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トレックの主力ロードバイク「マドンSLR」450gの軽量化に成功!|TREK Madone SLR

軽量ヒルクライムモデル「エモンダSLR」を発表したトレックから、エアロロードの最高峰・マドンのモデルチェンジが発表された。フレームデザインやジオメトリに変更はないものの、フレームやフォークの素材、BB規格が大きく変更されるビッグマイナーチェンジだ。注目のチーム仕様の完成車ではトータルで450gもの軽量化を実現している。

注目はOCLV 800カーボンとT47BBの採用。新型TREK Madone SLR

(マドンSLR9 eタップ トレック・セガフレードカラー ネイビースモーク/バイパーレッド))
トレック・セガフレードのチームカラーは、塗料の軽量化により、塗装のみで50gの軽量化を実現している

マドンSLRは、最新モデルでOCLV 800カーボンとT47BBを採用する大幅なアップグレードが行われる。フレームデザインやジオメトリに変更はないものの、フレームやフォークの素材、BB規格が大きく変更されるビッグマイナーチェンジだ。

新型マドンSLRは、フレーム素材やアッセンブルされるパーツの進化を受け、持ち味である高い空力性能を犠牲にすることなく、軽量化を達成している。主な進化のポイントを下記にまとめる。

新型マドンSLR進化のポイント

その1
OCLV 800シリーズカーボンを採用

先日ヴェールを脱いだエモンダSLRに採用されたOCLV 800シリーズカーボンを新型マドンSLRでも採用。2年の開発期間をかけて完成したこの新素材は、OCLV 700シリーズカーボンと比べて30%も強度が高められている。これによって素材の使用料を最小限に抑えられるため、マドンSLRは旧モデルと比べてフレーム単体で80gの軽量化を実現している。

その2
T47 BBを採用

ドマーネやエモンダなど、トレックの最新のカーボンロードで採用されているT47 BBを新たに採用。クリスキングなどが主導して開発されたこの規格は、圧入式ではなくねじ切り式を採用し、圧入式BBの弱点である音鳴りなどのトラブルを解消する。BBシェル幅が85.5mmあり、クランクシャフトを保持するBBのベアリング幅を広くとれるため、クランクシャフトがねじれることによるパワーロスを減らす。BB90では物理的に無理だった30mmスピンドルのクランクの装着もベアリングを交換することで可能になった。

その3
チーム仕様の完成車では最大450gの軽量化

旧モデルで定評のあった優れた空力性能はそのままに、各部をアップデートすることで最大450gの軽量化を達成している。主な内訳は下記のとおり。

  • フレームデザインはそのままに新しいOCLV 800シリーズカーボンを採用。空力性能を維持しながら、フレーム単体で80g軽量化。
  • 新型アイオロスRSL 37 ホイールを採用し、アイオロスXXX 4(リムハイト47mm)とほぼ同等の空力性能を保ちつつ、100gの軽量化を実現。
  • 新型エモンダにも採用されているステム一体型ハンドルアイオロスRSLバー/ステムを採用。Madone専用2ピースハンドルバーとほぼ同等の空力性能を実現しつつ、160g軽量化。
  • トレック・セガフレードチームカラーのフレームでは、塗料をカーボン地が透けるほど薄いものに変更して軽量化することで、フレーム重量を50g削減。プロジェクトワンのセレクトカラー(アップチャージなし)で用意されているマットオニキスカーボンが最も軽く仕上がるといい、さらに10~20gほど重量を削減できる。
  • SRAM RED DUB クランクを採用(一部モデル)。高い耐久性を実現しながら軽量化も達成。

ラインナップは、シマノ・アルテグラ仕様の完成車マドンSLR7(83万6000円(税別))も用意されるが、カスタムオーダープログラムのプロジェクトワン仕様がメイン。

好みのフレームカラーやデザイン、コンポーネント、ホイールを組み合わせて自分だけの1台を作ることができる。組み合わせるコンポーネントやパーツによって価格は上下するが、シマノ・アルテグラのメカニカル変速仕様でスターティング価格81万2000円、スラム・レッドeタップ仕様でスターティング価格122万2000円。

トレック・セガフレード女子チームのカラーも軽量な塗料を使って50g重量を削減している

(マドンSLR9 eタップ マットオニキスカーボン)
最も軽量に仕上がるというマットオニキスカーボン。プロジェクトワンのセレクトカラーでアップチャージなしで選べる

(マドンSLR7)
メインコンポーネントにシマノアルテグラを搭載し、ホイールもアイオロスプロ5として手の届きやすい価格を実現したSLR7完成車もラインナップされる

トレック・ジャパン
www.trekbikes.com/jp/ja

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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