3Dプリンターで作られたSPECIALIZED・Sワークス パワー ウィズ ミラー【TEST ME】
ハマダ
- 2020年07月30日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はプロアマ問わず使用者が多いスペシャライズドの「パワー」サドルシリーズの最新作、SPECIALIZED・Sワークス パワー ウィズ ミラーを編集部のハマダがテスト!
液状ポリマーを3Dプリンターで加工して作成! サドルの未来がここに
お尻の形は千差万別ながら、プロアマ問わず使用者が多いスペシャライズドの「パワー」サドルシリーズ。その最新作は、既存のサドルデザインの常識を大きく塗り替えるモデルになっている。
「Sワークスパワーウィズミラー」の特徴はふたつ。ひとつは、ラボでテストを繰り返すことで生まれた特許取得のボディジオメトリーデザイン。そしてもうひとつは、液状ポリマーを3Dプリンターで加工し、坐骨結節をしっかり支えることで高い快適さを生む独自のハニカム構造。
このふたつを兼ね備えたベースは、スペシャライズド独自のファクトカーボンにより、最適な剛性に設定され、ライダーの体を支えつつ路面の振動をしなやかに吸収。最上級の快適さとペダリングパフォーマンスを実現させる。
販売価格4万円超えとかなり高価なサドルになっているが、はたしてその座り心地はいかに?
独自のハニカムデザイン!
1万4000本の線と7799個の点をつないだミラーテクノロジーを象徴するハニカムデザイン。3Dプリンターだからこそできた一品だ。
ボディジオメトリーデザインが多くのライダーにマッチ。金色の部分には同社のさまざまなアイテムが装着可能。
サドルの前後で座面の柔らかさが異なる。前のほうが深く沈み込む。
レールやシェルにはスペシャライズド独自のファクトカーボンを採用。剛性の向上や軽量化にも抜かりがない。
SPECIALIZED(スペシャライズド)
Sワークス パワー ウィズ ミラー
4万5000円(税抜)
●ワイズサイズ:143 mm、155 mm、●重量:190g(143mm)※編集部実測
価格は高いが、かなりフィットした!! 前乗りも後ろ乗りもOK
「液状ポリマーを3D プリンターで加工」という特徴を聞いて「最先端だがキワモノ系サドル」だと思っていた。しかしそれは間違いで、かなり自然に身体にフィット。とにかく「表面のわずかな凸凹によるグリップ感とお尻の沈み込みのバランス」が抜群にいい。後ろ乗りでも前乗りでもそのバランスは保たれ、ガッツリ前乗り高速巡航ポジションでも股間や足腰に不快さがない。これらを生み出すために前述の加工システムが必要だったとすると「その価格にも納得!」と言いたい。……言いたいが、レールやベース素材の異なる廉価版(2万円台希望)があってもいいんじゃない(笑)?
TESTER/ハマダ
元プロショップ店員の編集部員。先日自宅を掃除した結果、使っていないサドルが5つあることが発覚。いくつかは売っているので、これまで10個以上のサドルを使ってきているはずだ
問:スペシャライズド・ジャパン
www.specialized.com
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