稲村亜美登場の自転車活用推進功績者表彰式に宇都宮ブリッツェン増田キャプテン

7月17日、国土交通省で自転車活用推進功績者表彰式が行われた。自転車活用推進本部（本部長：赤羽一嘉国土交通大臣）はじめ、受賞者（個人１名、団体４名）、そして自転車アンバサダーである稲村亜美さんが出席して表彰式が行われた。

今回、受賞したのは個人として、山田拓さん （岐阜県）。さらに団体では4団体、宇都宮ブリッツェン（栃木県）、特定非営利活動法人 SPORTS PRODUCE 熊野（和歌山県）、株式会社ふたごじてんしゃ（兵庫県）、特定非営利活動法人タンデム自転車 NON ちゃん倶楽部（愛媛県）が受賞した。

自転車で4㎏ダイエットに成功したアンバサダーの稲村亜美さん

自転車アンバサダーとして表彰式に登場した稲村亜美さん。このコロナ渦で電車の利用から自転車の利用に切り替える機会が増え、10から20㎞ならば自転車で移動するという。また、その結果去年4㎏のダイエットに成功したと自転車のダイエットの効果を披露した。

トップチームでありながら自転車教室が評価された宇都宮ブリッツェン

宇都宮ブリッツェン

今回、宇都宮ブリッツェンが表彰された理由を、運営会社であるサイクルスポーツマネージメント株式会社の代表取締役社長 柿沼章代表に来たところ、「国内トップのサイクルロードレースチームでありながらも、として地域に密着した活動として自転車安全教室を開催していたことが評価されたと思っています。じつはシーズン中であっても、毎回誰かしら現役選手が参加しています」という。

この自転車教室は、地元の幼稚園から高校生まで、幅広い年齢に向けて行っているという。

「幼稚園生向けには紙芝居をしたり、中学生、高校生になると内容を理解してもらえるので違った内容になります。ただ、自分たちも説明するときに、わからないことも出てくるので、逆に教えられることも多いですね」とチームキャプテンの増田成幸さん。

特定非営利活動法人 SPORTS PRODUCE 熊野

国際自転車競技連合（UCI）認定レース「TOUR de 熊野」を主催し、海外からのチームも多く参加 しており、地域の企業・自治体を巻き込んだ一大イベントとなっている。サイクリングにおける地域活性化、自転車の魅力発信に取り組むほか、所在地域以外の各地のイベ ント開催でも各種の支援を行っている。

株式会社ふたごじてんしゃ

日本初の幼児二人を後部に乗せることのできる三輪自転車（ふたごじてんしゃ）の企画、開発、販売を行っている。また、自転車利用においての交通安全教室や全国初の子ども乗せ自転車のシェアサイクルの試験運 用などを行い、これらを通じ、自転車利用に必要な交通安全ルールの教育を実施している。

特定非営利活動法人タンデム自転車 NON ちゃん倶楽部

障がい者サイクリング講習会や体験会の指導、助言等を通じ、タンデム自転車の認知度向上及びパイロット（タンデム自転車の最前部に乗車する人）の養成に取り組んでいる。

さらに、地域の防災訓練において、自主防災組織と連携し、二人乗りの高機能三輪自転車を活用した避難困難者に対する体験試乗活動を実施し、災害時における障がい者や高齢者への避難手段とし ての活用にも取り組んでいる。

山田拓（個人）

2007年（株）美ら地球を設立し、飛騨の農村集落を自転車で巡る外国人向けガイドツアー「SATOYAMA EXPERIENCE」などをプロデュースし、多数の外国人旅行者を飛騨に誘客し、好評を博している。

近年はその知見をいかし、秋田や宇和島など、国内他地域でのサイクルツーリズムの事業開発支援 にも従事。各地の新たな自転車文化の振興に注力している。