに挑めているんだ」と語るフルサン選手が、初日からリーダージャージを着ることになりました。

第2ステージ 唯一のスプリント・ステージはスペイン人選手が勝利

第2ステージで優勝したゴンザロ・セラノ選手(写真右)。写真は第3ステージスタート前。Photo by Yukari TSUSHIMA.

この日はセビリャをスタートし、イズナハールをゴールとするスプリンター向けのコースです。登りは3級山岳が3カ所だけという、比較的平坦なステージですが、ゴール直前には斜度7%の坂がありました。そのため、この日のステージは坂を苦にしないスプリンターに注目が集まります。

スタートから4人の選手が逃げたこの日のステージ。ゴールまで約30㎞地点にあるこの日最後の峠まで、この先頭集団が逃げ続けます。そしてこの逃げ集団がメイン集団に吸収された後には数人の選手が飛び出しますが、すでにハイペースでレースをコントロールしていたスプリンターを抱えるチームが、この動きを阻止します。

そしてゴール前の7%の登りを最も速く登り切ったのは、スペインのカハ・ルラル・セグロスRGAの若きスプリンター、ゴンザロ・セラノ選手でした。セラノ選手は今年プロ4年目。基本的にはスプリンターですが、この日のレースでもわかるように登りも苦にしないため、1DAYレースや短期間のステージレースでも比較的総合上位に来る選手です。

ぜひ、今年のスペインのレースでは、セラノ選手にご注目ください。

第3ステージ 最後のカーブで一波乱。フルサン選手、山岳ステージ連勝

エンリク・マス選手選手(写真右)。写真は第2ステージのもの。Photo by Yukari TSUSHIMA.

オリーブオイルの名産地ハエンから、革製品の名産地ウベダへと向かうこの日のコース。今年のブエルタ・アンダルシアのクイーンステージとなりました。この日は距離約170㎞、3級山岳1カ所、2級山岳2カ所、そして1級山岳2カ所を選手たちは登ります。

スタート直後に7人のサイクリストが逃げ集団を作りますが、その中にエンリク・マス選手(モービースター)の姿がありました。しかし、メイン集団が逃げ集団を完璧にコントロールし、タイム差が最大で2分までしか開きません。

そして逃げ集団が吸収され、ゴールのウベダの街にメイン集団が入ります。実はこのウベダの町は、小さな革細工の工房が立ち並ぶ小道の多い町です。そしてそんなウベダの小道がゴール前、選手たちを惑わす要因になりました。

この町に先頭集団が少人数で入り、最後のカーブを曲がる瞬間、バーレン・マクラーレンのテウンス選手とミチェルトン・スコットのジャック・ヘイグ選手の2人が道を間違えます。その2人を残して、その間にゴールに飛び込んだのは、フルサン選手でした。

好調の2人を、幸運にも助けられた形でゴール前に振り切ったフルサン選手。とはいえ、彼の好調さを十分に見せつけたステージとなりました。

第4ステージ この春好調のヘイグ選手がステージ優勝

第4ステージゴール前。フルサン選手を抑えてヘイグ選手がステージ優勝。Photo by Yukari TSUSHIMA.

第4ステージはビリャヌエバ・メシアをスタートし、グラナダをゴールとする125㎞。3級山岳が2カ所と1級山岳が1カ所というコースです。前半は比較的平坦なコースですが、レース中盤から登りが続きます。

2カ所目の3級山岳の下りが、非常に道幅が狭くカーブの多い場所であったため、ここでメイン集団が分裂。18人の先頭集団が形成されます。そして、その先頭集団のままグラナダの周回コースへ選手たちが入りました。
アルハンブラ宮殿の隣を通り、再度選手たちがゴール前に来る頃には、ステージ優勝候補は、フルサン選手をはじめとして、イザギーレ選手やマーク・ソレル選手(モービースター)、ブラッドリー・マクナルティ選手(バーレン・マクラーレン)、ジャック・ヘイグ選手(ミチェルトン・スコット)の5人に絞られます。

最後の200mのスプリントを制したのは、ヘイグ選手。「昨日のゴール前、コースを間違えて落ち込んだけど、今日は僕にもチャンスがあるステージだったから」といつもの笑顔で、ゴール後記者からの質問に答えました。

一方、フルサン選手はこの日でほぼ総合優勝を確定させました。しかし、実はフルサン選手、翌日の個人タイムトライアルでもステージ優勝を狙っていたのです。

第5ステージ 個人タイムトライアルはテウンス選手が僅差で勝利

第5ステージを制したダイラン・テウンス選手。 photo by Yukari TSUSHIMA.

今年のブエルタ・アンダルシア最終ステージは個人タイムトライアル。距離はわずか13km、登りらしい登りはほとんどないコースです。

スタート・ゴール地点となったラ・カラ・デ・ミハスは海辺の村。しかし、選手たちが苦しむほどの風はありませんでした。
このタイムトライアルを制したのは、第3ステージのゴール前、道を間違えた選手の一人だったバーレン・マクラーレンのテウンス選手でした。

総合順位の表彰台。優勝のフルサン選手(写真中央)、第2位のヘイグ選手(同左)、第3位のランダ選手。Photp by Yukari TSUSHIMA.

そしてこの日もステージ優勝を狙っていた総合優勝のフルサン選手は、テウンス選手と同タイムの第2位でした。
山岳ステージだけでなく、ほぼ平地のタイムトライアルでもその実力を見せつけたフルサン選手。彼の好調さと、レース前に報道された彼に関する悪いニュースにも動じない、強靭な精神力を見せつけた形になりました。

 

著者紹介
對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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