サドルのカバーが交換できる! REPENTE・スパイド 2.0【TEST ME】
ハマダ
- 2020年10月08日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はピン固定式でカバーを交換できるイタリアンサドル「REPENTE・スパイド 2.0」を編集部のハマダがテスト!
「RLS=レペンテ・ロッキング・システム」でカバー交換が可能
「Cycling is an art(サイクリングは芸術だ)」というモットーを掲げるイタリアンブランドの「レペンテ」。国内初入荷となるサドルメーカーだ。ほかのブランドにはない個性としてあげられるのが、トップカバーのみを外せるという点だ。
「RLS=レペンテ・ロッキング・システム」は、ベースとトップカバーが従来の接着方式ではなく、ピンによる固定となる。ベース裏から3点のピンを差し込み、「C」の字型のスナップリングで固定。これによりカバーに引っ張りのテンションを加えることなく、クッション性を確保している。
RLSの利点はそれだけでない。同シリーズサドルの別のトップカバーに交換する際も、レールを外すことなく、つまりサドルポジションを変えずに作業できる点も秀逸だ。
テストしたスパイド2.0は、ロングライドに適した溝付きスタンダードモデル。同ブランドのプライム2.0(中央穴あき)とのカバー互換性がある。クッション性が異なるカバー単体での販売はまだないが、今後展開予定だ。
ピン固定でカバーを交換可能!
国内初入荷となるレペンテ。イタリアらしい洗練されたデザインが特徴的。後部にあるトリコローレもおしゃれだ。店舗によってはテストサドルも準備されるとのこと
RLSのスナップリングによる固定。3つのピンを工具不要で付け外し可能。カバーが損傷してもサドルごと交換する必要なし
T700カーボンを採用したフルカーボンレール。ベースはカーボン強化樹脂製。これで1万円代なので、かなりコスパがいい
カバーを外してみるとこんな感じ。非常にユニークなシステムだ。「ベースの上面」を見る機会はなかなかないが、製作コストを考えても合理的かもしれない
REPENTE・スパイド 2.0
1万4000円(税抜)
●レール素材:カーボン ●サイズ:275×132mm ●カラー:ブラック ●重量:180g
新発想を歓迎! 座り心地は昔ながらのイタリアンクラシック
サドル界にまた新たなプロダクトが生まれた。3つのピンの付け外しは、スナップリング(「C」の字の留め具)が1㎝弱と小さく、ちょっとはめるのに苦労(笑)。固定力自体に問題はなく、別のレペンテシリーズカバーと交換できるのも非常におもしろい。肝心の座り心地だが、これは「クラシック」と表現したい。ロングライド用とあるが、カバーとベースはけっこう硬く、2000年代初期の薄く細いイタリアンサドルに酷似した乗り味(やや幅は広いが)。アップライトな姿勢ではなく、ハンドル位置を下げた深めの前傾姿勢でこそ脚を回しやすい。そして使用素材に対して非常にコスパがいい!
TESTER/ハマダ
元プロショップ店員の編集部員。「イタリア産」や「イタリア製」を過剰に持ち上げるのは嫌い。しっかり見て使って「やっぱイタリアのモノは洗練されているな」と実感するのが好き
問:トライスポーツ www.trisports.jp
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