レースからトレイルライドまで幅広く活躍！「NINETY-SIX」がフルモデルチェンジ｜MERIDA

Bicycle Club編集部

2020年11月13日

「MERIDA（メリダ）」から、新製品が登場。XC(クロスカントリー)、マラソンなどのレースから、トレイルライドまで幅広く活躍するモデル「NINETY-SIX」シリーズが2021年ラインナップでフルモデルチェンジした。価格などの詳細は未発表。以下、プレスリリースより。

2種類のグレードのカーボンフレームがラインナップ
最上級グレードのフレーム重量はわずか1695g！

2008 年に初登場し、ワールドカップと世界選手権で優勝したフルサスペンションレースバイク、NINETY-SIX は、この 10 年で大幅な変更や改良が施されてきましたが、この最新モデルは、過去のモデルからもっとも顕著に進化しました。現代の XC、マラソン、ステージレースだけでなく、軽量なショートトラベルバイクでのトレイルライドへの私たちなりの答え、それがトレイルからレースコースまでを全開で楽しめる NINETY-SIX です。

過去には Multivan-MERIDA Biking チームに所属していたガンリタ・ダール・フレシャ選手、ホセ・アントニオ・ヘルミダ選手、ラルフ・ナフ選手、オンドレイ・チンク選手が乗り、国際的なマウンテンバイクレースの最高峰で輝かしい成績を残してきました。しかし近年のより過酷なレースコースが設定される傾向や、超高性能の軽量ショートトラベルフルサスペンションバイクを求めるライダーの増加から、MERIDA の R&D チームはNINETY-SIX のデザインを一から見直し、まったく新しいバイクを作り上げました。

新たな NINETY-SIX で次の 10 年を戦うべく、チームは今までとは別物となるフレームを造り上げ、数々の特徴を最新ジオメトリーや改良したサスペンションプラットフォームと組み合わせました。新型 NINETY-SIX では、2 種類のグレードのカーボンフレームが用意され、最上級グレードの RC CF5 のフレームは重量がわずか1,695 グラム、RC CF4 /M サイズのフレーム重量が 1,845 グラムとなっています。

その昔、XC やマラソン競技用レースマシンは、登坂性能に主な焦点を当てていました。しかし現在はコースの登り以上に下りで技量が問われるようになったため、下りの性能がますます重要となっています。そこで下りの性能と荒れたセクションでのハンドリング性を向上させるべく、ヘッドアングルを 1.5 度寝かせ、リーチを伸ばし(L サイズで 449mm から 473mm へ)、BB ハイトとスタンドオーバーハイトを下げる形でジオメトリーを変更しました。この変更から、バイクの安定性がより高まり、バイクを操作する際のポジションにさらなるゆとりが生まれるようになりました。また、NINETY-SIX ではバイクとの一体感が高まっており、トレイルやコースが荒れ出し
たときにバイクを確実に操作できます。しかし、現代の仕様に進化したのは、下りの性能だけではありません。
シートアングルを 1.5 度(サイズによっては 2 度)立たせ、ペダルにより多くの力を簡単に掛けられるようになっているため、効率性と反応性により優れた登坂性能も備わっています。

安定感と操作性を高めた新設計フレーム

下りでのハンドリングを向上させるヘッドアングル

より立てたシートアングルでペダル効率を向上

しかし、優れたジオメトリーも、完璧に機能するサスペンションプラットフォームがあってこそのこと。新型NINETY-SIX のレバー比は、旧世代のものよりプログレッシブになっています。その割合は 7%以上で、これは現在のクロスカントリー用ショックの小さなエアチャンバーと完璧にマッチしています。トラベル初期での高めのレバー比が、サスペンションを小さな衝撃に対して敏感に反応させ、トラベル中間域になると、優れたサポート性を発揮します。

XC 用エアチャンバーとマッチしたフレーム

加えて、今回から P-FLEX システムも新たに導入しました。この新しいシステムは、シートステーとチェーンステーにピボットを持ちません。そのため、フレームの軽量化と剛性の向上という好影響をもたらします。フレーム素材の特性や板バネのようなフレームデザインにより、耐久性を損なうことなく、十分なしなりを生み出します。新しいサスペンション構造から、NINETY-SIX は下りや荒れたセクションで衝撃吸収性が驚くほど高いだけでなく、走行距離をどんどん稼ぎ、過酷な登りでさえ挑めるようにする優れたペダリング効率を発揮します。