
⽇本⼈初! 世界のトップが集うプロサイクリスト協会のアンバサダーに與那嶺が就任

BiCYCLE CLUB 編集部
- 2020年07月01日
6月30日、オランダで活動する女子ロードのオリンピアン、與那嶺恵理選手(アレ・BTC リュブリャナ)が、CPA(Professional Cyclists Association/プロサイクリスト協会)のアンバサダーに就任した。CPAはスイスに設置されているプロのライダーの利益を守る国際的な非営利団体で、ワールドツアー、プロコンチネンタル、コンチネンタルプロ選手が所属する選手たちの労働組合だ。UCI(国際自転車連合)、チームやレース主催者に対して選手の立場を向上するために機能している。
CPA会長はジャンニ・ブーニョ、最低賃金などを交渉する団体
CPAは1999年5月15日にジロの開幕前夜に作られて以来、UCIの一部として機能し、ライダーを代表する団体だ。初代会長はイタリアのフランチェスコ・モゼール、2007年にはフランスのセドリック・ヴァスールが引き継ぎ、現在のCPA会長はジロ・デ・イタリアや世界選手権で勝っているイタリアの元スター選手ジャンニ・ブーニョだ。チームに対しては選手の最低賃金や保障、さらにレース主催者に対しては悪天候の際にレースの中止を求めるなど、選手の地位や安全を守るための交渉を行っている。
さらに2017年にはCPAは、女性アスリートにも門戸を開き、女性支部が開設された。
今回與那嶺選手がアンバサダーとして就任したのはこのCPA女性支部で、元ロードレースの世界チャンピオンのアレッサンドラ・カッペロットが支部長を務める。
與那嶺恵理コメント
日本の皆様へ
この度、與那嶺恵理はCPA(Professional Cyclists Association)女子アンバサダーに就任いたしました。
私はCPA Womanが行っている活動(選手へのハラスメント撲滅、男女平等、賞金、給与の平等)に賛同し、今私が戦っているワールドツアーが、今年より来年、来年より再来年、未来がより良くなるよう、CPAを通じて行動を行っていきます。
世界で4人しかいないアンバサダーに任命されたことは名誉なことですが、行動、実行があってこそ女子選手の未来が良くなります。
自分の結果を求めながら、女子選手の地位向上へ向け、全力で取り組みます。
全てを力に変えて
與那嶺 恵理
CPA(Professional Cyclists Association/プロサイクリスト協会)WEBサイト
https://www.cpacycling.com/
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