最新フックレスリムホイール!ZIPP・303 ファイアクレスト チューブレス ディスク【TEST ME】
管洋介
- 2020年06月25日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はディスクブレーキやチューブレスタイヤに対応した、ZIPP・303 ファイアクレスト チューブレス ディスクを管洋介がテスト!
フックレスリム採用の2021年最新カーボンホイール
つねにホイール界に新しい革新をもたらすジップから、「303ファイアクレスト」カーボンホイールが発売された。同名のモデルは長くラインナップされているが、ディスクブレーキやチューブレスタイヤに対応した最新版になる。
最大の特徴は「フックレスリム」、つまりタイヤビードをひっかけるためのフックを廃したリム内側の形状だ。リム内幅を広げることで、タイヤに荷重をかけても潰れづらく、変形することで損なわれていた運動エネルギーがより路面に伝わる。
フックレスリムのメリットはほかにも多数。例えばリムに装着したタイヤの段差が少なくなって、ふたつの一体感が増し、ここで発生していたドラッグが少なくなることで空気抵抗が減少。フックをなくしたことでリム自体の軽量化も実現。
28C以上のタイヤを装着することで荒れた路面での振動吸収性も上昇する。推奨タイヤはジップの「タンジェントRT28チューブレス」だ。
大幅にプライスダウンロゴも一新
ZR1ディスクハブを採用。フリーボディーのラチェット機構は、噛み合う爪の数を従来の2倍に増やしたことで、合計66段のノッチを刻む。力の「かかり」が向上。
ファイアクレストといえばこのティンプル加工。空気の離れをよくすることでさらにエアロ性能を高めている。
上に向かってまっすぐになっているリム両端。基本的にはチューブレス用だが、緊急時はチューブを入れられる。
ZIPP・303 ファイアクレスト チューブレス ディスク
11万4100円(フロント/税抜)、12万円(リア/税抜)
●対応ブレーキ:ディスク ●対応タイヤ:チューブレス ●リム内幅:25mm ●対応タイヤサイズ:28 mm以上推奨 ●重量:1352g
高ケイデンスなら瞬発力抜群! トルクフルならゆとりのある踏み心地!
ひと踏みめからホイールの軽さと高い駆動剛性の印象が強く、高ケイデンスではトルクと推進力が極めて俊敏に連動する。瞬発力が抜群だ。エアロ性能に包まれた直進性能と滑らかなハブの性能を味方に、驚くほど速い展開で高速域に到達し、けた外れのクルーズパフォーマンスを発揮。トルクフルに踏むと、タイヤのクッション性をトラクションに、ゆとりのある踏み心地が得られるので、とくにヒルクライムでは強く長くペダリングを続けていける。また横剛性はセミハードな印象で、バイクを倒し込んでコーナーへ切り込んでいく際、安心してバイクに身を預けられるほどコントロール性に優れている。
TESTER/管洋介
競技歴23年のベテランライダー。世界中のレースを転戦するとともに、業界の講師としても活躍。さまざまなバイク、パーツをインプレしてきた。装着タイヤの空気圧は72PSI(体重67㎏)
問:インターマックス www.intermax.co.jp
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