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インカレ代替大会で男女共に高校生が優勝!想定以上の寒さと雨による低体温症との戦い

10月17日、日本学生自転車競技連盟(以下、学連)が群馬県みなかみ町にある群馬サイクルスポーツセンターで「全日本大学対抗選手権自転車競技大会(以下、インカレ)」の代替大会となる「2020全日本大学自転車競技大会」の男女ロードレース種目を開催。
例年インカレは学連登記選手のみが参加可能な大会だが、代替大会扱いとなった今年は学連が認めたJCF強化指定選手も参加し、男子は留目夕陽選手(JCF強化選手)が、女子は渡部春雅選手(駒沢大学高等学校)が優勝。
想定を上回る寒さと雨がどのような影響を与えたのか、レースレポートとともにその詳細を伝えする。

インカレ代替大会開催

9月5日に開催された「2020全日本学生個人ロードレース大会」のレポートでもお伝えした通り、今年度は大学の事情により参加できない学連加盟校がいる可能性を考慮し、インカレの開催は中止となった。
その一方で、インカレの代替大会として「2020全日本大学自転車競技大会」を、トラックは10月10日~11日に長野県にある松本市美鈴湖自転車競技場で開催され、ロードは10月17日に群馬県の群馬サイクルスポーツセンターで開催された。
インカレと比べると種目数や参加人数を減らすなど規模は縮小という形ではあるが、各大学関係者は「2020全日本大学自転車競技大会」を事実上のインカレと捉えていた。

男子ロードレースの優勝は留目夕陽選手(JCF強化選手)

ガッツポーズを上げる留目選手
男子ロードレースは6kmのコースを17周する合計102kmでの開催となった。近年のインカレでは150kmを超える距離で開催されることが多い男子ロードレースとしてはかなり短い距離でのレースとなったが、個人ロードは雷の影響もあって66kmだったことを考えると、個人ロードよりはサバイバルなレースになることが予想された。
レースは1周目の1号橋からの登りから動き、小出樹選手(京都産業大学)や依田翔大選手(日本大学)らが積極的にアタックした結果、2周目の時点で7名の先頭集団が形成。

序盤の先頭集団6名

2名の選手が脱落したものの、床井亮太選手(作新学院大学)が先頭集団にブリッジし、小出選手や、依田選手、小野寛斗選手(早稲田大学)、宇佐美颯基選手(明治大学)、天野壮悠選手(同志社大学)の6名が先行。
メイン集団は明星大学や鹿屋体育大学、オープン参加のJCF強化選手チームが積極的にペースを作り、7~8周目に先頭集団を形成していた6名全員を吸収。

その後もJCF強化選手チームが積極的にレースを展開し、12周目に新たに山田拓海選手(早稲田大学)、天野選手、留目選手の3名の先頭集団を形成。
14周目に山田選手が脱落してしまうが、代わりに尾形尚彦選手(中央大学)がメイン集団から飛び出し、その後も数名の選手がメイン集団から飛び出す。

終盤の先頭集団3名

最終周回で先頭に追いついた尾形選手と留目選手のスプリントとなり、フィニッシュラインで留目選手が両手を上げて全体1位でゴール。尾形選手が全体2位で学連登記選手としては1位、全体3位で学連登記選手としては2位に最終周回で先頭から遅れてしまった天野選手、全体4位で学連登記選手としては3位に兒島直樹選手(日本大学)というリザルトとなった。

オープンの部1位 目夕陽選手(JCF強化選手)コメント

全体1位となった留目選手は「メイン集団とは40秒以上のタイム差があったので、逃げ切ることはできるなと思いました。最後は同時に仕掛ける形でのスプリントでは難しいと思ったので、少し車間を開けて、自分のタイミングでスプリントを開始しました。来年は学連で走る予定のため、長い距離にも対応できるように練習し、2連覇を目標に頑張りたいです。」とコメント。

学連の部1位 尾形尚彦選手(中央大学)コメント

男子ロード競技 学連の部の表彰式左から2位 天野壮悠(同志社大学)、1位 尾形尚彦(中央大学)、3位 兒島直樹(日本大学)

全体2位で学連登記選手としては1位となった尾形選手は「終盤でのブリッジは、仮に自分が捕まったとしてもメイン集団にはチームメイトが2名いたので、チームメイトを信じて思い切っていきました。最終周回で先頭に追い付いた時には自分も力を使っていましたが、留目選手や天野選手も同様に力を使っているとは思ったので、いい勝負ができるなとは思っていました。最後の心臓破りの登りで留目選手がつらそうにしたので、先頭をひいてスプリントしたとしても勝てるなと判断をしていました。結果的にはスプリントで負けてしまいましたが、後悔はありません。」とコメント。

女子ロードレースの優勝は渡部春雅選手(駒沢大学高等学校)

女子ロードレースで先頭集団を形成する3名

女子ロードレースは6kmのコースを7周する合計42kmで、「2020全日本学生個人ロードレース大会」と比べて1周、距離にして6km伸びた形での開催となった。

序盤から渡部選手が積極的にレースを展開し、2周目で先頭は渡部選手、川口うらら選手(日本体育大学)、太郎田水桜選手(法政大学)、成海綾香選手(鹿屋体育大学)の4名となった。さらに3周目には渡部選手が単独で先頭となり、そのまま最後まで独走し、全体1位でゴール。

ガッツポーズを上げる渡部選手

後ろでは川口選手、太郎田選手が2名で渡部選手を追走する形となり、川口選手が全体2位、学連登記選手としては1位で、太郎田選手が全体3位、学連登記選手としては2位となった。さらに、小口加奈絵選手(日本体育大学)とのスプリントを制した成海選手が全体4位、学連登記選手としては3位でゴールした。

女子ロード競技 学連の部の表彰左から2位:太郎田水桜(法政大学)、1位:川口うらら(日本体育大学)、3位:成海綾香(鹿屋体育大学)

渡部春雅選手(駒沢大学高等学校)コメント

全体1位となった渡部選手は「群馬サイクルスポーツセンターのコースは波に乗るような感じでスピードを維持したまま走ることができるコースという印象を持っていて、好きなコースです。展開としては下りで先頭を走っていたら集団から飛び出すことができ、最後まで独走を維持することができました。今シーズンはロードの世界選手権を目標にしていた中で中止となってしまったので、来シーズンこそはロードの世界選手権を最大の目標に頑張りたいと思います。また、来年は学連も走る予定なので、もっと力をつけたいと思います。」とコメント。

想定を上回る寒さと雨

フィニッシュ後、体を温めるためにチームスタッフから毛布を渡される選手

群馬サイクルスポーツセンターでは前週に全日本実業団自転車競技連盟主催の「経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」が開催されており、レース当日は半袖でも過ごせるような気温と天候であった。
しかし、「2020全日本大学自転車競技大会」のロードレース開催当日は前週から一転し、まるで真冬のレースのような気温の中での開催となった。
筆者が現地に到着した段階では車の温度計は5℃を示しており、雨もあって体感ではもっと低く感じた。さらにレース中も体感では気温はさほど上がったように感じず、むしろ雨で体感温度は下がる一方だった。
実際、男子ロードレースでは低体温症と思われる症状でリタイヤする選手が続出。121名の選手がスタートを切ったが、完走したのはわずか25名だった。

低体温症の恐怖

低体温症になった小出選手

男子ロードレースで優勝候補だった小出選手もレース後半に低体温症とみられる症状でリタイヤとなった。
レース終了後、小出選手は「序盤からホームストレート過ぎてからの下りで冷えては1号橋からの登りで回復するという状態を繰り返していました。3周回を過ぎたあたりから手がかじかみ始め、変速やブレーキがうまくできなくなり、残り6周回あたりでまっすぐ走ることすらできなくなったため、レースをリタイヤしました。初めて低体温症になりましたが、体に力が全く入りませんでした。狙っていたレースだったのですが、どうにもできませんでした」と語ってくれた。
その他にもペダルを踏むことができなくなり、ペダルから足は外せたものの、自転車から降りられなくなった選手なども見かけた。
低体温症と思われる選手が続出する中で、大きな落車が起きなかったことは不幸中の幸いだったのではないだろうか。

一つの区切りと来年に向けて

中央大学の添田監督と抱き合う尾形選手

男子ロードレースで全体2位となった尾形選手から「昨年、中央大学は創部以来初の総合優勝を果たすことができ、今年は連覇を目標に掲げていました。インカレという形での大会の開催ではありませんでしたが、例年と同様にポイントを集計したところ、おそらく連覇を果たしていたと思われる結果でした。来年も後輩たちには頑張ってほしいと思います」というコメントがあった。
学連登記の選手にとって4年生(もしくは登録4年目)というは節目の年となる。自転車競技は大学までと考え、4年生のインカレを競技人生の集大成と考える選手も少なくない。
実際、インカレ期間が終了とすると次の世代にバトンタッチする大学は多い。
もし「2020日本大学自転車競技大会」が開催されてなかったらと考えると、今大会が開催されて本当に良かったと個人的には思っている。
一方で、ある大学の関係者から「来年は昨年までと同じように様々な大会が開催されてほしい」というコメントをもらった。
新型コロナウィルスの影響が来年どのようになっているかは分からないが、私も昨年と同様に全日本選手権や、インハイ、インカレが開催されることを願っている。

リザルト

男子ロード競技 全体
1位 留目夕陽(JCF強化選手)
2位 尾形尚彦(中央大学)
3位 天野壮悠(同志社大学)

男子ロード競技 学連の部
1位 尾形尚彦(中央大学)
2位 天野壮悠(同志社大学)
3位 兒島直樹(日本大学)

男子ロード競技 オープンの部
1位 留目夕陽(JCF強化選手)

女子ロード競技 全体
1位:渡部春雅(駒沢大学高等学校)
2位:川口うらら(日本体育大学)
3位:太郎田水桜(法政大学

女子ロード競技 学連の部
1位:川口うらら(日本体育大学)
2位:太郎田水桜(法政大学)
3位:成海綾香(鹿屋体育大学)

女子ロード競技 オープンの部
1位:渡部春雅(駒沢大学高等学校)

高木秀彰賞(男子)
中央大学

高木秀彰賞(女子)
日本体育大学

レースに関する問い合わせ:日本学生自転車競技連盟
https://jicf.info/

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